東日本大震災 未来への祈りと伝承〜「みちのく巡礼」

みちのく巡礼は、東日本大震災の祈りの場創設と記憶・教訓の伝承、防災精神の啓発、復興に寄与する活動を行っています。

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  大雁唐を煌々と照らす満月を眺めて阿倍仲麻呂の望郷の念を想う
?H3>興慶宮公園で阿倍仲麻呂を偲ぶ 三笠の山にいでし月かも…   陝西歴史博物館を夕方5時ころまで見学した後、午前中素通りした、興慶宮公園へ向かいました。
 
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 興慶宮公園は、1989以来2度目の訪問です。
また無料
 午後5時過ぎ到着しました。
 幸いここは、夏は午後8時まで開いています。
 入場券を買おうとしたら、
 「日本人でしょう? この門は日本人が寄付してくれたので、日本人無料なんです」と言う。
 それってほんとう? もしかして、遅く来たからおまけ? とも思ったのですが、
 ただにしてくれるというのだから、それに越したことはないね〜。
 陝西歴史博物館に続いて連続で無料入場です。
 一人旅をしていると、とにかくいろいろな事に出くわしますね。

なぜ夕方に訪問
 ところで、今回はわざわざ夕方の時間を選んだのです。なぜでしょう?
 興慶宮を説明しながら理由をお話しましょう。

 唐の玄宗皇帝は、714年、それまで政務を行っていた大明宮から興慶宮へ離宮を移しました。
 ここは政務だけでなく、玄宗と楊貴妃が宴を催し、李白が詩を詠み、
 遣唐使として唐にやってきた阿倍仲麻呂が図書館へ通うなど、
 宮廷文化が花開いた場所でもありました。
 実は、仲麻呂は国立図書館の館長を務めてていたことがあるのです。

 興慶宮公園には、玄宗と楊貴妃が楽しんだ「沈港亭」などたくさんの建物が、復元されています。

 
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                         興慶湖(上は1989年、下2枚は2008年)

 
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                玄宗と楊貴妃が遊んだ「沈港亭」          
 
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              玄宗と楊貴妃の一族が宴を催した彩雲閣
 
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              すっかり西洋花壇が整備されました。 


=== 阿倍仲麻呂の碑 === 
 興慶宮には、この地で生涯を閉じた、阿倍仲麻呂の碑があります。
 この碑には、仲麻呂自作の漢詩と、
 仲麻呂の遭難(日本へ帰国する船がヴェトナムに漂着)を聞いた李白が詠んだ詩が刻まれています。

 私が、仲麻呂についてもっとも印象深いのは、小学生の頃に社会の時間に担任の先生に教わった

 天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山にいでし月かも

という望郷の歌です。

 どんなにか、ふるさとを恋い、懐かしんでいたことでしょうか。
 その月を1300年近く経った今、ここで眺めて、仲麻呂の気持を味わってみたかったのです。

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 しげしげと碑を眺めて思いをめぐらせていると、若者が三人やってきて、
「日本人ですか」と訊いてきました。
「ハイ」と答えると、「阿倍仲麻呂を知っていますか」と質問してきました。
 私としては、〈オレは日本人だぞ! 知らないはずはないだろう…〉という思いでした。

 彼らは、向かいにある[交通大学の学生]でした。、
 中国の若者たちは仲麻呂のことをよく知っているそうです。
 考えてみれば、仲麻呂は50年以上も長安で暮らし、唐王朝で目覚しい活躍をしているのだから、
 日本人であって日本人ではないのです。
彼らの認識は、日本生まれの中国人という感覚でした。

 もっと中国語が堪能であれば、もっと学生たちとみっちりと話が出来ただろう…と、残念でした。
 いろいろ中国語で話しかけてきましたが、こちらの聞き取りが十分でないので(ちょっと耳が遠いせいもあるのでしょう)、筆談も交えてどうにか会話にはなりましたが、
 残念ながら、デリケートな感情表現は十分出来ませんでした。


?H3>大雁塔にいづる月を待つ  学生たちと別れて、少し小高くなっている沈香亭ヘ行って月を待ちました。
 ここから見える暮れなずむ夕日に照らされた大雁塔は幻想的でした。
 
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 8時近くになって、満月が皓々(こうこう)と輝きだしました。
 月の方向には、ライトアップされた大雁塔がくっきり浮かび上げっています。
 仲麻呂の眺めたのももこの月だったに違いありません。
 見とれていると次第に、千数百年の時間を超えて仲麻呂の同じ月を共有しているような感覚を覚えました。
 そして思わず胸が震えるのをおぼえました。
 
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 8時の閉門とともに、再び大雁塔へと向かい、大雁塔と満月をカメラに収めました。
 
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閉じる コメント(9)

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今晩はこの嬉しい記事に応援の☆ポチですよ!わたしの研究している郷土の慈根寺開基の僧元杲も藤原氏の一族で祖父が慈覚大師と共に唐に渡りました、阿倍仲麻呂には親しみを持ってます!

2012/1/2(月) 午後 7:13 [ 清水太郎の部屋 ]

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♪こんばんは。
大雁唐を煌々と照らす満月・・・
玄宗と楊貴妃が楽しんだ「沈港亭」・・・
絶景写真ポチ!ですね。
今日は上弦の月でしたが、写真を撮ってました。
本屋に寄ったとき、陝西歴史博物館がありましたね。

辰年 京の 絶景 楊貴妃をトラバさせてもらいます。

2012/1/2(月) 午後 10:37 [ EGACITE ]

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清水太郎の部屋さん

そうでしたか。何事にも研究心が大切だと思います。
楽しみにつながりますよね。
応援のポチありがとうございます。(^−^)

2012/1/2(月) 午後 10:45 [ moriizumi arao ]

世界は繋がっている感を新たにします
阿倍仲麻呂の時代から、、、

2012/1/3(火) 午後 6:24 [ 谷山 稜 ]

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EGACITEさん

研究家ですね。しっかりと本屋さんで見ましたか…

しっかり止まった買いがあってお気に入りの写真が取れました。

ポチありがとうございます。(^−^)

2012/1/4(水) 午後 8:28 [ moriizumi arao ]

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旅先で空を見ると時空を超えて古とつながっている気持ちになります。

2012/1/4(水) 午後 8:30 [ moriizumi arao ]

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谷山稜 さん

旅先で空を見ると時空を超えて古とつながっている気持ちになります。

2012/1/4(水) 午後 8:35 [ moriizumi arao ]

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あらおさま

記事と一緒に悠久の旅をさせていただきました\(^o^)/
異国で見上げる月は何故か郷愁をそそりますよね♪
玄宗と楊貴妃、仲麻呂〜に出会えた気がしました。

素敵記事に・ポチ☆

2012/1/5(木) 午前 9:47 幼児小学生絵画教室 三原色の会

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三原色さん

うれしいコメントありがとうございました。

わざわざ夜に興慶宮公園へ出向くなんて私も結構酔狂だな〜って思いながら行ったんですよ(笑)
じっと月を待つ気持ちってなかなかいいものでしたよ。
(^−^)ポチありがとう!

2012/1/5(木) 午前 9:58 [ moriizumi arao ]

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