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楊貴妃のラブロマンス 〜華清池〜
華清池入口
ときめきながら入場門を入ると、池が広がり、清々しい風がほほに優しく吹き付けてくる。
池の向こうに見える驪山には青々とした木々がこんもり茂り、清涼感を感じさせてくれる。
いつ来ても風光明媚だ。 華清池は、唐の詩人白楽天の「長恨歌」に歌われた唐の玄宗皇帝と楊貴妃とのラブロマンスの舞台として有名である。
3000年前の西周の時代から使用されている温泉保養地である。 私が最初にここを訪れたのは、玄宗皇帝や楊貴妃が使用した浴室が発見された1986年から3年後の、1989年だった。 今回の訪問は、実に20年ぶりだった。
〈以前は、この像はなかったな、中国はどんどん観光地化されてきているな〜〉と、思いながら、その妖艶さに引きつけられて思わず足取りが早くなってしまう。
間近で見るとさらに魅惑的だ。
“玄宗皇帝が溺れたのもわかるな〜”と、実物を連想しながら見入っていた。
池の周りにはたくさんの花が植えられた。
わたしにはこの華やかな花には違和感を覚えてしまう。
以前の落ち着いた雰囲気の方が歴史を感じてよかった。(下の写真)
1989年の華清池
玄宗皇帝と楊貴妃の風呂 華清池の目玉になっているのは、なんと言っても玄宗皇帝と楊貴妃が使用した風呂である。
1989年には、楊貴妃の浴室を見るだけで、入場券のほかにさらに30元も取られた。ちょっとほろ苦い思い出だ。入場券とあわせて80元で、当時とすれば法外な高額だった。 しかし、当時の中国にとっては、外国旅行者は格好の外貨稼ぎの対象者だったので、仕方がないと言えば仕方のないことかもしれない。
21世紀を境に、北京オリンピックに備えて、中国人も外国人も同一料金となった。内外統一料金はありがたい。 それでも、今回(2008年)も、風呂だけさらに別料金ならば、見るのをやめようと思ったが、幸いにもすべて見学して30元だった。安くなったとはいえ、西安の西河西回廊のトラック運転手の日当が、9元だということを考えるとやはり高い。 玄宗皇帝のお風呂
玄宗皇帝のお風呂は蓮花湯といい、10.6m×6mの白大理石造りである。
程よい温度に設定されていた。 玄宗皇帝の風呂・蓮花湯 玄宗皇帝のお風呂の由来となった蓮
楊貴妃のお風呂 楊貴妃のお風呂・海棠湯(かいどうゆ)は、3.6m×2.7mとちょっと小ぶりで、海棠の花の形に似ていることからこの名がついたのだそうだ。
池の周りにも海棠が植えてあり、ピンクの華麗な花を咲かせていた。
池の周りに咲く海棠の花 海棠の花びら 楊貴妃のお風呂は海棠の花びらを2枚合わせた形に似ているところから名付けられた。
海棠湯の建物
ここが長恨歌で「「春寒くして浴を賜う華清の池、温泉の水滑らかにして凝脂を洗う」と歌われた有名な風呂なのである。
楊貴妃もかつてはこの湯に身をゆだねて、そして玄宗の寵愛にすべて捧げたのであろう。 彼女は則天武后や韋后のように、何かの思惑を持ったり、権力を求めるたりはしなかった。 だからこそ、華清池に伝わる彼女の伝説は、現在の私たちの心の中に深く刻まれているのかもしれない。 玄宗は楊貴妃に溺れ、長恨歌に「これより皇帝は朝早くには朝廷に出て来なくなった」と歌われているように、政治をおろそかにするようになった。
そのために、755年安史の乱が起きた。 この乱を起こした安禄山は康国(サマルカンド)出身のソグド人と突厥系の混血で、私がこれから向かうシルクロードとは縁がある。 詩を口ずさみながら、久しぶりに玄宗と楊貴妃の蜜月のような甘い生活と悲壮な死別を偲んだ。 一方、華清池は西安事件の舞台としても有名であり、五間庁の窓や壁には無数の弾痕があった。
ここで蒋介石が捕えられ、第2次国共合作へと発展するのである。 この弾痕はせっかくのロマンの地に水を差すものだが、これもまた厳然たる歴史なのである。 夏蜜柑ほどもある大きなもので、珍しいので1個買おうとしたら、1個では売らない。 仕方なく2個買って運転手とふたりで食べた。大きい割合には大味でなく、甘さと酸っぱさが程よく調和していて、ざくろファンになった。 華清池から西安へ向かい高速道路を走っていると「帯路」(道案内)」という文字を書いた厚紙を持った人が、何人か高速道路の端に立っている。
おそらく、道案内するから車に乗せてくれ、ということなのだろう。 日本ではちょっと見られない風景だが、中国では時々見かける。 「田舎の人は、タクシーと乗用車の区別が付かないんだから…」と運転手はぼやく。 だが、実はこの厚紙に書いて車を止めるアイディアはを私はちゃっかりと、
後にヒッチハイクに応用させてもらった。
華清池から西安へ戻り、その日最後の見学場所清真大寺へと向かった。 |
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時の権力者の豪勢な生活が垣間見えます。
大勢の召使いが楊貴妃の側で立ち働き、悠然と構えた楊貴妃は光り輝いていたのでしょうね〜今で言うところのオーラ全開だったと思います♪
いらっしゃった当時の30元は高額ですよね。
確か平均月収が100元いくかいかないか位ではありませんでしたか?
☆彡
2012/3/16(金) 午前 10:00
私がこの華清池に来た時に感じたのは、現代の指導者たちも玄宗皇帝にあやかりたいのか、皆さんここで温泉に浸ったんだな、ということでした。
むしろ、西安事変の現場に立った時の方が強烈な印象として残っています。
TBしておきます。
2012/3/16(金) 午前 11:04
山口のある観光ホテルに、「楊貴妃の湯」って
温泉があります♪
ちょうど御写真を大きくした感じですよ。
懐かしいです♪
ポチッ☆
2012/3/16(金) 午後 0:24 [ rar*rar*do ]
世界三大美女の一人楊貴妃が入る温泉とは、えも言われぬいい香りが漂ってくる気がします。
2012/3/16(金) 午後 2:50 [ - ]
ゆるゆるさん
1989年の時には合わせて80元ですから、ぼったくり値段でしたね。
タクシーを1日借り切って、100元だし、1元で朝食を食べていました。
2008年のときは30元でした。まあそれでも高いですよね。
2012/3/16(金) 午後 6:25 [ moriizumi arao ]
ゆるゆるさん
当時を想像しただけでも楽しくなりましたね。
2012/3/16(金) 午後 6:31 [ moriizumi arao ]
エッチさん
確かに私もショッキングなほど記憶に残りました。
TBありがとうございました。
2012/3/16(金) 午後 6:34 [ moriizumi arao ]
rar*rar*doさん
日本でも楊貴妃にあやかって華清池や「楊貴妃の湯」なんていうのがありますね。
山口の楊貴妃の湯の前を通りました(笑)
2012/3/16(金) 午後 6:40 [ moriizumi arao ]
嵐子さん
実際には古ぼけてきていますが、ロマンに浸ることは出来そうでした。
2012/3/16(金) 午後 6:42 [ moriizumi arao ]
♪つづけて こんばんは。
おお、玄宗皇帝と楊貴妃のラブロマンス!
楊貴妃のお風呂に咲く 海棠の花・・・ポチ!に咲いてますね。
こちら、万博・日本庭園に、梅の楊貴妃と、幻想の美人に出会いましたので、トラバさせてもらいます。
2012/3/16(金) 午後 10:25 [ EGACITE ]
EGACITEさん
玄宗の美人vs.幻想の美人の競演になりましたね。
TBとポチ!ありがとうございました。
2012/3/16(金) 午後 10:50 [ moriizumi arao ]
こんにちは〜(^-^)
1989年の華清池には品格のようなものが見えますが、
現在の池は何だかちぐはぐでバランスがいまいちですね。
玄宗皇帝の風呂と楊貴妃のお風呂の大きさって同じ位なんで
しょうか。楊貴妃の風呂はとても手が込んでいて、ここで女に
磨きをかけたんですね。ポチ!
2012/3/17(土) 午前 10:42 [ あゆみ ]
あゆみさん
玄宗皇帝のお風呂は、10.6m×6mの白大理石造りで大きいです。
楊貴妃のお風呂は、3.6m×2.7mとちょっと小ぶりです。
ポチありがとうございます。(^−^)
2012/3/17(土) 午後 3:35 [ moriizumi arao ]
建象物とお花がアンバランスですね

中国は楊貴妃がいると思えば、型破り
な悪魔女、皇太后が有名です、
歴史も古いが、国土も広い!
日本版!源氏物語かな?
観光する価値ありますね!お隣さん
なのに!何故か遠い国!
2012/3/17(土) 午後 4:37
ゆきえさん
唐美人は豊満ななことで有名でしたので、谷間も豊かだったことでしょう。
中国はいろいろあらあなで、広いし深いですね。
(〃^∇^)o彡☆ポチありがとう!!
2012/3/17(土) 午後 9:43 [ moriizumi arao ]
玄宗皇帝の風呂の大きさは、すいません大きく書いてありましたね。見逃してしまいました。ごめんなさい。
10mとはまた大きいですね。
楊貴妃におぼれ、お風呂でもうっかりするとおぼれそうな
大きさだな〜と思ってしまいました。
2012/3/18(日) 午前 0:17 [ あゆみ ]
あゆみさん
ちょっとした温泉旅館のお風呂の大きさがありました。
水泳もできそうですよ。
2012/3/19(月) 午後 2:07 [ moriizumi arao ]