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唐の安定の基礎を築いた太宗の陵墓・昭陵
9日目の旅 咸陽のホテルを7時30分出発。
咸陽から昭陵までは約25キロの距離。
咸陽の街を出ると道の両側は果物畑が広がっている。
道路標識が少ないので不安な気持ちでペダルを踏んでいた。
あった、あった! 道を間違えてはいなかった。右へ曲がるとまさしく昭陵だ。
右手の道へ入ると、次第に道は緩やかな上りになった。
人とも車ともめったに会わない。
唐代にはほとんど人の近寄らない神霊の地だったのだろう。
道を、左手に山を見ながらひたすらペダルを漕いだ。
20年前と比べると自転車の性能がよくなったので、それでも楽になった。
二代皇帝太宗の陵墓・昭陵
昭陵は唐の第二代皇帝太宗(李世民)とその皇后の陵墓である。
太宗は唐王朝を大いに繁栄させ、
その繁栄ぶりは、貞観のとして名高い。
昭陵は山を利用して造られた
昭陵は山全体を陵墓にしているのが特徴だ。
唐王朝の陵墓が山を使って作られたのは、昭陵に始まる。
昭陵は周囲80キロ、総面積二万ヘクタールであり、唐代の皇帝陵で最も大きい。
陵墓の近くになると道が未舗装になり急な山道になった。
だが、出来るだけ近くまで行って外観を写真に収めようと思い、必死に自転車を漕いで上って行った。
乗用車に乗った若いカップルが、クラクションを高らかに鳴らして、誇らしげに追い抜いて行った。
この時、20年ほど前の自分を思い出した。――
山道を歩く中国の人たちを尻目に、クラクションを鳴らしながら蹴散らすように追い抜いてゆくバスや乗用車に乗っていた。当時の中国では、運転手はエリート意識を持っていて、歩いている人たちを下に見ていた。。
何か隔世の感を禁じえなかった。もちろんこれでいいのだ。中国は発展したな〜と、素直に思った。
昭陵の全景
昭陵は、標高1188メートルの九峻山にある。正味の標高差ではないが、さすがに自転車走行はきつかった。9時45分到着。25キロを2時間15分か〜…
さきほどの中国人カップルに出会った。
楽しそうな語らいを見て、こんな時は楽なのもいいな〜なんて、身勝手な考えも頭を持ち上げる。苦あればこそいっそう楽しいのさ。
せっかくの記念なので、「これが究極の旅なんだぞ〜」と大声で叫んでやった。
ああ〜いい気分。
するとカップルさんが、「おじさん、何んて叫んでたの」と近づいてきた。
若い男性は西安のスーパーマーケットの御曹司だった。
「苦労の多い旅ほど最高の旅って言ったのさ」というと、ちょっと皮肉だと分かったらしく、はにかむような苦笑いを浮かべた。しばらくおしゃべり。
昭陵は全く発掘が行われていない。昭陵の地上に見られるのは、玄武門の一部と摩滅した石碑の一部だけである。
ご多聞に漏れずここでも公園化が進みつつあった。
昭陵を背にした明媚な場所に「昭陵六駿」の像が立っていた。
昭陵の前に造られた唐の第二代皇帝太宗の愛馬「昭陵六駿」の像
太宗は遺愛の名馬を板石に刻ませたという。
「昭陵六駿」として有名である。
そのうち4駿は西安碑林博物館に収蔵され、2駿はアメリカのフィラデルフィアに渡った。
西安碑林博物館で撮影した写真をアップします。
全ての石にあるひび割れは、分割して運んだためであると伝えられる。
昭陵博物館
200あまりある陪葬墓のうち、名将李勣(りせき)の墓が昭陵博物館として公開されている。
昭陵博物館入口の門
昭陵博物館の庭と李勣の墓
昭陵博物館は1972年に建設され、
文物財が8,000余点、昭陵文物逸品陳列室、唐墓壁画陳列室、
二つの石碑陳列室(昭陵碑林)があり、
昭陵陵園の40合葬墓で出土した精美な文物400余点が展示されている。
磁器と紅陶のほか、昭陵特有の彩絵釉陶と唐三彩がある。
そのうち張士貴墓で出土した「貼金彩絵文武官俑」は国宝級の文物である。
三梁進徳冠(太宗が近臣に賜った朝冠)
彩陶騎馬女俑
カップルの女性の写真を撮らせてもらいました。中国の女の子たちはポーズがお上手ですね。
次は3代皇帝高宗と則天武后の合奏墓乾陵に向かいます。
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こんばんは〜(^-^)
昭陵六駿のうちの4枚、何だか可愛そうな状態ですね、
非常にもったいないですね。
もしも日本人なら、こんな状態にはしないで
頭を使って工夫して何とか移動するでしょうにね。
でも、良い物見せていただいてありがとうございます。
イイね。
2012/7/13(金) 午後 10:25 [ あゆみ ]
あゆみさん
中国人はなにぶんにも雑な面が結構多いですからね。(笑)
「イイね!」ありがとうございます。
2012/7/13(金) 午後 10:32 [ moriizumi arao ]
今晩はいつも特に嬉しいコメントありがとうございます。この素晴しい記事に応援の☆ポチですよ!読み応えあります!
2012/7/13(金) 午後 10:39 [ 清水太郎の部屋 ]
エッ、こんな山道を自転車で行かれたんですか?
それは大変です。
日本でいえば国宝級でしょうか、沢山残っているんですね。愛馬も生きてるようです。
2012/7/13(金) 午後 10:45
おはようございます。
自転車で走るとはお若いですね。もっとも日本のようなレンタカーはないのでしょうが。
中国は史跡、遺跡に感心のある方にはたまらない国でしょうね。
イイね!
2012/7/14(土) 午前 6:39 [ バタフライ ]
大地を感じます
悠久を感じます
そして平原にいきなり
不思議な山なんですね。。。
2012/7/14(土) 午前 9:48 [ 谷山 稜 ]
清水太郎の部屋さん
いつもありがとう!
これからも応援よろしくお願いいたします。
2012/7/14(土) 午前 11:37 [ moriizumi arao ]
りょうさん
私はひとり旅の時はできるだけ自転車を使うようにしています。
自由度が効くし安いし,健康にもいいし、旅の良き友です。
2012/7/14(土) 午後 0:07 [ moriizumi arao ]
りょうさん バタフライさん
私はひとり旅の時はできるだけ自転車を使うようにしています。
中国には文化遺産がたくさんありすぎるせいか、かんこっ客もあまり遺産を大切にしない傾向がありますね。
自由度が効くし安いし,健康にもいいし、旅の良き友です
2012/7/14(土) 午後 0:19 [ moriizumi arao ]
バタフライさん
レンタカーも最近はありますよ。
2012/7/14(土) 午後 0:26 [ moriizumi arao ]
谷山稜さん
こんな光景を見えいると中国は広いな〜、日本にはないものを見ることができるな〜―― といつも引き込まれますね。
2012/7/14(土) 午後 0:31 [ moriizumi arao ]
すばらしいブログですね。おどろきました。
2014/6/10(火) 午前 0:35
kurenjさん
訪問とコメントありがとうございました。またきてくださいね。 お待ちしています。
2014/6/10(火) 午後 11:21 [ moriizumi arao ]