悲劇の皇女永泰公主の墓
永泰公主の墓は乾陵の陪葬墓のひとつである。
永泰公主は、唐の4代皇帝中宗の娘で、
高宗と則天武后の孫娘である。
則天武后の甥の息子と結婚したが、
則天武后の情夫に対する批判を口にしたため、
祖母である則天武后の怒りに触れて、
17歳の若さで夫とともに死を賜った。
その後、則天武后失脚後、永泰公主墓の父中宗(三代皇帝)の手で、
夫婦の合葬墓として永泰公主墓が造営された。
永泰公主墓拝観券
永泰公主墓入口
参道の入口にもきれいな壁画が描かれている。
陵墓に一歩入ると、そこには唐王朝の華麗な世界があった。
参道の両側や墓室の壁には、壁画が一面に覆い尽くすほど描かれている。
壁画は撮影禁止であるが…、
「中国では、誰も見ていない時には何でも許されるんですよ」と、美人ガイドが顔に似合わずちゃめっけたっぷりに笑って言う。
これにはちょっとドキッ!
やはりPさんお墨付きの紹介状の威力があるのだろうか?
幸いあたりは私とガイドしかなかった。
参道の壁画が特に有名だ。
一部破損したり、色あせてはいるが保存状態は比較的よい。
「侍女図」と呼ばれ、日本の高松塚古墳の壁画と酷似しており、
唐代の代表的なふっくらとした女性が描かれている。
ガイドに「あなたは唐代ならすごい美人ですねきっと。壁画の面差しと似ていますよ」と褒めると、ライトを効果的に照らしてくれた。
彼女はふっくらタイプだ。
女官たちは、肩に織物を羽織り、肌着とスカートを纏っている。
とにかく華やかさが一杯に描かれている。
現世ではわずかしか送れなかった華やかな宮廷生活を、
せめて来世で送らせてあげようと思う、中宗の親心がしみじみ感じられて胸が熱くなった。
獅子が描かれてれている壁
中におやっと思う壁画があった。悲劇の皇女の陵墓には㝢ぐわない獅子の絵だ。
ふと考えた――
自分の娘(永泰公主)があの世へ行ってからまでおばあさんの則天武后に危害を加えられないように守ってあげようとの、切ない親心ではなかったか…と。
そう言えば、陵墓の前にも獅子の石像(石獅)が建っている。
通常日本では、狛犬は外部の敵から神社の社を守るための設けられているが、この陵墓の場合には、愛情を注がれるべき祖母から我が子を守るという何とも切ない構図がそこにあった。
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今日はいつも特に嬉しいコメントありがとうございます。この素晴しい壁画に応援の☆ポチですよ!
2012/7/16(月) 午後 4:45 [ 清水太郎の部屋 ]
約1300年前とは思えないくらい華やかですね。
うんうん、やっぱり撮影禁止でしょう。
2012/7/16(月) 午後 6:29
撮影、上手いことなさいましたね。
ここへ出かけたその晩に壁画の女性たちが夢に出てきて怖かったです。
今だに裳裾をひらひらさせていたあの姿は忘れられません。
2012/7/16(月) 午後 10:09
清水太郎の部屋さん
切ない永泰公主にコメントと「イイね!」ありがとうございます。
2012/7/17(火) 午前 0:10 [ moriizumi arao ]
りょうさん
中国観光客はちょっとガードを緩まるとなんでもありになりますからね〜。
2012/7/17(火) 午前 0:22 [ moriizumi arao ]
安寿さん
よほど心に残ったのですね。
私は逆に夢に見てみたいですね。
2012/7/17(火) 午前 10:19 [ moriizumi arao ]
きょうも素晴らしい記事ありがとうございます。
イイね!
2012/7/17(火) 午後 2:55 [ chama ]
chamaさん
「イイね!」ありがとうございます。
2012/7/17(火) 午後 3:01 [ moriizumi arao ]
則天武后が祖母だから口が滑ってしまったのでしょうか。
情夫を批判されたからって自分の孫娘の命を奪うとは恐ろしい話です。
杜泉さんは毎回美女を見つけられますね。
2012/7/17(火) 午後 5:27 [ - ]
▼o・_・o▼コンニチワン♪
▼o・_・o▼コンニチワン♪
2012/7/17(火) 午後 6:37 [ あゆ ]
嵐子さん
孫娘を殺すぐらいの人だから則天武后は中国市場唯一の女帝になったのかもしれませんね。
僕の行く所には美人あり……うふふふ〜o(^-^)o
2012/7/17(火) 午後 10:13 [ moriizumi arao ]
あゆさん
コンバンワ コンバンワ
訪問とコメントありがとう!
2012/7/17(火) 午後 10:15 [ moriizumi arao ]
素晴らしい壁画ですよね。2回も身に行きました。
2012/8/4(土) 午後 1:38 [ ant*qu*_sh*ra ]
ant*qu*_sh*ra さん
何度も見ていただいてありがとうございました。
2012/8/4(土) 午後 3:13 [ moriizumi arao ]