これぞ黄土高原といった黄色い粘土の大地
こんな悪条件の中、段々畑や棚田で涙ぐましい耕作が行われているんです。
〈人間が生きていくのは甘くないな〜〉と強く実感させられますね。
この光景を見たとき、20年前の衝撃を思い出しました。
西安付近の田園地帯で「人口は多し。されど耕土は狭し。耕作に努力せよ」 というスローガンを見た時、〈中国は広大な土地を持っているじゃないか。オーバーなスローガンだな〉と思いましたが、列車がこの黄土地帯に差し掛かった時、すごく納得がいきました。
当時は、ポンプや農耕機械はほとんどなくて、まるで天上の田んぼのような高いところまで、ロバや人力で水を運び上げでいました。 思わず車窓から、〈太辛苦了!(ごくろうさま〜)〉と叫んでしまいました。
黄土高原とヤオトン(窯洞)
10日目の旅、ホテルの副支配人黄さんの車に乗って平涼に向けて出発。
300キロほどのドライブです。
出発してまもなく、道端でりんごと桃が売られていました。
桃を2キロ購入、1斤(500g)1元(14円)
黄土高原へ
咸陽から少しずつ高度が上がってゆきます。
昨日見学した乾陵や永代公主墓を素通りして、黄土高原に向かいます。
この一帯の山肌にはまだ木々や緑が豊富です。
昔は、「寿山繁林」で綺麗な景色だったが、耕作のために木を伐り過ぎて、次第に緑が減って来たとのことです。
人口増が自然を破壊していったのです。
次第に緑が少なくなって来ました。
高原地帯に入ると、あちこちに棚田や段々畑が多くなってきます。
これが森林伐採につながったのです。
咸陽から100キロほど北東に走ると緑はほとんど消え去りました。
典型的な黄土高原の様相です。
これが風に乗って黄砂となって日本までも飛んでくるんですね〜。
これぞ黄土高原といった乾ききった硬い黄色の台地
「井水」「加水」とは?
黄土高原はだらだら坂が何キロも、長いところは10数キロも続きます。
石炭を満載に積んだを積んだトラックが煙を吐きながらあえぎあえぎ上って行きます。おそらく工業地帯の蘭州へ向かうのでしょう。
トラックに待っているのは、オーバーヒート!
何台も湯気を上げながら道端に停まっています。
こちらは最新式ランクルなのですいすいと追い抜いて行きます。
運ちゃんがポリ端をかざして、「水をくれ〜」と叫んでいます。
「悪いな〜 持っていないんだよ」と黄さん。 恨めしそうな運ちゃん。
ところどころに「井水」「加水」と言う看板が目に入ってきました。
「加油」は給油なので、給水だろうとは思ったのですが、何のための給水か始めは意味が分からなかったのですが、この光景を見て察しがつきました。
「井水」「加水」とは? 冷却水を供給することでした。
黄土高原にも豊かな水が!?
黄土高原にも水が豊富なところはあるのですかと、黄さんに尋ねると、
「あるところにはあるんですよ」と言って、国道を外れて連れて行ったところがここ。
トルコのパムッカレに似ていました。
ここは川近くの低地で比較的水が引きやすいのです。
ヤオトン(窯洞)訪問
やがて黄土の山肌にヤオトンと呼ばれる横穴式の住居が見えてきました。
黄土高原の人びとは、以前は、ほとんどの人が、窰洞(ヤオトン)と呼ばれる横穴に住んでいました。
井戸水の温度が一年を通じてあまり変わらないように、地下の家は夏涼しく、冬は暖かく、黄土高原の厳しい自然から人々を守ってくれます。
省資源・省エネ住宅と言えるでしょう。
今は、若い年代層を中心に多くの人は、日干し煉瓦の家を建てて移り住んでいますが、年寄りの人は住み慣れたヤオトンを離れたがらず、いまだに住んでいる人も少なくないそうです。
ヤオトン訪問
わたしは以前もヤオトンを見ていますが、せっかくの黄さんが連絡しておいてくれたので、見せてもらうことになりました。
ちょっとお礼をしてくださいね、と言うので両手の指を立てると、十分ですと言うように大きく2度うなずきました。この辺の人々にとって10元は大金です。
我々が訪問したヤオトンには、日当たりの良い入り口脇に一段高くなったカンと呼ばれる寝台兼食事スペースがありました。
カンに隣接してかまどが設けられており、カンの下は調理の排熱と煙が流れる空洞になっています。カンは蓄熱性に優れた日干しレンガで造られているため、排熱を蓄え、温かさが持続するとのことです。
電灯もテレビも点いており、壁には中国スターのポスターも貼ってありました。
最初に行ったときには、真夏の時期にもかかわらずなかなか涼しくて快適さを肌で実感できました。これなら年寄りたちが離れたがらないのもわかる気がしました。厳しい自然条件に適したヤオトンは今なお4000万もの人が住んでいると言われています。
子どもが数人いたましが、どの子も純真で人懐っこくてとてもかわいい子でした。「可愛」(かわいい)と言うとニコニコして嬉しがります。
食べるものをあげたかったのですが、黄さんから「虫歯になるから、飴やお菓子をあげないでください」とあらかじめ注意されていたので、上げませんした。ふだん飴などを口にできないので、味を覚えさせると却ってかわいそうな思いをさせてしまう……そんな気もしました。
写真を撮ってあげると満面の笑みで喜んでいたが、あいにくポラロイドでないので、これもプレゼントできませんでした。
代わりに子供向けの鉛筆を上げると、鉛筆そのものより書いてある絵の方が気に入ったようです。
住まわれなくなったヤオトンは、普段は貯蔵庫として使われ、また冬季の砂嵐などを防ぐのに利用されています。
7枚目の写真は水が透き通っていますね。石灰岩なのでしょう。私が黄龍で見た景色そっくりでした。イイね!
2012/7/18(水) 午前 8:02 [ mog*m*13 ]
araoさま
まるでトルコのパムッカレ!
いや、それ以上に美しいライステラス風の黄土高原の豊かな水。
ここはパムッカレ同様、温泉なのでしょうか?
観光へスライドしたのでは本末転倒なの?
水のあるところないところの差が大きい過ぎて驚きました。
☆
2012/7/18(水) 午前 9:31
三原色さん
現地の人と仲良くして、車に乗せてもらったり、ヒッチハイクするといろいろな穴場に連れて行ってくれます。
パムッカレと違って冷たい水でした。
「イイね!」ありがとう!
2012/7/18(水) 午前 10:02 [ moriizumi arao ]
mog*m*1338さん
たぶん石灰石でしょうね。
おいしかったですよ。
「イイね!」ありがとうございます。
2012/7/18(水) 午前 10:04 [ moriizumi arao ]
こんにちは〜(^-^)
コメントされた方々が言われている地名は全然聞いたことがない
です。杜泉さんもみなさんも海外に行かれてるんですね。
羨ましいです。
黄色い大地から日本に来るのが黄砂でしょうかね。
ヤオトンの子供の髪は独特ですね。行かなければ見れない
ものをたくさん見させていただいて、嬉しいです。
イイねの4です!
2012/7/18(水) 午後 1:20 [ あゆみ ]
たしかにパムッカレに似ていますね。
せっかくの親切があだになって虫歯になってはかわいそうですからね。
イイね!
2012/7/18(水) 午後 2:44 [ chama ]
あゆみさん
おっしゃる通り、広大な黄土高原から風に乗ってくるのですね。
2012/7/18(水) 午後 3:46 [ moriizumi arao ]
染まらぬ美しさを 未来への遺産として つなげていってほしいです
他の場所のように 漢族や観光客に荒らされ 感化され 変貌するのは哀しいです
高層ビルを乱立させ自然を破壊する近代化が総てではありませんものね
2012/7/18(水) 午後 4:26
karatoさん
全く同感ですね〜
便利・快適の名のもとに不必な発展までしてきた人間―― 東日本大震災や最近の洪水で見直す必要がありますね。
2012/7/18(水) 午後 4:46 [ moriizumi arao ]