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再び津波警報!! 自動販売機から回収してきた飲料のカンを洗っている最中の午前11時頃津波警報が発令された。がれきの所どころで復旧作業をしていた人々が、一斉に高台方面に向かって走ってきた。スタンドの貯蔵タンクに残っている灯油やガソリンを回収中の車もすぐ作業を中止して高台へ走り去った。
ところが一人のおじさんが、ゆうゆうとバイクで海の方向へ向かって行く。消防隊員があわてて追いかけて説得にかかっているが、それに応じない様子だ。どうにか1分ほどで説得したらしく、バイクを誘導しながらこちらに向かって走ってきた。やれやれ人騒がせな人もいるものだ
しばらく「がれきが原」から人影が消えて静寂が訪れた。固唾を呑んで海の様子を観察していたが、幸いにも大きな津波は来なかった。
水素爆発との放送に室内は騒然!!
津波騒ぎが収まったと思ったのもつかの間、午前11時ごろまたひと―騒ぎが持ち上がった。福島第一原発で「水素爆発」が起きたとラジオが報じたもだ。同室の人びとは、「水爆だ! 大変なことになった」とざわめいている。私は化学が専門だったので、水素ガスが空気中の酸素と混じって烈しく反応して爆発を起こしたのだ、と説明すると、少し安心した様子だった。しかし後日わかったことだが、実際には核燃料がメルトダウンを起こして、日本中に長期にわたって放射能被害をもたらすことになったのである。
東日本大震災・「祈り・伝承・防災・復興」
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