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ご恩返しの勤労
黄金山神社の禰宜さんと被害調査を終えて神社に戻ると、社務所の人たちや巫女さんたちが焚き火をしている。 “何でもいいですから、やれることがありましたら申し付けてください”と申し出ると、 「それでは、水汲みを手伝っていただけませんか」と頼まれた。
神社から300メートルほど離れた「金光水」という湧きがある。そこから20リットルポリ容器やペットボトルなどで飲料水や洗い水などを運ぶ仕事である。
私たちは長期の避難生活を覚悟していたので、神社の一員という気持ちで積極的に仕事を買って出た。水の運搬の他、復旧作業、落下物の焼却などに精を出した。少しでもご神社の役に立てるかと思うと気分がよかった。
働いた後の昼食のカレーライスはことのほかおいしかった。
何回も往復しているうちに、汗ばむほどであった。 ただ御世話になっているよりも、ず〜っと気分がよかった。 交代で救出のための見張り
しかし一方では、救援をあきらめてわけではない。
二人一組になって沖を走る船を30分交代で見張っていた。
そんな時はまるでロビンソンクルーソーになったような気分だった。
もちろん大きな期待は持ていなかったが、わずかな可能性を期待してやれるだけのことはやろうと思ったのである。
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