東日本大震災 未来への祈りと伝承〜「みちのく巡礼」

みちのく巡礼は、東日本大震災の祈りの場創設と記憶・教訓の伝承、防災精神の啓発、復興に寄与する活動を行っています。

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 鮎川港方面の被害状況調査を20分ほどで切り上げて、朝のボランティアである給水車からの水の運搬を行なった。何よりも嬉しいのは少しでも被災者の皆さんのお役に立っているという恩返しの気持ちである。また、これにひと汗かいた爽快感が加わって、実に充実感あふれた時間だった。

 水の運搬を終えて、部屋に戻って本を読んでいた。この本は、仙台〜石巻間の移動の電車の中で読もうと思って何気なく持参してきたものだが、今となっては貴重な一冊である。この時、外からガタガタ、ガラガラというがれきが崩れるような音が聞こえてきた。バルコニーへ出て様子を見ると、ショベルカーが道路をうず高く覆っているがれきを両脇に取り除き始めた。
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 牡鹿半島の道は寸断状態なので、このショベルカーはおそらく地元業者所有のものだろう。まず総合支所付近の道に積み重なっている大量のがれきを撤去し始めた。手際よい作業で、昼ごろまでには港や国道につながる道が開かれた。
 我々は東日本大震災当日、この道を通って港へ向かったのだ。その道が姿を現すと、たった二日前なのに妙に懐かしさがこみ上げてきた……実に不思議だ。

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さすが日本だ、動きが早い。復興への第一歩が始まったと心強さを感じた。

 道が開けたので外へ出てみると、ヘリコプターの飛行音が小さく聞こえてきた。まさしく上空にヘリコプターが小さく見える。

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                       遠方の上空に白い点のようにヘリコプターが見えた

  被害状況調査か救援活動かは定かでない。もちろん我々があのヘリに乗って、仙台方面まで近づけるなんてことはみじんも感じられない。しかし、外部との接点があ.ることを感じさせたことは確かだ。かなり安堵した。
 いつもは騒音に感じるヘリの音が「希望の音」に聞こえた。“牡鹿半島は見捨てられているのではないか?”と、不安と孤独感を感じていただけに、かなり希望が湧いた。



東日本大震災・「祈り・伝承・防災・復興」  
 一般社団法人みちのく巡礼            

ホームページ::http://michinoku-junrei.info/ 

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