2009年5月6日(水)
[コメント] このブログは記事が旅のコースに沿って連続しておりますので、初めて訪問される方は前の記事もあわせてご覧いただければ幸いです。
杜泉新生シルクロード2万キロをゆく24 シルクロードの花たち 7(西安〜蘭州
5 黄土高原の百合とひまわり
平涼から蘭州へ向かう黄土高原の大同県あたりの農村を通りかかると、黄緑色にみえる畑が目に入った。さっそく楊さんに車を停めてもらった。
その正体が下の写真だ。名前は「黄花菜」、または黄花、金針菜。
レモンイエローのきれいな花で、しかも香りがすばらしい。たいていの日本人が好きになりそうだ。
しかし、現地では開花したものはほとんどみられない。なぜかというと、これは野菜扱いで、開くまえのツボミを食用にするからだ。
「生のツボミを炒めて食べると香りもすばらしいんですけど…」と、生産者のおじさんは言う。 それは産地ならではのゼイタクというもの。そういわれると、好奇心の塊の私はすぐに飛びついてしまう。
楊さんに話すと、調理を頼んでくれた。、それを食べさせてもらうことにした。
おばちゃんが肉ときゅうりと卵などをいれて手際よく調理してくれた。、しゃきしゃき感とほろ苦さはなんとも言えなく「好吃(おいしい)」である。
感謝の気持に20元渡そうとすると「気を使わないで」といって受け取らない。
「では、その代わり百合を少し分けてください」と言うと、受け取ってくれた。
蒸して乾燥したもを200グラムほどくれた。この百合は、トルコ経由で日本まで旅行した。
この種の日本にも輸入されていて、「百合の花」の名でスーパーの店頭にもならんでいた。
この百合は早朝に開くとのこと。おばちゃんは「開いてしまったら商品になりません。朝暗いうちに起きてツボミを採集します。時間との勝負です。朝食は抜き、水も飲まないで、ひたすら働きます。有利な換金作物ですけど、作業はとてもつらいです」と話す。
沿道には、たまに百合も見かける。「百合は黄土高原には多い花です」と楊さんは言う。赤が多いが、まれに白も見かける。
黄土高原のひまわり
ここから10分ほど走ったところに彬県の大仏寺と千仏洞がある。
寺の周辺には、たくさんの連翹(れんぎょう)の花が咲いていた。一瞬、〈オヤッ、黄土高原にも連翹?〉と思ったが、考えてみれば,中国から日本に伝わってきたものが多いのだから、連翹とて例外ではない。
調べてみると、――薬用として平安時代初期に渡来したといわれているが、実際に渡来した時期は定かではなく、江戸時代前期に栽培の記録があることから江戸時代だという説もある
近くの畑には畑いっぱいに[ひまわり]が咲いていた。日本のひまわりは鑑賞が目的だが、シルクロード諸国では立派な食料である。中国からトルコまでの9カ国、どこへ行っても、人びとはひまわりの種をかじっていた。ひまわり油としても大切な資源なのだ。
大仏寺の前は満開の連翹(れんぎょう)
黄土高原に時々見かけるひまわり畑。思わず気分が浮き立ってくる。
大仏寺前の昼下がり のんびりとひまわりを売る。おやじは自分でひまわりの種をかじって見せて買ってくれと、声をかける。
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