黄土高原のお花畑
黄土高原のお花畑1 サクラソウが一面に咲いていた。
黄土高原のお花畑
「えっ! ウッソウ! 黄土高原にお花畑なんてあるの」と驚かれる人も多いと思う。
およそ2,000年ほど前、現在の黄土高原には50%以上の森林があったと推定されており、黄河の水もいまほど黄土色ではなく、澄んでいたいわれている。実際に、青く澄んでいる黄河や、こうして眼前に広がっているお花畑を目の当たりにしていると、「それは本当だ!」と実感できるのである。
黄土高原の標高は、低いところでも1,000mほどだ。楊さんは「この辺にもきれいな花がありますよ」と教えてくれた。ここを通るのは2度目だが、前回の時には、せいぜい車窓から眺めただけだった。
「よかったら、案内してください」と言うと、快く引き受けてくれた。
車を停めて山の中に入ると、野の花や高山植物が美しさを競うようにいっせいに咲き乱れている。
驚くのはその色の豊かさです。黄色、るり色、紫、ピンク、朱色……。気温差が大きいためか、どの色も目をみはるほどあざやかだ。
黄土高原の季節の移り変わりは急激で、春も秋もあっという間に過ぎてしまう。花々はそれを知ってか、夏にいっせいに花開く。日本の感覚からすれば春・夏・秋の花が一度に咲いている感じで、その華やかさは、荒漠とした黄土高原を予想してきた私には嬉しい驚きであった。
日本アルプスや尾瀬などで何度も高山植物や野草を目にしていた。もちろんきれいだったが、ここでこんなにきれいな花を見られるとは思わなかった。教えてもらって本当によかった。
黄土高原のお花畑を、すこしでもみなさんに味わっていただければと思います。
画面でどれだけ伝わるか心もとないですが、お楽しみください。
花の写真として撮影してしまい、お花畑の雰囲気の写真が少なかったのはちょっと悔いが残ります。
黄土高原のお花畑4 水色のメコノビシスはめずらしい
黄土高原のお花畑5 赤い花はメコノビシス 赤い色はかなりめずらしいとのこと。
土高原のお花畑6 青い花はメコノビシス(ヒマラヤの青いけし)
シャジン
)
シュウメイソウ 流れる小川の水はとてもきれいです。
ヒマラヤスギの仲間 民江令杉(民は左に
山が付く)
こうした花々や木々の姿を見ていると、<黄土高原に2000年前の姿が再び戻ってほしい〉と言う想いがふつふつと湧いてくる。それを切に願った。
私がシルクロード旅行にこうして出かけて来ることができたのは、イラクやアフガニスタンの治安が、いったん沈静化したからであった。
私は、シルクロード全行程の旅行不可能と思っていた。だから、内モンゴル自治区の長期植林のボランティアに参加するつもりで資料を取り寄せていたのであった。
いったんでも鎮静化しなければ、通しでシルクロードを旅行することは、「夢のまた夢」に終わったに違いない。〈よくよく運のよい男だなあ〉と幸運に感謝しながら、花に見入っていた。
「シルクロードの花々」は今回でいったん終了します。次は、しばらくしてから砂漠の植物を紹介します。
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