東日本大震災 未来への祈りと伝承〜「みちのく巡礼」

みちのく巡礼は、東日本大震災の祈りの場創設と記憶・教訓の伝承、防災精神の啓発、復興に寄与する活動を行っています。

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コルラへ向かって

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ゴビ灘と茶色の山
 
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 天山北路との分岐点から右折して、ゴビ灘の中に伸びるすばらしい舗装道路を1時間ほど走ると最初の山越えの道に入った。正面には雪をたたえた天山山脈

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 高度計を見ると1700mを指している。山中と言っても、木が一本も生えていない荒涼とした景色で、その谷間を縫うように走っていく。


トクスン(托克遜)
 山を抜けるとトクスン(托克遜)という街へ入った。
 ちょうどバザールが開かれていた。
 時間さえあれば、どの街でも必ずバザールを見物することにしている。
 さっそく、車を止めてもらって、雑踏の中に入り込んだ。
 西へ来るに連れて次第に顔がアラブやヨーロッパ的になってくるのをを感じる。

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                素朴ですが目鼻立ちのきれいなウイグル娘でした。

青空トイレ
 街を抜けるとすぐにやがて左右にゴビ灘がひろがり、正面に天山山脈が見えてきた。
 10分ほど走ると、道路わきに車が停まっている。
 遠くのゴビ灘のなかを赤い点が動いた。
 ウイグル人のおばさんが、車をとめて用を足しているらしい。
 それを見たら誘われるように尿意を催してきた。
 タイミングよく、運転手はちょっと休みましょうという。
 天池を出てもう200数十キロ走っている。
 青空トイレ休憩だ。
イメージ 14 青空トイレとは、よく言ったもので、ご想像のとおり、砂漠で用を足すのである。
 たいていの場合には、ちょっとタマリスクの茂みの陰で…ということになる。
 まったくの砂漠での小用はまさに青空の下である。
 たまに見かけるトイレはどれもこれも汚くて砂漠のほうがずっと快適だ。
 “良くぞ男に生まれけり”かと思ったら……、
 レディー方も砂漠は快感だとか。
 どうも性別にはあまり関係がないらしい。

 相変わらず小さなオアシスの街を通り過ぎ、ゴビ灘と茶色の山越えの繰り返しだ。
 だが、一見同じそうに見えるゴビ灘や茶色の山だが、よく観察すればいくらでも新発見がある。

鉄くずを積んだトラックと核基地
  対向車線を走る車は、くず鉄を積んでいるものが多い…中央アジアから運んで来たものである。
 中央アジアからは、ほかにくずアルミ、くず銅、毛皮、綿花が輸入されている。

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 運転手の話によると――、
 2〜3年前に、くず鉄から放射能が検出されたため輸入が制限された。
 カザフスタンと中国との商売は俗に「うそつきと山賊の商売」といわれるほど、いかがわしいものだそうだ。

 コルラまであと100キロほどにある和碩という街の手前に、通常の地図には記されていないが、烏什塔拉(ウイグル語でマーラン)というころがある。
 そこには、には、中国人民解放軍の核工場と核実験場の本部がある。
 極秘地域であるはずだが、それほど物々しい警戒をしていないようだ。ジープの窓から「ふーん、あれが…」といった感じで眺めながら通りすぎた。
  ここからから南西約300kmの所にはあの有名な楼蘭の遺跡があり、付近には地下核実験が存在する。
 楼蘭 へは、2日後に行く予定だ。
 
赤とうがらしの天日干し
 まもなく、道路の両脇の砂漠が広範囲にわたって赤くなっているのが見えてきた。
 運転手に訊くと、とうがらしを乾燥させているとのことだ。
 それにしても大きなスケールだ。
 さすが中国…、といったところだ。

 近くへ来るとおばさんが手招きする。
 安くしておくので買えと盛んに勧める。
 始めは乗り気でなかった運転手が、盛んに交渉して、1kg20元(280円)のところを、10キロ80元に負けさせた。
 中国での値段交渉は気骨がいる。
 大分慣れたが、現地の相場を知らないので、日本での価格を基準にして、半値とか3分の1とかで買って満足してしまう。

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           おばさんが案内してくれた。

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               色鮮やかなとうがらし



 次に向かうのは、ボステン湖だ。
 景色が素晴らしいことで知られ、蘇州、杭州などの江南の水郷地域に次ぐ眺望といわれている。

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