東日本大震災 未来への祈りと伝承〜「みちのく巡礼」

みちのく巡礼は、東日本大震災の祈りの場創設と記憶・教訓の伝承、防災精神の啓発、復興に寄与する活動を行っています。

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『諸君!お遍路はいいぞ』 〜四国歩き遍路の魅力と巡り方〜

?H2>                         著者 櫻井史朗  
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 目下、絶版中で、書店やインターネット書店で品切れの可能性が大きいので、
?H3>ご希望の方は、ゲストブックあるいはコメント(内緒)にてご連絡ください。  写真添付のサイン本をお送りいたします。(税・送料込み1900円)
                    ?H1> 櫻井史朗

よろしかったら、次の記事もご覧ください。


四国八十八ヶ所の天井画  杜泉新生の四国遍路2←クリック
 
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 この天井を見たとき、直感的に“こりゃー、すごいや”と思いました。ここは、四国八十八ヶ所、第三十八番 岩本寺の天井です。ここにはには色とりどりの絵が広がっているました。

 今後、折を見て、四国遍路の記事もアップしますので、お遍路ファンの方は書庫の「四国遍路」もクリックしてみてください。
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[杜泉新生シルクロード2万キロをゆく 前回の記事]

253 楼蘭故城をめざして苦闘の道をゆく    楼蘭への砂漠の旅29←クリック 
 
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旅の始めのほうから見たいときはこちら

29.さらば長安2 〜西安城壁一周サイクリングへさあ出発〜  =はるかなり長安29=  ←クリック
 
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                 南門(永寧門) きらびやかな衣装で魅了した南門入城セレモニー
     
[本 日 の 記 事]

 再三のピンチを乗り越えてカラブランの中を進む 

暑いけど頑張るぞ〜!
イメージ 1 歩き始めてから2時間以上がたった。
 足首まで砂に埋まりながら、一歩一歩進む。
 少し傾斜がついているところでは、踏ん張るとかえって後退する。
 リーダーが一足先に歩いて状況を見ながら前進する。
 トラックとランドクルーザーは我われの後を慎重についてくる。
 まるで逆だが、仕方ない。
 
イメージ 2 日光が相変わらず烈しく照りつける。
 とにかくのどが乾く。
 日射病を防ぐために500ミリのペットボトルをぶら下げながら、小まめに給水する。
 きっと、長年ジョギングで身体を鍛えてきたので、こんな苛烈な強行軍には役立っているんだな〜>  と思う。

砂嵐来襲
 しばらくして日差しが、ちょっと弱まった。
 前方を見ると、砂丘の向こうから雲が急にわき出してきた。
 風雲急を告げるの表現がぴったりだ。
 
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 見る見るうちに空全体を覆い尽くしてし、
 砂漠は茶色の明るい色から、薄暗い灰色の世界に見事なほどに変身してしまった。
 
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 これを見てとっさに『カラブラン』を直感した。
 砂漠の強風をカラブランと呼んでいる。
 これまで、
  楡林窟から敦煌へ向かうゴビ砂漠での砂嵐←クリック
 ウルムチからトルファンへ向かう途中の天山おろし、
 楼蘭へ向かってくる途中ヤルダン魔鬼城手前の暴風…など
 に遭遇した。 

 黒雲を見るとふつうは大雨を予感してしまうが、
 砂漠ではとっさに砂嵐に対する恐怖が浮かび上がる。
 「カサブランが繰るんじゃありませんか?」
 と不安そうにリーダーの顔をうかがうと、
 「そうです。きっとそうです」と、言うやいなや、手を振り回して、
 3人の運転手たちになにやら合図を送っている。そして、
 「すぐに車の中に入ってください」と、私を促した。
 
 乗り込むと、我われのランドクルーザーを守るように、トラックを前後に配置した。
 そして、ゆっくりと砂嵐の方向に向かって走り出した。
 ゴビ砂漠のときも、トラックが嵐の方向に向かっ走り続けた。
 横向きになると風圧で横転してしまうからだ。

 
 2、3分後、雲か動いてくる方向から、
 砂煙がまっしぐらにこちらに襲ってくる。
 
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 いよいよ砂嵐との戦いが始まる。
 チャ〜ン チャチャチャ チャチャチャチャ チャ〜ン チャチャチャ〜
 チャ〜ン チャチャチャ チャチャチャチャ チャ〜ン チャチャチャ〜

 思わずこのメロディーが頭に浮かんできた。
 前の2回で少し度胸がついて来たのか!?…
 いや、やはり怖い。
 「心のから元気」というやつだろう。
 
 だが、逃げ出すわけには行かない。
 ヤルダン魔鬼城では、幸い大きなヤルダンの影に隠れることが出来たが
 今はまったく無防備だ。
 すでに2度も遭遇しているので、死ぬとは思っていないが、
 万一車のガラスに物が当たって割れたら、
 風が中に吹き込んで、車体の軽いランドクルーザーは一挙に吹き飛ばされて
 きりきり舞いするだろう――。
 それを考えると恐ろしい。
 <いや、当たるものが無いのだから大丈夫>
 と、無理に落ち着かせようとする自分がいる。
 恐怖から逃れようとするのか…、シャッターを押しまくる。
 
 
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 そしてものの数十秒で、車は砂嵐の中に取り込まれてしまった。
 砂嵐の中に入ったとたん、逆に
 “くそ〜 こんなところで死んでたまるか”
 という気持になって腹が据わった。
 
 人間いざとなったらくそ度胸がつくものだなあ〜。
 今まで命を落としそうになったことが子供のときから4、5回あった。
 そのときも、死の直前になると妙に落ち着いて冷静だった。
 そんなことまで思い巡らした。 そのとき、
 人間って――もしかして、“オレって”カも知れないが…――不思議な動物だなあ〜、と思った。

 砂がフロントガラスにパチパチパチパチ…という音をたてて襲ってくる。
 ワイパーも利かないし、動かすと却ってガラスに疵がついて曇ってしまうと、運転手は言う。
 なるほど、強風が砂を吹き飛ばしてくれるので、ウインドウには積もらないというわけだ。
 
 視界は数メートルになった。
 だが、停車して待機するわけには行かない。
 どうして? 
 停車したままだと、砂に埋もれてしまうからだ。
  
 ヤルダンの姿が、すぐ近くになってになって、かろうじてぼんやりと目に入ってくる。
 ほとんどめくら運転に近い。
 だが、時速数キロなので、直前でも停車できるから大丈夫。
 
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 もちろん車内は全員沈黙だ。
 30分位してどうにか風はやんだ。 
 意外と早悔やんだ。幸運な方だという。

ヤルダンの馬の背を歩く
 それから砂の多い地面を1時間ほど走ると、
 今度は凹凸の烈しい、地形に遭遇した。
 一難去ってまた一難である。
 激しい起伏で、車の振動が激しく、
 頭を天井に打ち付けるやら、ウインドウに当たるやら散々である。
 ヘルメットの準備が必要そうだ。
 せめて、つば広帽子のなかにタオルを入れて、内出血の予防に精を出すのが関の山だ。
 こぶの数は数えきれない。
 
 必死に車内の持ち手にしがみついていたせいで、
 両手とも豆だらけで、水泡が何個も出来ていた。
 ほんとうにに凄いの一言に尽きる。

 平山郁夫先生が3度楼蘭を訪れているが、いずれもヘリを利用された。
 ご老体ではこのような陸路の訪問は無理だろう。

 さらに1時間ほど走ると、
 今度は鋭く尖った刃物のような硬い土が突き出ているヤルダン地帯に出くわした。
 
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 車での走行は,ついにここであきらめなければならない。
 ヤルダン魔鬼城付近での同じ地形で、
 同時に2本パンクするという手痛い災難に出くわしているからだ。

 いよいよ最後は歩かなければならない。
 
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 私とリーダーとガイドの3人は、食糧と水と着替え等をリュックにつめて、
 まだ楼蘭故城までは15キロほどある。
 ただの15キロとはわけが違う。
 だが、泣きごとを言っていても始まらない。
 とにもかくにも楼蘭故城めざして歩き通すしかない。

 途中で、日没を迎え、ヘッドランプで照らしながらの歩行を余儀なくされた。
  
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 このような中を、月と星とだけを頼りに歩いた昔の人たちに対する尊敬の念がいっそう湧いた。
 
 

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