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弘法大師の母孝養
古めかしい山門から、樹木の多い繁る小道を歩きながら、このお寺の謂れと弘法大師の母親孝行について孫に話しました。
―― お前はお母さんのことが好きだろう?
うん。
このお寺は弘法大師がお母さんに親孝行したお寺なんだよ。
弘法大師がこのお寺に長く止 まっていたとき、お母さんの玉寄御前 が大師を訪ねてきたんだよ。ところが、このお寺には女の人が入ってはいけない決まりになっていたんだな。こういうのを女人禁制と言うんだ。
そのため、お母さんは弘法大師さんに会うことができなかったんだ。
それで 弘法大師は、女性も入ってよいように、7目間色々なお祈りをしたり修行をしたんだ。そしてお祈りを修めてからお母さんをお寺の内へ迎え入れて、親孝行されたといわれているんだよ。それか らお寺の名前を母養山・恩山寺と 名づけて、第18番霊場にしたんだと言われているんだよ。
こんな話をしているうちに境内に着きました。
「あっ 桜だ。じいちゃん 見なよ」と孫。
「お前に言われなくたって ちゃんと見ているよ。偉そうに言うな!」と、
孫のやる気のないわざとらしい遅い足取りにうんざりしていたじいちゃんは、ちょっと苛立って言いました。ちょっぴり反省。
今年は寒い四国でしたが、ここでは桜の花がきれいでした。
今回の遍路では初めての桜でした。
この近くまで来たら、大きな修行大師が、ちょっと後ろ向きで迎えてくれました。
修行大師像
孫はすぐに前に回って「おじいちゃん 見てよ! でっかくてかっこいい弘法大師だよ」と叫びます。お寺に着くと途端に元気になる孫です。
巨大な修行大師像
大師堂と御母公堂
大師堂と肩寄せあうようにして御母公堂が建っています。
「お母さんが髪を切って、その髪を収めたと言われているんだよ」
「本当に今も髪が入ってるの?」 これは子供なら当然の疑問でしょう。
こうしていろいろなことを語れるのは、孫連れ遍路の楽しみでもあります。
まず、本堂へ
恩山寺本堂
水子地蔵
大師堂で礼拝してから帰り際に、水子地蔵の近くへ来ると、このたくさんのお地蔵さんは何?と興味を示しました。話し始めようとすると中年の女性がやってきて、我々に一礼した後、心を込めた様子で小さな地蔵様に水をかけ始めました。孫はこの様子に心引かれたようです。心を植え付ける絶好のチャンスだと思いました。女性に了解を得て写真を撮らせてもらった後、水子地蔵のことを説明をしてあげました。
「水子というのは、まだ赤ちゃんになる前に、色々な理由でお母さんのおなかから出てしまったり、死んで生まれて来た赤ちゃんのことを言うんだよ」
「せっかく命をいただいたのにこの世に生まれてこれなかったなんて、本当にかわいそうなことだよな」
「お地蔵さまはそんなかわいそうな水子たちを救ってくれる仏様なんだよ」
「お前も私も元気で生まれてくることができたのだから幸せなんだよ。生んでくれたお母さんに感謝しなくっちゃな」「お前はわがままで人一倍手をかけさせているのだから、しっかりと親孝行しろよ」と、ついつい説教がましく語るじいちゃんでした。
孫は何を感じたのでしょうか。
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2012年08月18日
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