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2013年01月22日
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2月初めまでスペインへ行ってきます。その間興味のある過去記事をご覧ください
お遍路の巡り方まとめ
くわしい内容は題目をクリックしてご覧ください。
2.遍路の時期はいつがよいか
14.歩き遍路に向けた体力準備
15.お遍路さんのマナー
18.お遍路用品の知識2 白衣
26.読経のしかた
28.宿坊でのお勤めと番外霊場
29.結願とお礼参り
30.高野山参り
45.マメの防ぎ方
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客観的に自分を見つめる
「これからの話では、自分を僕でなく彼と呼んでごらん」
「自分を他人だと思って話してごらん」。
「『僕』や『私』では自分をほめたり、批判したりはしにくいでしょう?」
とアドバイスしました。
彼は「ちょっと変な感じですね」と言いながらも、さっそく実行してくれました。
自分の経験上この方法は、自己を客観的見つめることができてよいと思います。
―― 学校をやめてから彼は、部屋にひきこもって、読書家の父親が若い頃読んだ本を片っ端から読み漁りました。学校にいるよりもず〜っと楽しかったし幸せでした。これをもっと続けていたらどうなったのだろうな〜と思いますね。
しかし、四月からは、心配した両親や教師の勧めで大検の通信教育を開始しました。彼は、始めは押しつけだと思ったのですが、マイペースで勉強できて学校より楽しかったようです。二年後N市の私立大学に合格しました。
―― それはよかった。本当によかったですね。
―― 彼にとっての大学進学は、行けるからとか、みんなが行くからとか、やりがいが見つからないからとか、そんな理由ではなかったのです。彼には「高校中退」という履歴がある。将来社会に出たときにはそのハンディーは思ったよりもずっと重くなるだろうと感じたからです。
―― うん、確かに君の言うとおりだね。
―― そんな荷物を背負いながら、これといって才能も後ろ盾もない彼にとって、大学進学はある意味で、一度ドロップアウトした社会に対する存在証明の企てでした。入学当初は〈将来は絶対天下をとってやる!〉くらいの思いつめた気持で気負っていました。しかし、どうやったら社会に対して自分の存在が示せるのかわからりませんでした。再び悩みました。なんと二ヶ月足らずでアパートを引き払って、そのまま家に戻って長いひきこもりに入ったのです。だらしないやつですね、彼は。
―― いよいよつらい状態が始まったんですね。
―― 高校の時には、担任教師などがたまには顔を出すこともあったのですがが、大学生になったので誰も訪れることもありませんでした。一階まで下りて行くこともなくなってしまいました。今度は完全なひきこもりでした。
母親が三度の食事を欠かさず持って来きました。そのとき顔を合わせるだけでした。彼はそれに対していつも無言でした。
―― ひきこもってから10日後だったと思います。父親が話しに入って来ました。結局は一般論を言って、大学へ戻るよう勧めるだけでした。それに承服できない彼は、
「あんたは、自分はやりたいことをやれなかったので、僕に好きなことをやればいいと子供の頃から言ってきた。確かにあんたの言うことはかっこいいし、当たってるかもしれない。だけど、何をやったらいいのか見つからない僕にとっては、かえって針のむしろなんだよ! いい気なもんだ、人の気も知らないで……」と、はじめて父親に口答えした。父親は初めての抗いにドキッとしたようです。言葉につまったが、思わず「おまえは親に甘えているどうしようもない奴や! やりたいことがないから、挫折の経験もない…」と、捨て台詞のような言葉を吐いて出て行きました。その後彼は、四年近く父親の顔を見ることはありませんでした。 (続 く)
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[ひきこもり青年の歩き遍路前回までの記事]
1ひきこもり青年との出会い. 2.こころ開き始めた青年 3.お接待ってどういうことですか? 4.丁重なお接待もあるんですよ 5.お接待を受けたらどうしたらいいのですか? 6.人生リセットの歩き遍路 7.新人生の夢を熱く語る
私がY君と出会った日、違った時間帯に二人ともこの菜の花畑を歩いていました。Y君はこの菜の花をどんな気持ちで眺めたのだろうと思いながら、この写真をアップしましたました。
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