東日本大震災 未来への祈りと伝承〜「みちのく巡礼」

みちのく巡礼は、東日本大震災の祈りの場創設と記憶・教訓の伝承、防災精神の啓発、復興に寄与する活動を行っています。

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孫と爺ちゃんの四国歩き遍路前回までの記事記事は題目をクリックしてご覧
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 17、孫に大きな財産になった「焼山寺遍路ころがし」の超越〜焼山寺遍路ころがし3
 
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お遍路の巡り方まとめ
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29.結願とお礼参り
 
 
             
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四国遍路の魅力にふれて 記事一覧

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1.心癒される出会いとふれあいの旅        2.お遍路さんとの始めての出会い     3.お遍路との共通点を感じた山伏修行     4.私の発願1   5.私の発願2     6.人生リセットの遍路旅へ     7.新人生への旅立ち     8.富士山からのお接待     9.大阪で道案内のお接待         10.四国入り早々「お四国病」に出会あう
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11.人生リセットの遍路旅へ      12.一番霊山寺その1 始めは驚き…そしてとまどい     13.一番霊山寺その2 納経所 納経帳に両手で墨書と語朱印     14.ドイツ館と撮影モデル   15.般若心経のふとん     16.子供たちから元気をもらう     17.黄金の井戸に映った顔  〜三番金泉寺〜     18.「私のライフスタイル」と黄金の井戸 〜三番金泉寺〜     19.ひきこもりを直すために遍路にきました〜人生を変えた遍路     20.三番の奥の院愛染院を経て四番大日寺へ〜こころ和んだ遍路道〜     21.やさしさに甘えた特権意識  五番地蔵へ向かう道すがら     22.四国遍路 〜思いと感動の発露(その1)  遍路の世界・自分の世界     
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23.私の四国遍路 思いと感動の発露(そ2)      24.すがすがしい夜の目覚め  解き放たれた世界1      25.私の四国遍路 〜想い、感動、そして魅力 センテンス集〜  27.最大の難関焼山寺越え −案ずるより生むが易し   25.私の四国遍路 〜想い、感動、そして魅力 センテンス集〜  27.最大の難関焼山寺越え −案ずるより生むが易し   28.相通じる歩き遍路と山登りの心    29.何ものにも代えがたい開放感   30.「遍路ころがし」に掛けられた訓えや励ましの札   31.杖杉庵で遍路の元祖衛門三郎を哀れむ   32.心細い身に強くしみた山道でのお接札   33.心やすらぐ札所の世界〜我が家に帰った気持ち   34.霊気漂う深山の古刹1 発心の道場(焼山寺、鶴林寺、大龍寺)   35.霊気漂う深山の古刹2 菩提の道場(大宝寺・岩屋寺・横峰寺)   36.霊気漂う深山の古刹3 涅槃の道場(弥谷寺・白峯寺・根香寺)   
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37.庶民と溶け込む街中の札所〜立江寺、西林寺、石手寺、南光坊、善通寺    38.「厄坂」〜心を込めて石段におく一円玉    39.自分をふり返えらせてくれる関所寺 40.自分をふり返えらせてくれる関所寺   41.境内の仏さまに想いをこめて   42.境内の仏像や由緒あるものとのふれあい   43.人びとの願いがこもる奉納品    44.庭園に心なごむ 〜光景は想いが作るもの   45.納経所あれこれ  46.へんろ特別接待 〜迷いながらの出会い   47.へんろ特別接待(続) 〜心のふれあい そして感動の別れ     48.祈りについて思う 〜いろいろな祈り    49.車いすの妻、不自由な体でいたわる夫〜夫婦愛の祈り1    50.亡き娘の供養で3度目の夫婦遍路ほか〜夫婦愛の祈り2   
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客観的に自分を見つめる
 
「これからの話では、自分を僕でなく呼んでごらん
「自分を他人だと思って話してごらん」。
「『僕』や『私』では自分をほめたり、批判したりはしにくいでしょう?」
とアドバイスしました。
 彼は「ちょっと変な感じですね」と言いながらも、さっそく実行してくれました。
 自分の経験上この方法は、自己を客観的見つめることができてよいと思います。
 
 
―― 学校をやめてから彼は、部屋にひきこもって、読書家の父親が若い頃読んだ本を片っ端から読み漁りました。学校にいるよりもず〜っと楽しかったし幸せでした。これをもっと続けていたらどうなったのだろうな〜と思いますね。
しかし、四月からは、心配した両親や教師の勧めで大検の通信教育を開始しました。彼は、始めは押しつけだと思ったのですが、マイペースで勉強できて学校より楽しかったようです。二年後N市の私立大学に合格しました。
―― それはよかった。本当によかったですね。  
―― 彼にとっての大学進学は、行けるからとか、みんなが行くからとか、やりがいが見つからないからとか、そんな理由ではなかったのです。彼には「高校中退」という履歴がある。将来社会に出たときにはそのハンディーは思ったよりもずっと重くなるだろうと感じたからです。
―― うん、確かに君の言うとおりだね。
―― そんな荷物を背負いながら、これといって才能も後ろ盾もない彼にとって、大学進学はある意味で、一度ドロップアウトした社会に対する存在証明の企てでした。入学当初は〈将来は絶対天下をとってやる!〉くらいの思いつめた気持で気負っていました。しかし、どうやったら社会に対して自分の存在が示せるのかわからりませんでした。再び悩みました。なんと二ヶ月足らずでアパートを引き払って、そのまま家に戻って長いひきこもりに入ったのです。だらしないやつですね、彼は。
 
―― いよいよつらい状態が始まったんですね。
―― 高校の時には、担任教師などがたまには顔を出すこともあったのですがが、大学生になったので誰も訪れることもありませんでした。一階まで下りて行くこともなくなってしまいました。今度は完全なひきこもりでした。
 母親が三度の食事を欠かさず持って来きました。そのとき顔を合わせるだけでした。彼はそれに対していつも無言でした。
 
―― ひきこもってから10日後だったと思います。父親が話しに入って来ました。結局は一般論を言って、大学へ戻るよう勧めるだけでした。それに承服できない彼は、
「あんたは、自分はやりたいことをやれなかったので、僕に好きなことをやればいいと子供の頃から言ってきた。確かにあんたの言うことはかっこいいし、当たってるかもしれない。だけど、何をやったらいいのか見つからない僕にとっては、かえって針のむしろなんだよ! いい気なもんだ、人の気も知らないで……」と、はじめて父親に口答えした。父親は初めての抗いにドキッとしたようです。言葉につまったが、思わず「おまえは親に甘えているどうしようもない奴や! やりたいことがないから、挫折の経験もない…」と、捨て台詞のような言葉を吐いて出て行きました。その後彼は、四年近く父親の顔を見ることはありませんでした。    (続 く)
 
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[ひきこもり青年の歩き遍路前回までの記事]
 
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私がY君と出会った日、違った時間帯に二人ともこの菜の花畑を歩いていました。Y君はこの菜の花をどんな気持ちで眺めたのだろうと思いながら、この写真をアップしましたました。
 
 
  
 

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