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キジル千仏洞の見学を終えて併設のレストランで昼食の後クズルガハ千仏洞へ向かう。出発前のトイレが普通だが、ここのトイレはあまりにも汚い。5分ほど走って青空トイレ。女性たちも砂漠や山岳の旅のベテランなので、むしろ青空トイレのファンのようだ。
青空トイレの後20分ほど走ると、午前中に通った塩水渓谷に再び入った。
両側から迫りくる断崖が余りにも見事な造形だ。これに見入っているうちに、子供のころに読んだ『孫悟空』の絵本の一場面が浮かんできた。この辺はいかにも妖怪が出てきそうな怪しい雰囲気だ。
西遊記と言えばやはりこの人 夏目雅子さん
クズルガハ千仏洞
塩水渓谷からがたがた道を500メートルほど入り込んだところに、クズルガハ千仏洞が佇んでいた。
南北に走る丘陵の東西の東西に壁面に石窟の入口が開いている。
窟の入口には1〜46番までの通し番号が付いている この石窟は、2世紀〜7世紀にかけて46窟が開鑿され、そのうちの壁画が残っているのは11窟である。しかしながら、キジル千仏洞と同様、石窟内部はかなり破壊されていまい、岸壁の最前列にある6窟のみが見学に耐えうる状態になっている。
ここもカメラ撮影禁止で、遺跡の外にあるゲート付近でしか千仏洞の景観をカメラに収めることしかできなかった。 ガイドの説明によると、比較的保存状態の良いものが38窟あるが、壁画の残っているものは11窟に過ぎないとのことだった。見学したのは、11、14、16、27、28、30、32の7つの窟である。
壁画はたいてい描かれた当時の面影はほとんどなく痛々しいほどだったが、
30窟は壁画がきれいに残っていてことさらすばらしかった。
極楽飛天図―30窟
「みなさんのご期待にそえる石窟にご案内しましょう」と、ガイドに連れられて、長い石段を上った。30窟は、高さ、奥行ともに4メートルほどのチャイティアー窟(礼拝のための窟)だった。4,5世紀の造営とのことだ。中に入って見回したが、窟内は岩肌が露出しているだけで、壁画はさっぱり見当たらない。
ガイドは、「奥にあるのです」と言いながら、中心柱の横に掘られたトンネル状の回廊に向かった。奥には、ベットのような台座があり、その一端に枕の形をした盛り土があった。ガイドは、「たぶん、釈迦涅槃像が安置されていたのでしょう」と、説明した。この盛り土の上の天井には、極楽の音楽を奏でる8体の飛天が描かれていた。鮮やかなブルーの地に、小さな黒色の球がいたるところにちりばめられている。
現在は黒色になっているが、煌めく星なのである。飛天は、星月夜に天衣をひらめかせて飛翔しているのである。
8体の飛天は、4体ずつ向かい合って描かれていた。楽器を奏でる伎楽天と花を撒いている飛天がそれぞれ4体ずつ、いずれもはっきりとしていた。
シルクロード 歴史と人物(講談社) より
石窟見学を終えて、ゲートに近づくと日干しレンガのみすぼらしい番人小屋が見える。ウイグル族の老人が塀の上に座って、じぃ〜っと私達を見つめている。電気も水道ない小屋に住み込んで年から年中番人生活をしているのだ。
寂寥感ただようクズルガハ千仏洞に別れを告げ,3kmほど南にある烽火台へ向った。 日本ブログ村に参加しています。
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2013年05月27日
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