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2014年11月24日
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金華山での大地震3
金華山が沈む!?
後方を振り返って山側を見ると何人かの仲間の姿が目に入った。一瞬安堵したがそれどころではない。
目の前の崖からは、土砂と共に岩や松の木がもみくちゃになりながら次々に落下して来る。
山腹にいた鹿たちがそれを避けながらさらに上へ上へと駆け上がって行く。
黄金山神社の上り口では赤い大鳥居が倒れんばかりに大きく揺れ、石燈籠や石柱がことごとく崩落してゆく。
この光景が永久に続くのではないか、そして金華山全体が崩れ去ってしまうのではないか?とさえ思った。
まるで非現実の世界に身を置いているようだった。その時には思考力を失い、恐怖や生死などというたかが人間が持ち合わせているちっぽけな感覚はとっくに通り越していたように思う。誰ひとりとして声を発するものはいなかった。永久に続くかと思われた猛烈な揺れもさすがに峠を越し、次第に現実の世界に引き戻された。
すぐに頭をよぎったのは、自分たちをさておき家族のことだった。何人かが携帯電話をかけたが全く通じない。だだ一人だけ、東京の息子にメールした女性だ怪我発信できたようだ。
もちろん私は通じなかった。そうこうしているうちにバッテリーが少なくなりそうなので、それ以上は掛けなかった。普段携帯電話をほとんど利用しない私は、まさかこんなことになるとは知らず、充電して来なかったのだ。
その時点では、まだ誰もこの大地震と津波を結びつけることはできなかった。
しかし、ふと海を見ると海面がぐんぐんと下がって行き、砂が見えてきた。この時点で初めて津波を意識した。私の頭をよぎったのは、50年近く前に経験したチリ地震津波だった。誰からともなく、「津波が来る。逃げなくちゃ!」という声が上がった。今度は恐怖の対象が津波へと移った。
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