東日本大震災 未来への祈りと伝承〜「みちのく巡礼」

みちのく巡礼は、東日本大震災の祈りの場創設と記憶・教訓の伝承、防災精神の啓発、復興に寄与する活動を行っています。

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みちのく巡礼防災講演会
 ―東日本大震災 未来の命を守るために―

  本年の防災講演会は、東北大学防災科学国際研究所教授 川島秀一氏をメイン講師にお迎えして開催いたしました。
 
理事長 挨拶で大泣き
 まず、冒頭で理事長の櫻井史朗が挨拶させていただきました。

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 初めは淡々と語りだしたのですが、途中で想わぬハプニングが起きました。それは、みちのく巡礼の活動を始めた時の熱い想いを吐露した詩を読み上げている途中のことでした。

  凛とした背中
 
 古希を迎え 人生の集大成として
 とてつもなく大きいことに取り組みにはじめた
 東北に 「東日本大震災への祈りの道」を創ることだ
 
 私は 震源地に最も近い島 金華山で大震災に遭遇した
 建物崩壊の危機 がけ崩れ最中の津波避難 
 さらには巨大津波の高台襲撃を受けながら 3度も命拾いした
 天からか 大自然からか それはわからない
 何か大きな存在によって 生かされたような気がした
 「人のために役立て!」と ドンと背中を押された思いがした
 だから被災地に足しげく出向いた
  被災地の人々は手を合わせる場所がほしいと言う
 亡くなった身内や知人を悼み
 自分自身も癒される祈りの場があると いいな、と語る
 
 ここまで読んだとき、被災した人々のせつなる訴えの声と顔が突如思い浮かんで来ました。全く不覚でした。感情がどっとこみ上げて来たのです。感極まって思わず大泣きしてしまいました。その後も涙が収まらず、泣きながら読み上げました。

 被災地以外の人びとも
 犠牲になられた方々に祈りをささげに行きたいという
 そんな願いに応えたいと思った
  震災一年後には 小学四年の孫と二人で 四国八十八ヶ所を歩いた 
 東日本大震災の犠牲者を追悼しながら 
 孫や四国の人々に震災を伝えた
 そんな経験から 
 東北に 震災犠牲者追悼のための巡礼地がほしいと思った
 これを創ることこそが 自分に課せられた使命だと 強く思った
 多くの人々に苦しみを与え 不安を抱かせ続ける放射能
 つらく悲しい記憶や甚大な犠牲の中から生まれた貴重な教訓を 
 後世に伝えなければならないと 強く思った
  今までの人生は これをやり遂げるための 基礎造りだったように思える
 この歳になって自分の背中に 今までとは一味違った 
 凛とした人生模様が描き加えられたような気がする
 
 
 この壇上での感情の高まりは、自分でもまったく予想しなかったことですが、
自分がみちのく巡礼の活動にかける熱い想いが自分が考えていたよりもはるかに強いことを、自分自身に認識させてくれました。
 また、他の方々からも、“すごい熱意が感じられました。頑張ってください”など、
の励ましをいただきました。けがの功名だったかもしれません。 

 
 「津波常習地の生活文化」~独自の常習文化~
                東北大学防災科学国際研究所川島秀一教授

 津波が頻繁に起こる地域(津波常習地)に古くから語り継がれている、津波についてのことわざや言い伝えを例に挙げて、分かりやすく噛み砕いた口調で防災に対する心構えを説明していただきました。津波避難のマニュアルとして大変参考になりました。

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                東北大学防災科学国際研究所川島教授の講演


 
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           川島秀一教授に質問する聴講者

 
     「市民が撮った3.11の日常生活」
           20世紀アーカイブス仙台 副理事長  佐藤正実氏

  写真を中心に震災当日や震災後の市民の皆様の御苦労の中にもたくましく生活   
 している姿を紹介していただきました。参加の皆さまも感慨深そうに耳を傾けておいででした。きっと当時の大変な生活をしのんでいたに違いありません。
 私も「あの日あの時」のことが鮮明に浮かんできました。時々講演を頼その時の体験をお話しさせていただいております。
 
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           20世紀アーカイブス仙台 副理事長  佐藤正実氏
 

  講師の川島秀一教授と佐藤 正実氏には協力会員として入会していただき、引き続きご協力いただいております。

   「いざという時役立つ非常食」
        みちのく巡礼理事 福岡明
 非常食としても使える食品を、順次食べながら常備しておくという方法が便利であると、例を挙げて説明いたしました。

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みちのく巡礼理事 福岡明

 なお、日本製粉(株)よりスパゲティ、(株)花角味噌醸造よりフリーズドライの味噌とお粥をご提供いただきました。ここで改めて御礼申し上げます。

 講演会には、遠路はるばる名古屋市から参加していただいた方もいて感劇いたしました。また、加盟寺院である福島県いわき市の波立寺住職皆川岱寛さんもわざわざ参加してくれました。
 
 講演会終了後の懇親会には、講師の方々と皆川住職さんにも参加していただき、講演会参加の皆さまとともに大いに盛り上がりました。

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東日本大震災犠牲者慰霊・福島巡礼地を巡る旅

平成26年9月、全国から約40人が集まり、12日で福島県と宮城県南の被災地、加盟・協力寺院5ケ寺、復興商店街などを巡るツアーを実施しました。数か所の津波被災地の実情と福島第一原発から17キロにある南相馬市の同慶寺境内での除染作業を目前にして参加者は衝撃や複雑な感情を抱き、全く人影のない同市小高区の街を見て原発事故の不気味な恐ろしさを肌で感じた様子でした。



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       南相馬市小高区 全く人影のない同市小高区の街
       参加者は原発事故の不気味な恐ろしさを肌で感じた様子でした


三春町の福聚寺では芥川賞作家玄侑宗久住職の講話に熱心に耳を傾けていました。仏教的な面や違った角度からの被災地の見方、震災の捉え方に感じ入った面持でした。全ての訪問寺院で、住職さんから震災の体験を話していただきました。

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        福聚寺住職 芥川賞作家 玄侑宗久師の法講話

 交流会や山元町の「千年の塔」で参加者の二人の女性が奏でたタオライアーの音色は祈る人の心を癒し、犠牲者の魂を鎮めるにふさわしいものでした。みなさんから大変好評でした。私はこの楽器を月命日には慰霊に用いています。
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           宮城県山元町徳本寺 千年の塔にてタオライアを演奏


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     いわき市ひさの浜. 浜風商店街にて
被災地見学、慰霊、被災体験や教訓などを会、被災地での買い物、地元との交流など、みちのく巡礼の主旨をすべて網羅するツアー内容を心がけました。お陰様で参加者からは、大変充実して内容の濃い、心づかいの利いた素晴らしい.旅だったとの声をたくさんいただきました。次回は来年3月、宮城県を予定しています。


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トルクメニスタン タークーチュカバザールでのこと
ラクダの売買が行われていた。
興味深いのでしばらく見ていると、ラクダの集団のなかに大人と子供らしい群れ4頭がまとめて繋がれていた。
ラクダは親離れ子離れが悪くて、親子ばらばらに売買するとさびしがって働きが悪くなるとの事。

みちのく巡礼の活動
活動は大きく分けて3つです。
大勢の人に巡礼地を訪れていただく活動 
 祈りは本来個人の心の中にあるものですが、多くの方に祈っていただくためには、まず訪れていただくことが先決です。そのため、巡礼地のPR、案内、巡礼ツアーなどを実施しています。
東日本大震災を伝える活動 
災害時のネットワークづくりのための交流
です。

次に、主な活動の実例を紹介します。
[活動の内容]
.災害犠牲者追悼と伝承の場の創設


.被災地に多くの人を誘致する支援
①被災地巡礼ツアー
・被災地見学、慰霊、被災体験と教訓などを聴く会、被災地での買い物・地元との交流
・平成26年9月「みちのく巡礼 東日本大震災犠牲者慰霊・福島巡礼地をめぐる旅」を実施


②みちのく巡礼の紹介と巡礼用品の提供
・ホームページ、ブログ、フェイスブック、ツイッター、パンフレット、チラシによるPR
・ガイドブック、「みちのく巡礼地図」の作成、巡礼用品などの提供


.日本大震災などの災害を伝える活動
① 講演会やシンポジウム
② 震災体験や教訓の伝達(語り部、講話、朗読、紙芝居、映像など)
ホームページ、ブログ、フェイスブック、ツイッター等による震災の教訓などの発信
.会誌とイベントによる交流
① 季刊誌「未来への祈り」発行
② 会誌、インターネット、ちらしでの各寺院の紹介
③ 寺院や近隣地域を拠点とした行事の実施
④ 寺院・地域・会員の交流による災害時のチームワークとネットワークづくり



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巡礼地の創設地域

創設地域は津波被災地が中心となりますが、みちのく巡礼の主旨がより多くの人々に反映されるように内陸部にも創設いたします。

内陸部の寺院でも東日本大震災物故者慰霊のための祈りの場を設けているところも少なからずあり、その地域以外の内陸部の人々に尋ねても、やはり“近くに慰霊の場があれば祈りたい”と望んでいることがわかりました。

また、大震災では原発事故の影響で、多くの人々が福島県のみならず東北各県にも避難し、故郷に戻れずにいる方々もおられます。このように祈る場所を失った人たちのためにも内陸部にも慰霊の場が必要だと考えております。

一方、四寺回廊(瑞巌寺、中尊寺、毛越寺、立石寺)のような有名寺院で、遠方から訪れた方々に「この寺に東日本大震災で亡くなった方々の慰霊の場が有ったらお祈りしますか?」と質問すると、「もちろんですとも。このような有名でたくさんの人がお参りに来るお寺にこそ慰霊の場が必要だと思いますよ!」と、大多数の人が答えました。
震災をより多くの人々に、広く、末永く語り継いでゆくには、有名で多くの人々が訪れる寺院慰霊の場を設けることが重要である、という我々の考えを強く支持するものでした。

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