東日本大震災 未来への祈りと伝承〜「みちのく巡礼」

みちのく巡礼は、東日本大震災の祈りの場創設と記憶・教訓の伝承、防災精神の啓発、復興に寄与する活動を行っています。

四国歩き遍路の巡り方

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敦煌莫高窟6   杜泉新生シルクロード2万キロをゆく

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 記事中の写真一部紹介
 
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四国歩き遍路の巡り方

1.四国遍路のいわれを知ろう  四国歩き遍路の巡り方1
2.l路の時期はいつがよいか  四国歩き遍路の巡り方2
3.いろいろな巡り方があります  四国歩き遍路の巡り方3

 [本 日 の 記 事] 

全行程の距離と所要日数

八十八ヶ所全行程の距離は何キロくらいあるか

 以前は、1400キロといわれていた。
 私の始めの2度の遍路のときは、この距離だった。
 
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 だが近年は、バイパスが設置されたり、
 トンネルが出来て長い峠道を越す必要がなくなったりして、
 距離が短縮された。
 最短距離を歩くと、1100キロ程度になった。
 
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  たくさんトンネルが出来ました。 
 
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  しかし、私はあまりトンネルを通らずに、出来るだけ昔の峠道を歩くようにしました。

?H3>どれくらい日数がかかるか  一般的には40数日という人が多 い。
 だが、
 その人の体力、コースの取り方、
 目的や重点の置き方、
 時期や天候によって所要日数は異なってくる。
 あくまでも目安にしていただきたい。
 
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                   二十番鶴林寺から二十一番太龍寺へ向かう坂道
 
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                       雨の中を室戸岬に向かう。


一日どれくらい歩くのか

おおざっぱに、千百数十キロを四十五日で歩くとすると、
1日25キロ強歩くことになる。
 多くの人は、1日20〜30キロ程度を目安にして、
 地形、天候、体調などの条件によって調整しているようである。



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            道々にひっそり佇む無縁仏には立ち止まって合掌しました。
 

四国遍路の魅力にふれて 前回までの記事

クリックするとそれぞれの記事が開きます。
10.四国入り早々「お四国病」に出会う←クリック
9.大阪で道案内のお接待←クリック
8.富士山からのお接待←クリック
7.新人生への旅立ち←クリック
6.人生リセットの遍路旅へ←クリック
5.私の発願2←クリック
4.私の発願1←クリック
3.お遍路との共通点を感じた山伏修行←クリック
 
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                      山伏の火渡り修行
2.お遍路さんとの始めての出会い←クリック
1.心癒される出会いとふれあいの旅←クリック
四国遍路の魅力
四国歩き遍路の魅力←クリック
  
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                         足摺岬にて

 [本 日 の 記 事] 

いろいろな巡り方があります

順打ちと逆打ち

 遍路が札所を巡拝することを「打つ」いう。
 昔、金属や木でできた納札を、霊場の柱などに打ち付けて、巡拝した証にしたことに由来している。
 
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                  よく見ると、その名残が数ケ所の札所に残っていた。
 
 「順打ち」というのは、一番札所から二番札所へといったように、番号の順番に巡拝することをいう。方向的には、四国を時計回りに巡ることになる。

これに対して「逆打ち」は、八十八番札所から八十七番札所へといったように、番号を逆に巡拝する。
 
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 一般的には、「順打ち」が普通である。
 道しるべや、後で述べる「遍路マーク」なども、ほとんど「順打ち」に便利なように表示されている。「逆打ち」は、道を熟知したベテラン遍路が行うことが多い。
 私が出合った「逆打ち」遍路はいずれも五回以上の経験者だった。
 
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通し打ちと区切り打ち

 一度に八十八ヶ所すべてを巡拝するのを「通し打ち」、
 何回かに分けて巡拝するのを「区切り打ち」と呼ぶ。
 中でも、阿波(徳島)、土佐(高知)、伊予(愛媛)、讃岐(香川)の一国ごとに区切り打ちするのを「一国まいり」という。
 
 みなさんの中にも、長期間連続で時間を取れないが、ぜひ遍路をしたいという人がいると思う。
 そういう人には、「区切り打ち」をお勧めする。
 私の遍路中にも、「区切り打ち」をしている勤めの人に数多く出会った。

全行程歩きと交通機関の併用

 八十八ヶ所全行程を歩き通さなければならないということはない。
 途中電車やバスを利用している人も少なくない。
 自分の健康状態や体力に合せた、自分なりの遍路をすればいいのである。

 このような例を二つ紹介したい。
 十二番札所焼山寺を下ったところにある植村旅館で八十三歳の宮崎の女性と同宿になった。
 この女性は八十歳から「通しの歩き遍路」を始めて、今回で三回目とのことだ。
 「この年齢で…」と、驚いてしまった。
 
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                            植村旅館
 
 ところが七日後、さらに驚かされた。
 室戸岬へ向かう途中、この老女が私の前方を歩いている。
 おばあさんよりはずっと若くて?足にはいささか自信のある私より先に歩いているなんて…
 と思いながら、少し歩みを速めて追いついた。
 「おばあちゃん、ずいぶん早いんだね」と声をかけると、
 「さすがに今度はな、たまにはバスを使っとるんよ」という返事だった。
 それを聞いてなんとなくほっとした。
 
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 「そのほうがいいですよ。それじゃこれからも無理をしないで…」と言って、私は先に歩き出したが、 年相応の遍路の仕方をしていることに、他人ごとながら安堵した。


イメージ 6 六十三番札所吉祥寺で、少し細身で色白の青年と、休みながら会話を交わした。
 「私は体が弱いので、少しでも丈夫になればと思って遍路をしています。
 バスや列車に乗ることが多いのですが、歩けるところは出来るだけ歩こうとしています…」。
 青年は聞くともなくぽつりと語った。
 この時にも、「たいした心がけですね。大切なのはお遍路をしようという気持だと思うのですよ。自分 にあった巡り方が一番いいと思いますよ」と答えた。

 
 
 
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    四万十川の清流   これを眺めていたら、とてもすがすがしい気持になれました。 
   これが心が洗われたというのでしょうか。 いまも心に深く残るっている光景です。

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四国遍路の魅力にふれて 前回までの記事

クリックするとそれぞれの記事が開きます。
10.四国入り早々「お四国病」に出会う←クリック
9.大阪で道案内のお接待←クリック
8.富士山からのお接待←クリック
7.新人生への旅立ち←クリック
6.人生リセットの遍路旅へ←クリック
5.私の発願←クリック
4.私の発願←クリック
3.お遍路との共通点を感じた山伏修行←クリック
 
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                      山伏の火渡り修行
2.お遍路さんとの始めての出会い←クリック
1.心癒される出会いとふれあいの旅←クリック

遍路の時期はいつがよいか

 遍路に適した季節は春または秋であろう。
 は朝夕の冷え込みもだいぶ少なくなり、日ましに日も長くなるので巡拝にゆとりが持てる。
 また、いろいろな花や新緑にお目にかかれて心なごむ季節でもある。
 
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 今までの人生に区切りをつけ、これから新しいスタートを切りたいと考えている人、
 悩みや苦しみを癒して再出発を図る人などには、もってこいの季節といえよう。

 春遍路の場合、四月の出発が多いと思うが、途中でゴールデンウイークに差しかかって、
 お遍路さんの数が急に増加する。
 バスの団体遍路とぶつかると、人ごみの中で巡拝しなければならなくなる。
 心静かに読経することはむずかしい。納経を待たされる場合もある。
 おまけに宿泊先の確保にも苦労させられる。
 
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 さりとて連休後の出発となると、今度は途中で梅雨の季節に入ってしまう。
 雨も修業のひとつと思いながらも、やはり毎日のように降る雨はうっとうしいものだ。
 それに、四国の四月は、早くも非常に暑くなっている。
 時間に融通の利く人は、三月中旬ごろに出発することをお勧めしたい。

  の場合、九月初旬はまだ日中の残暑が厳しいし、台風など雨の心配もある。
 九月中旬になると、朝夕は涼しくなり、残暑もいくぶんか和らいで来る。
 また、山道では秋の気配が漂い始めるので、この時期以後の出発が望ましいと思う。
 歩きながら十月を迎えると、空気も澄み、雨も少なくなり、
 紅葉が山間部から平地へと次第に広がりをみせてくる。
 
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                     三十一番竹林寺- 

 さらに晩秋になると、山の遍路道は落ち葉のじゅうたんのようになり、これを踏みしめながら歩くのは 深い趣がある。
 
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 秋は、気候的にも雰囲気的にも春とは違ったよさがある。
 春と同じく遍路に適した気候といえるのではないだろうか。
 

 ただ、春も秋も込み合うことをあらかじめ覚悟しなければならない。
 
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                       二十五番津照寺
 
 久しぶりに「四国遍路」の記事をアップします。
 拙著 『諸君!お遍路はいいぞ  〜四国歩き遍路 その魅力と巡り方〜』 の内容を中心に、 
 「四国遍路の魅力にふれて」と「四国遍路の巡り方」をほぼ並行してアップしてゆきます。

四国遍路のいわれを知ろう

四国遍路の起源
イメージ 1 弘法大師が四十二歳の時、四国を巡錫した際に、従来から存在していた寺や新しく開いた寺などを八十八ヶ所選び、これらを霊場としたと伝えられています。
 これが、四国八十八ヶ所の起源といわれています。
 これら八十八ヶ所の霊場(札所)を巡拝して回ることを「四国遍路」といいます。
 
なぜ八十八ヶ所なのだろうか?
 人間には八十八の煩悩があるといわれています。
 また、人の大厄は、男性四十二歳、女性三十三歳、子ども十三歳とされており、
 この年齢を加え合わせると八十八になるといいます。
 煩悩や厄を一つひとつ取り除くために八十八ヶ所を巡るのだといわれています。
 他にも、いろいろな説があります。
                                         たいていの札所には弘法大師像が立っている

四国遍路の歴史
 弘法大師が亡くなった後、大師の弟子や行者が、大師が修行をした場所で同じように修業して回っていたのが、いつの間にか庶民の間に広まったようです。

イメージ 4 八十八ヶ所巡拝の旅のシステムが、いつごろ確立されたのかは明確ではありませんが、
 江戸の元禄時代にはほぼ今日の形が出来上がっていたようです。                                                          その始まりには、諸説がありますが、
 一般的には、江戸初期に真言宗の僧真念が、人々に遍路を勧めて以来その名が全国に広まり、
 江戸後期にはもっとも盛んだったといわれてます。
 眞念は初めてのお遍路ガイドといわれる『四国辺路道指南(しこくへんろみちしるべ)』を著し、       遍路のため宿泊用の庵などを作り、各所に道標を二百あまりも立てた。
                                                  眞念道標 十楽寺付近⇒

四国巡礼の元祖 衛門三郎
 遍路に関する有名な逸話を紹介します。
 四国巡礼の元祖といわれている衛門三郎にまつわる話です。
 四国遍路に行けば必ず耳にするはずです。

 弘法大師が四国巡礼をしていた折、松山市の郊外の大きな屋敷に托鉢に訪れた。
 屋敷の主人の三郎は、たいそう欲の深い男で、托鉢に訪れた修業僧に施しもせずに追い返した。
 ところが毎日来るので腹を立て、僧の持っている鉄鉢を馬の鞭で払った。
 そのため鉢は僧の手から滑り落ちて、八つに割れて飛び散った。
 すると翌日から、三郎の八人の子どもたちが次々に病にかかって死んでいった。
 三郎は托鉢の修業僧が大師であることに気づき、それまでの自分の醜い行いを悔いて、
 大師を求めて旅に出た。これが遍路の始まりともいわれている。
 
 ところが、二十一回も四国を巡ったが、大師にめぐり合うことが出来なかった。
 そこで、逆に四国を巡った。――これが「逆うち」の期限といわれる。
 だが、ついに大師に会えないまま身も心も疲れ果て、十二番札所の焼山寺で倒れてしまった。
 意識が遠くなる中、三郎の前に大師が現れ、三郎の罪をお許になった。
  大師は、「最後に何か望みはないか」と訊いたところ、
 三郎は「今度生まれ変わるときは、民衆のために功徳を積みとうございます」と答えて息を引き取ったという。
 大師はこのとき、「衛門三郎再来」と書いた石を三郎の手に握らせ、再来を祈願した。
  
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              大師の前に碑ざまづいて許しを請う衛門三郎の像(杖杉庵)

 
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     松山市の郊外にある衛門三郎の墓

 五十一番石手寺には、三郎の生まれ変わりの赤ん坊が握り締めていたという石が祀られている。
 四十七番八坂寺近くには、三郎の子どもたちの墓が残されている。
 私は、縁(ゆかり)の石と墓を拝ませてもらった。
 心から信じているわけではないが、しみじみとした気持にさせられた。


 札所や四国のあちこちに、大師伝説をはじめ、実に多くの、いろいろな伝説が残されている。
 
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       若かりしころの弘法大師の修行の場であり、「空海」の名前の夜景来となった、室戸海岸の「御蔵洞」
 
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       舎心ヶ嶽の大師像   弘法大師は若いとき、この断崖絶壁で修行したといわれている。
  
 私は、できるだけ札所の案内板などにも目を配りながら巡拝したが、
 けっこう興味を引く話も多くあった。
 ひとつの楽しみでもあったし、私の遍路に深みを持たせてくれた。
 詳細については、今後の記事をご期待ください。

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