東日本大震災 未来への祈りと伝承〜「みちのく巡礼」

みちのく巡礼は、東日本大震災の祈りの場創設と記憶・教訓の伝承、防災精神の啓発、復興に寄与する活動を行っています。

シルクロード2万キロ一人旅

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蘭州の名彫刻 
 蘭州を去る前日(旅の18日目)、
 黄河の南側沿いに5つの名彫刻がある――という情報を得て、私はときめきを感じた。
「黄河母親」、「緑色希望」、「「平沙落雁」、「筏客摶浪」、「絲綢古道」である。
 

黄河母親
 
 この「黄河母親」は、 黄河は中国古代文明の母と言う意味であるという思いを込めて、女性の彫刻家が作り上げたものであり、蘭州の象徴でにもなっている。
 花崗岩製で、1986年4月30日に公開された。 
 
 私は今回見た彫刻の中で、この像が一番印象に残った。男の子をいだく慈愛に満ちた母ののまなざし。すべてを包み込む大きな愛が、子どもに限りない安心感を与えている。それを観る私たちにの心にも、見えない大きな力によって守られているというやすらぎを与えてくれる。どこか中国人の懐の深さをも感じた。
  
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緑色希望
 
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この彫刻は、三つの木で「森」をイメージさせ、甘粛省の自然環境の改善を願って作られたものだ。
 どんどん上まで伸びてゆこうという、中国の発展への想いが込められているように感じるのは私一人ではなかろうと思う。皆さんはいかがですか?
 
 甘粛省の130万人の青少年の募金に基づいて、二人の彫刻家・王志剛、王鉄城のによって1987年に制作された。
 
 
平沙落雁
 
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 この彫刻の別名は“芳洲思雁”であり、 
 3羽の雁が水面から飛び立つ姿を描いている。
 周辺の丸い石は雁のたまごを表現している。
 1987年の10月に王志剛によって作られた。

 蘭州の自然環境を改善され、いつか雁がここに帰ってくるようにという気持ちが込められているそうだ。蘭州の空気は、1度目に来た時と比べてさらに悪化した。物質的な豊かさの創造と、環境の悪化の矛盾を強く感じさせらてくれる作品だった。ラクダに乗って旅した古のシルクロードの空気はさぞおいしかったであろう。
 
筏客摶浪
 
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 この二人は恋人同士なのであろうか、それとも人もうらやむ仲睦まじい夫婦であろうか。 男の腰紐が二人を結びつけている絆のような気がする。
摶浪」の篆書がしっかりとわたしの心をとらえた。
 
絲綢古道
 
 
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 思うように動いてくれないラクダを躍起になって動かそうとしているラクダ曳きを表しているのではないだろうか。ラクダとてこんなに重い荷物を背負って歩くのはもう御免こうむりたいところだろう。
 
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 唐僧取経
 
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 この彫刻は西遊記を描いたものであることはすぐにお分かりになることだろう。 近年作られたもので黄河の北側にある。
 黄河の北側は近年急速に開発が進んでいるが、公園などに伝説、歴史にまつわる彫刻が多く作られている。
蘭州の「黄河40キロ風景線」の一環である。
 
 西遊記と言えば、やはり夏目雅子さんに再登場していただきましょう。

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銅奔馬
  この彫刻は1969年に甘粛の武威県雷台の後漢時代の墓から出土した「馬踏飛燕」と呼ばれる
銅奔馬(クリック)を原型に作られたものである。(銅奔馬は、天翔(あまか)ける馬で、右後ろ足は燕をふんでいる。
 中国青銅彫刻の傑作であり、中国国際旅行事業部門のマークになっている。甘粛省のシンボルでもある。

 
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飛 行
 次の5つの彫刻は、いずれも飛躍や発展をイメージするする彫刻である。中国の都市の街頭や公園には躍進を呼びかけるスローガンが掲げられているが、彫刻にもそれが込められているように強く感じた。
 
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 「蘭州の街彫刻」は中国国内では非常に質の高い彫刻と言われているが、素人目に見てもまさにそのとおりであった。
 この旅の中に、予想外の思い出のページを飾ることが出来た。

 地域の特色をよく表現しており、地域の住民の気持ちも込められている。
 どれもこれも強い感動をもらった。
 だがそれ以上に、このまま発展して行けば恐ろしいことになる―― 。
 日本はたちまち飲み込まれてしまうだろうという恐怖心を感じたのである。
 現在、その片鱗が尖閣問題などで出始めているのである。
    
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 どんと大きな店構えの老舗のラーメン店

食いも食ったり蘭州ラーメン

なんと数えたら…21パイも食べていた! 2度の蘭州訪問5泊7日で
何軒かの店の写真をお見せしよう。店のはでな看板も面白い。

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 「清真」はイスラム食堂の意味で、豚肉料理は出さない。「正宗」は正当派という意味だが、日本流に言えば「元祖」といったところ。

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 日本居酒屋」発見!      
 なんと! ラーメン屋のとなりに「日本居酒屋」を発見。
 お世話になったヤンチャンを誘って、ひさしぶりに一献傾ける。ヤンチャンは日本酒、私は蘭州啤酒(蘭州ビール)の珍妙な取り合わせとなった。
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私が食べたラーメン
  さて、いよいよ私が食べたラーメンを紹介します。
 面白いなと感じたのは、麺の形が決まったものではなく、
 細長いものもあれば、
 平べったいものもあり、作る店によって、多種多様なのだということ。
 だが、共通していることがひとつあります。それは何でしょう?
  コメントに書いてください
 
 答えは次回の記事のコメント欄で

 
 

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                       ラーメン定食
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 日本風もありますよ〜!
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 心憎いねえ〜 日本人の私には木柄杓をつけてくれた。味も日本人好みだった。それになんと海苔まで入っている――そう思ったら、ここには日本の団体さんがよく来るのだそうだ。どおりでなあ……。(^O^)。
 
  たくさんの蘭州ラーメンを食べたが、どれも絶品。忘れられない味となった。

 
 なぜ蘭州がラーメン発祥の地?
 蘭州滞在2,3日たったころ、ラーメン食べている途中、〈なぜ蘭州がラーメン発祥の地なのだう?〉と疑問に思った。
 ラーメン店では、みんな忙しそうにしているので訊くタイミングがつかめない。
 
 そこで観光協会の前を通ったときに時に、立ち寄って聞いてみた。
――ラーメンのラー(拉)とは、引っ張るという意味で、その名のとおり、引っ張って作る手打ち麺のこと。このラーメンが生まれたのは、この地が、かん水の産地だったことに由来する、とのことだった。
 しかしかん水とはどのようなものかは協会の服務員もわからなかった。
 そこで、わたしは元化学の専門家なので、
  「かん水は、中華麺やワンタンの皮なんかに腰を持たせるために加えるアルカリ塩の水溶液なんです。かん水の天然成分としての塩は炭酸ナトリウムが主成分ですと、ざっと説明してあげたが、専門用語も混じるので、特に肝心の「アルカリ」や「炭酸ナトリウム」などは、やはりだめでしたね。(苦笑)
 

 この魔法の水かん水と油で練られたメンは、まさしくラーメンの腰を持っている
 日本のものに比べるとやわらかいが、メンを太めで頼むとちょうどいい硬さになる。
 普通唐辛子味で、日本風の胡椒味は少ない。
 具の豪華さで3段階くらいの値段設定がある。一番高いので10元だった。普通は7元くらいだ。

 ラーメンといえば、ビール…? 蘭州には、かなり前から生ビールがある。
 樽に入っていて、夕方ともなれば、道路のちょっとしたスペースにビアガーデンが出現する。
 羊肉の焼き鳥のケバブの屋台も出る。屋台は深夜まで営業している。
         http://journeyman.up.d.seesaa.net/journeyman/image/P9050732-thumbnail2.jpg?d=a99

 
 ちょっと話は変わるが、駅前から公園までの間にインターネット屋が無数にある。
       http://img.4travel.jp/img/tcs/t/pict/lrg/23/00/25/lrg_23002589.jpg?20110930005814
 
 
  蘭州より西方にも行くと、敦煌の驢肉黄麺(ロバ肉の麺)や、トルファンのハミ瓜などまだまだその土地ならではの食事はたくさん待っている。
 私の持論――「食」も旅の楽しみである。
 これが旅のエネルギーと好奇心の源なのだ。
  
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シルクロードの絶景6
 
  
 
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                             不気味さが漂ってくる夕暮れのヤルダン魔鬼城
 
 
 
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ラクダの隊列
 
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蒼い沙漠
 
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冠  雪
 
 
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遥かなる浄土の世界
 
 
{前5回の記事}(クリックしてご覧ください)
 
 
 
 
 
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蘭州ラーメン食べ歩き・撮り歩き
 
 
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蘭州ラーメンの店 

 このブログは旅の流れ沿って連続しておりますので、初めて訪問される方は前の記事もあわせてご覧いただければ、より楽しんでいただけると思います。
また、「シルクロードを詩う」をご覧いただくと、これからの旅(中国篇)の雰囲気をご覧いただけると思います。
 
中国一のラーメンの街 蘭州
 
 蘭州は中国一のラーメンの街と言われています。
 みなさん牛肉麺」(ニュウロウメン)をご存知ですか?
 「蘭州拉麺」とも呼ばれ、牛肉でダシをとったスープに、手打ちで伸ばした麺を入れた料理で、蘭州の名物料理になっています。

 ここ蘭州には、西域でよく見かける回族が多く住んでいます。
 中華料理といえば豚肉を使用した料理が多いのだが、回族は豚肉を食べることが出来ません。その代わりに牛肉がよく使われ、特に蘭州の牛肉麺は絶品として有名です。

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 この蘭州だけでも数千もの牛肉麺店が軒を連ねています。写真の右側に7軒ものラーメン店が並んでいるのです。

 まだ昼食には、ちょっと早いのですが…、空きっ腹をくすぐる香ばしいニンニクとスープの香りに誘われて、吸い込まれるように一軒のラーメン屋に入り込みました。

    \¤\᡼\¸ 2


 4人がけのテーブルが店内に4つ、そして店外にも4つ。
 まだ、11時過ぎだというのに満員です。
 ドアなしの大きな入り口が2方向にあるので、常に人も風も通り抜けられる構造になっていて実に開放的なのです。
 もちろんエアコンも扇風機もありませんが、すがすがしい風が天然のエアコンです。温度は高いが乾燥しているので、とてもすがすがしいです。

 店は、主人とおかみさん、調理師兼麺打ち職人が4人で切り盛りしています。

 
       \¤\᡼\¸ 3
 

  \¤\᡼\¸ 7   \¤\᡼\¸ 8

 おかみさんは注文をとって職人に伝え、客にラーメンや飲み物を運びます。
 主人が勘定と出前の受け付け、という分業――中国にもやっぱり出前があったのです。
 店が忙しい時は、主人自ら出前を持っていくこともあるとのことです。

 小さい店ながらメニューは意外と多彩でした。

             \¤\᡼\¸ 10
 
           \¤\᡼\¸ 11

\¤\᡼\¸ 13 看板メニューの拉麺(ラーメン)はもちろん、練った生地を熱湯の中に包丁で削り落として茹であげる刀削面(タオシャオメン)もあります。
 
 この店ではありませんが、刀削麺を作る見事な手さばきをご覧ください。
 
 
 

 涼拌菜(冷たい和え物)も豊富です。〈麺にプラスもう一品〉といった具合で、ついつい3品注文してしまいました。
 けっこうメニューに心遣いが利いています。
 炒め河粉(ホーファン)や炒飯(チャーハン)もあって、“今日はちょっと脂っこいものを食べたい、”なんていう客のニーズにも応えられるようになってます。

\¤\᡼\¸ 12 \¤\᡼\¸ 14                 炒め河粉(ホーファン)と炒飯(チャーハン)

 席に着いて、「女将さん! お勧めの野菜中心の涼拌菜をまかせるよ」と、まず注文しました。根が肉好きなので、旅行中は野菜類を食べるようにつとめているのです。涼拌菜というのは、冷たい前菜(冷菜)のことです。
 まもなく写真の3品が届きました。

 \¤\᡼\¸ 15  \¤\᡼\¸ 17
 メンマと牛のスジ肉の炒め物  なすとセロリを酢、醤油、ごま油などで和えたもの

\¤\᡼\¸ 16 \¤\᡼\¸ 18
 ニンニクと香醋をきかせた拍青瓜(キュウリを叩き割って和えたもの)
 
 これらの涼拌菜をつまみにして、ビールを飲みながら麺が来るのをゆっくりと待ちます。これもなかなかの醍醐味です。


 店の中を見回すと……、
 おいしそうにラーメンをすすり込む子ども、
 涼拌菜をつまみながら談笑する若いカップル、
 ビールをひっかけているオヤジさんたち、
 店の主人と談笑する者、
 おかみさんをからかう者ありで、
 下町ならではの人情あふれるふれ合いがあふれています。

              \¤\᡼\¸ 4


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  女性たちも、気軽にカメラに応じてくれました。
     \¤\᡼\¸ 19


 麺は注文が入ってから作るため、ガラス張りの厨房の中で職人が麺を打つ光景が見えます。
 「写真撮ってもいいですか」と訊くと、「わざわざ日本から来たのだから…」と言って、調理室の中へ入れてくれた。日本だったら「衛生法で…」とか言って無理だったでしょう。

 初めはただの小麦粉のかたまりにすぎなかった生地が、どんどん伸ばされて麺になっていく光景は見事というしかないですね。
 そして打ちあがった麺はすぐに熱湯の中に入れてゆがかれ、スープと選んだ具材を載せてでき上がり。

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  \¤\᡼\¸ 26 見せ場は親方が登場です

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  熱湯の中でゆであげる
 

 
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            具を入れて出来上がり。

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 シンプルながら、長年庶民に愛されてきた美味さが凝縮されている。ちなみに注文前におかみさんに言えば、麺にトウガラシを入れるかどうか、味を薄めにするかどうかなんて、カスタマイズも可能なんですよ。

 各テーブルに置いてある香醋はお好みで…、\¤\᡼\¸ 9
 打ち立てほやほや、茹でたてほやほや……そんな麺が、たった5元(約70円)で味わえるのですから、私の長旅は結構安上がりなのです。
 中国ならではの小さな贅と言ったところですね。
 口の中でほどける煮込み牛肉、のどごしのいい腰のある麺。
 日本のラーメンとはまた違うのです。
 本場の素朴な味に、懐かしさを覚えて胸がきゅんとなりましたね。

 最後に、カメラに協力してくれた、店の方々、お客さん方に感謝します。
 謝謝!
 
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                                   夕暮れの黄河はまるで神の世界のようでした。
 
 
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 回族街の人びと
 回族街には食堂や食べ物の屋台が多い。シシカバブ(羊肉の串焼き)のにんにくやスパイスが利いた香ばしい匂いがたまらない。そう言えば昼に近い。ツイツイそちらの方に吸い寄せられていく。 

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 陶器店を覗いてみた。高級そうな食器や装飾品が多かった。お金持ちの漢人が買うのだろうか?

 

回民食堂と清真食堂

 回族街で目にする食べ物屋の看板にはにはたいてい「清真」という文字が書いてある。豚肉を使っていない清真な料理つまり、イスラム料理という意味だ。蘭州全体を見ても、だいたい5〜6軒に1軒ぐらいの割合でこの看板がある。
 
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 中国では一般に料理に豚肉は欠かせない。餃子であれ、炒め物であれ、スープであれ、豚肉は入っている。単に肉と言えば、豚肉を指す。そうでなければ、上にそれぞれ牛、羊、鳥などを付けなければ通じない。それほど豚肉は一般的である。
 
 豚肉を忌避するイスラム教徒にとって、これは大問題である。だから清真食堂がどうしても必要になる。そして漢民族も大いに清真食堂を利用する。漢民族は、それこそ何でもござれだ。それに、冬場の羊のシャブ鍋は漢民族も大好物である。
 
 食堂の経営者は殆ど回族で、蘭州に住むイスラム教徒はほとんどが回族だ。
 回族は服装や顔付き、言葉では漢民族と全く区別はつかず、殆ど漢民族化している。ただ、イスラム教徒として豚肉は食べない。
回族街の食堂の看板にはたいてい「回民…」とか「清真…」と書いてある。
 
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 中国では法律では信教の自由が認められている。
 それは単に憲法上のスローガンではなく、現実の生活の中に即して保障されているようだ――私がみた範囲ではそうだった。
 
 解放前は「回々(フイフイ)」などといわれてさげすまれていたようであるが、現在ではその傾向は大分薄れたということだ。
 中国のあちこちでイスラム地区を見てきたが、どこでも活気にあふれていて人々は陽気だった。
 

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 マージャン の好きな私はつい足を止めた。
 「写真いいですか?」 「だめ! 忙しいから」
きっと写真を撮ってくれ、と勘違いしたんだよね。
 カメラを向けると、「もちろんいいよ!」
 
 
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大声で叫びながら毛皮を売る。 日本の競り市のようだ。陽気で活気があった。
 
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 のんび〜りとおしゃべり。 売れ残ったらどうするのかな〜? 土地らが心配になった。
 
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                 結構派手なスカーフが多い
                近くで撮りたかったな〜  前の女性

 
 なぜ回教というの? 
 高校生の頃、中国ではイスラム教徒のことをなぜ「回教]とか「回々教」と呼ぶのだろう、と興味を持って調べたことがあった。
 ――古代中国では、ウイグル人のことを回鶻とか回乞と書き表している。このウイグル人はトルコ系の遊牧民であったが、八、九世紀の頃からトルキスタンのオアシスに定着し、イスラム教に改宗してしまった。それで、イスラム教は回乞の信ずる宗教、つまり回教なった。この説が多いようだ。

 
 この地区には回族の他にも、ドンシャン族、ユグール族、サラール族など白い帽子を被ったイスラム系住民が多いそうだが、見掛けだけではわからない。
 女性の場合には、おめかしのときに民族衣装を着るので地元の人にはわかるのだそうだ。
 
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                            トンシャン族
            黄河の岸辺の公園で出会ったかわいい少女
                
 

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