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岩沼市から、目的地福島県相馬市に向かって国道6号線へ入りました。
ところがそのとたん、津波で亡くなった元同僚Mさんのことが急に浮かび上がったのです。そして強く引かれるものを感じ、導かれるように、彼が生前住んでいた亘理町荒浜へ向かう道に入りました。急な予定変更です。
彼は私より5歳年下でしたが、強い意志と強引さを持った人で、私は魅力を感じていました。
「こうして予定を急変更したのは、Mさんが強引に呼んでいるのかもしれないな〜。行ってやらなくっちゃな〜」と、運転する妻に話しかけました。
亘理町荒浜地区は津波被害の大きいところでした。心配なので元同僚数人にMさんの安否を訊ねたのですが、誰も知りませんでした。ところが、震災後8か月ほどたったころ、彼の息子さんから突然メールをいただき、「父は震災の折、津波で亡くなりました、5月に葬儀を済ませました。父宛の年賀状を整理していたら、あなたのメールアドレスがわかりましたので、遅ればせながらお知らせします」という内容でした。
荒浜方面に500mほど走ったところで、道路工事にぶつかり、「いったん6号線に戻って南下してから荒浜方面に向いなさい」という指示を受けました。
その後も3、4度通行止めのため迂回せざるを得ませんでした。
それでもあきらめる気はまったくありませんでした。まるで何かに突き動かされているようでした。
荒浜に入る手前にある高屋小学校を過ぎると、小さな赤い鳥居が見えてきました。
さっそくそちらに向かいました。今日最初の祈りです。
荒浜地区の表三丁目講中では、代表者が毎年古峯神社に参拝していたそうです。
荒浜は、風光明媚な鳥の海と荒浜海水浴場のあるきれいな光景でした。ここで行われていた市民マラソン大会に何度か出場したことのある懐かしい場所です。
以前の鳥の海㊤ わたり温泉 鳥の海㊦ 何度も迂回しながら、どうにか荒浜地区へ到着しました。
1年前と変わらず砂土と家の土台が見えるだけの荒涼とした光景でした。予想した通りです。ただ、ところどころで土木機械やクレーンが動いていました。わずかながら昨年よりは復興が進んでいるようです。 1年後(2012年3月)
たまに出合うのは復興工事のためのダンプカーだけです。昨年来たときにはそのダンプにも出会わなかったのです。人の姿はほとんど見当たりません。震災前は、この辺には家が立ち並んでいたのです。
2年後(今回)
船の墓場ともいえる廃船置き場 わたり温泉 鳥の海
「わたり温泉 鳥の海」に近づくと数人の人影が見えた。
どうやら前にいる人はお坊さんらしい。
おそらく津波犠牲者の供養をしているのかもしれない。 そう思った。
私は邪魔にならないように、遠くから祈りをささげた。
(続 く)
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東日本大震災被災地巡礼
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東日本大震災から2年を前に、宗教家や、被災地で活動する人たちが震災にどう向き合うかを語る二つのシンポジウムが仙台で開催されたので、参加して来ました。
① 「忘れないために〜震災を生き抜くヒント」(2月22日、青葉区・せんだいメディアテーク)
② 「東日本大震災と宗教者・宗教家」(3月2日、青葉区・東北大学川内北キャンパスマルチメディアホール)
今日の記事では、まず①を簡単に紹介します。
忘れないために〜震災を生き抜くヒント
このシンポには、芥川賞作家で福島県の僧侶、玄侑宗久さんらがパネリストとして参加した。
印象に残った点は―― 、
・石巻市で復興支援をおこなう一般社団法人「ISHINOMAKI2.0」松村豪太・代表理事
自分の周りには家族や友人を亡くして喪失感が強い人が多く、「早く忘れたい」という思いが根強いことを感じている。
次の世代に引き継ぐためには忘れないことも必要だ。
だが時間が必要だ。 それを支えるのに宗教も役立つのでは…
・リアス・アーク美術館、学芸員、学芸係長・山内宏泰さん (気仙沼市)
忘れてはいけないことを、被災者がすでに覚えていないことが多い。
4月に全面開館する常設展で、写真の解説に力点を置いて、記憶にとどめてもらえるように配慮したい。
・玄侑宗久さん
宗教が、忘れたい気持ちと、忘れない気持ちを折衷する手段になっているように思う。
シンポジウムはラジオとインターネットを通じ、 被災三県の現状を日本全国に発信されるとのことです。
ラジオ特番『忘れないために』放送:2013年3月10日(日)
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あと10日で東日本大震災から2年目を迎えます。
3月1日付朝日新聞(耕論)の記事を読んで感動しましたので、紹介します。
[先生と語る 私たちの希望]
東日本大震災2年 オピニオン
心配ない俺達が変える
紹介されていたのは、
宮城県の女川第一中学校2年生木村竣哉さんと佐藤敏郎先生です。
記事を部分的に要約しますと――
木村さんたちは中学1年の最初の授業から、みんなで津波対策を考えてきた。
それを昨年11月に町長や町議会議員たちの前で発表した。
「絆つくる」
「記録に残す」
「高台に避難所をつくる」
が3つの対策です。
対策に対して、発表後質問が出たが、それに対して
「これから俺たちが変えていくので、みなさんは心配しないで、温かく見守ってください」と力強く、決意を語った。
「絶対に期待に応えてやる」いう、気持ちが込められた答弁に、会場から大きな拍手がわきあがった。
木村さんたちはその拍手に込められた思いを強く受け止めて、3つの対策は全部実現させたい、という強い意欲を持って取り組んでいる。
例えば、記録に残すため、町の21の浜すべての津波到達点に石碑を立てる活動をすでに起こしている。21基建立に1千万円はかかる。
このため100円募金を始めている。
日本の人口の千分の1の人たちの協力が集められれば出来ると考え、あながち遠い未来のことではなく、すごく近い未来の話ではないかと、希望と意欲を持って取り組んでいる。
高校生になった先輩たちと一緒に活動したいという思いや、後輩たちも巻き込みたいとも考えている。
木村さんの夢は作家になることで、津波をテーマに書いていこうかなとも語っていた。
私はぜひ木村君に会いたいです。
そして、協力していきたいと思います。
いつも応援のクリックありがとうございます。
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私は、毎月11日に被災地を訪れて、鎮魂のための祈りをささげています。
1月11日は東日本大震災から1年10か月の月命日です。
改めて犠牲者の方々のご冥福をお祈り申し上げます。
仙台市荒浜、蒲生、塩釜市、東松島市などを回って慰霊して来ました。
仙台市荒浜
東日本大震災慰霊の塔(2012.10.28)
地元の七郷地区連合町内会と荒浜自治会が住民からの寄付や募金により建立したものです。
「荒浜の再生を願う会」の佐藤優子さん
荒浜の再生を願う会は荒浜に戻って生活再建を願う住民有志が中心となって活動しています。
ここには荒浜の集落が広がっていた。今は土台が残るのみ
仙台市蒲生
中野小学校とお地蔵様
住宅街の跡 いまだ荒れ放題
塩釜
仙石線本塩釜駅舎内に貼られて復興を願うポスター
しおがま・みなと復興市場
震災後に宮城県内初の仮設商店街として2011年8月にオープンしました
2棟のプレハブには鮮魚店や菓子店、洋品店など15店舗が軒を連ねています。
入居している店舗は震災前から塩釜市内で営業をしていた鮮魚店を中心に立ち並んでいて、観光客だけではなく地元住民の方々も足繁く通う、港町塩釜ならではの活気ある仮設商店街です。
オープン当時に来たときには結構盛況でしたが、本日は客足がまばらでした。
被害の少なかった街の商店が本格営業を開始したためでしょうか?
東松島市矢本
東日本大震災津波犠牲者慰霊の塔 東松島市大曲地区では、東日本大震災で308名の方が犠牲になりました。
1月11日の朝日新聞の一面に
「復興予算の増額 首相が正式表明」
「手抜き除染帽子も指示」
という見出しがありました。
「復興の加速化」、
「復興予算の適正な使用」
を強く望みます。
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東北お遍路プロジェクト
わたしがメンバーの一人として活動している「東北お遍路プロジェクト」は、
東日本大震災津波被害を受けた福島、宮城、岩手、青森各県までの沿岸地域に、四国遍路に倣って88ヶ所の巡礼ポイントを設け、震災犠牲者の慰霊・鎮魂および被災地の復興を図る活動を続けおります。
「東北お遍路プロジェクト」は、
われわれ市民の力で、東日本大震災被災者の慰霊と鎮魂および震災の経験を1000年先まで語り継ぐ活動を行い、それによって地域の文化や経済の活性化を促進すること目的として設立されました。
具体的事業として次のことを行います。
(1) 福島県から青森県にかけて、震災巡礼のためのポイントを制定する。
(2) 被災地域において、震災を語り継ぐ地域活動を推進する。
(3) 東日本大震災からの復興と慰霊のための広報活動およびツーリズム事業を 企画、推進する。
この事業を実施するために、「一般社団法人東北お遍路プロジェクト」の名称で法人化しました。
このたび、このプロジェクトをより多くの皆様知っていただき、広くご意見をただくために、次のようなシンポジュームを開催することになりました。
東北お遍路のみちシンポジウム
〜東日本大震災から考える〜
東日本大震災から考える東北お遍路フォーラム
開催趣意書
平成24年11月4日
東北お遍路プロジェクト
代表 新妻 香織
平成23年3月11日に発生した東日本大震災以降、「震災巡礼東北の道を考える会」は、津波被害を受けた福島県から青森県までの沿岸地域に一般公募によって88ヶ所の慰霊・鎮魂のための巡礼ポイントを設け、被災者=復興者が元気を取りもどすための「希望の種」にしたいと考え、活動してきました。おかげさまを持ちまして皆様から多くの候補地のご応募があり、具体的な検討をさせていただいております。
これまで応募のあった震災巡礼ポイントの震災秘話やお遍路という道程を広く市民の皆様と考え、地域復興の糧となるべくシンポジウムを開催いたします。
お忙しい中とは思いますが、ご都合をつけていただき足をお運びいただけますよう、お願い申し上げます。
東北お遍路のみちフォーラム 〜東日本大震災から考える〜
内容:
1.あいさつ (社)東北お遍路プロジェクト 理事長 新妻 香織
2.東北お遍路プロジェクト 概要説明
一般応募のあった巡礼ポイント候補地の公表・公式ロゴマーク募集要項
3.講演「 東北お遍路 〜東日本大震災鎮魂と復興祈念の旅〜 」
お遍路作家 櫻井史朗氏
4.パネルディスカッション「現状と課題、そして本プロジェクトへの期待」
パネリスト 福島、宮城、岩手、青森各県キーマン
ファシリテーター 東北お遍路プロジェクト副代表 高橋雄志
主催:一般社団法人東北お遍路プロジェクト
後援:河北新報
開催日:平成24年11月23日(金・祝)
時間:16:00〜18:00(開場:15:30)
会場:仙台市福祉プラザ第2研修室
参加定員:50名
入場:無料(事前申込み) ※参加を希望される方は、下記までお申し込み下さい。
お問い合せ: 一般社団法人東北お遍路プロジェクト
〒982-0011 仙台市太白区長町3丁目9-10(エフエムたいはく2階)
事務局(担当:高橋) 電話:090-2950-4286
メールアドレス:info@tohoku-ohenro.jp
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