東日本大震災 未来への祈りと伝承〜「みちのく巡礼」

みちのく巡礼は、東日本大震災の祈りの場創設と記憶・教訓の伝承、防災精神の啓発、復興に寄与する活動を行っています。

ひきこもり青年の歩き遍路

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索
クリックして曲を聴きながら記事をご覧ください。
 
 
 その後、Y君はどうなったのかと気をもんでいる方々が多いかと思います。
 この時点では、まさに私も大いに気にかかるところでした。
 どうなるかは、お楽しみということにして下さい。(´∀`)  
 まずは、私の遍路簡単版にお付き合いください。m(_ _)m
 
 今度の遍路では、88ヶ所のほ別格20霊場も巡りますので、次は、別格2番の童学寺に回りました。植村旅館から約9キロの距離です。
 
 
別格2番童学寺
 
イメージ 1
 
 
境内裏庭逍逢園入口には、弘法大師が硯の水を求めたというお筆の加持水という泉があり、 以来一滴の水の絶えることがなかったと言われています。この水を飲めば緒病はことごとく治癒し、硯にたくわえ書道の修練に用いたならば誰でも筆達者になれるなどいろいろな語り伝えがあるとのことです。
 
イメージ 2
 
 
十三番大日寺
 
イメージ 8
山門
 
イメージ 6
                         本堂
 
イメージ 7
大師堂
 
 思わぬ出会いがありました。と言ってもY君ではありませんよ。
 昨日、12番焼山寺で出会った人で、五十二歳で脱サラして司法書士の仕事を始めたのだそうです。足を痛めてかなりゆっくりペースなので、先に行かせてもらいました。
 
十四番常楽寺
 
イメージ 9
境内への石段
 
イメージ 10
 
 常楽寺は小高い丘の上にあります。
 寺も階段も自然の大岩の上に建てられ、作られています。
 この岩は、まるで急流のようで、「流水岩」と呼ばれています。
 いつ見ても不思議さを感じました。
 私の楽しみは、あららぎ大師との面会です。
 ありました、ありました。 健在でした。
 
イメージ 11
 
 今日は、比較的駆け足の強行軍です。
 
番外霊場慈眼寺
十五番国分寺へ向かう道すがらにあるので、般若心経を上げさせていただきました。
番外霊場慈眼寺(14番常楽寺奥の院)
\¤\᡼\¸ 5
 
 
十五番国分寺
十五番国分寺に到着したのは、12時45分です。
 
 どっしりとした瓦葺の山門が迎えてくれました。
 風格ある山門の「薬王山」の扁額が鮮やかです。
 
\¤\᡼\¸ 7
 
   門の右側に台石の上に立つ大きな石碑があり、「聖武天皇勅願所」の文字が彫られています。 
 門を入ると、正面奥に本堂が目に入ってきました。その手前には鐘楼もあります。
 
\¤\᡼\¸ 8
 
 孫
本堂は変わった形をしています。
       \¤\᡼\¸ 9
 
 こういうタイプ建物を重層入母屋造といい、二つの層があります。 
 
 次に目にとめたのは、山門の近くに置かれている礎石でした。
 この石は七重の塔の中心になった柱(心柱)の基礎になった石で、『心礎』と言うのだそうです。
 
\¤\᡼\¸ 10
 
  境内には、この「心礎」以外にも、大師堂の礎石が残されていました。
 
\¤\᡼\¸ 1
  
                     大師堂の礎石
   
 
 
 大師堂は、現在し離れたところに仮再建されています。
  
       鐘楼
 
             \¤\᡼\¸ 4
 
\¤\᡼\¸ 3
 

国分寺の桃山様式の大庭園

 十五番国分寺には、安土桃山時代の様式の大庭園がある。
 このことは、テレビや本で見て知っていた。
 一般公開はしていないそうだが、私は「本に書きたいので、ぜひ見せてほしい」と事前に頼んでおいて、見学させてもらった。
 
 巨大な石を組み合わせて作られていて、思わず〈すごい〉と、声を出したくなるほど勇壮だ。
 たいていの石は、私の身長よりも大きい。
 川の流をイメージした枯山水だ。
 急流がしだいにゆるやかになり大海にそそがれる様をイメージしているが、力強い活き活きしたものが伝わってくる。
 よく京都の寺で目にした庭の造りと同じだが、勇壮でスケールの大きさを感じさせてくれる。
 今は、荒廃しているが、復元されれば歴史的価値の高い庭になるだろう、と思った。
 
イメージ 5
 

 
イメージ 12

イメージ 3
             歴史的価値も高い国分寺の枯山水庭園

 
イメージ 4
 この日は、17番井戸寺まで回りましたが、続きは次回に紹介します。
 
 
       クリックお願いします
       ↓       ↓       ↓
    Ê¡ßϩ¡¦½äÎé\֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡àÂ禵²£Ãǡ¦Â禵½ÄÃǥ֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡à ÅìÆüËÜÂç¿̺ҡ¦¿̺ÒÉü¢ù½\֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡à
 

開く トラックバック(1)

何ものにも代えがたい開放感

 焼山寺を下る途中の里には、もう4月なのにまだ梅が咲いていました。 
    
イメージ 1
       

 焼山寺越えの翌日、植村旅館を出発して、鮎喰川沿いの道を十三番大日寺に向かった。
 時々後ろを振り返ってみた。Y君が後方にひょっこりと姿を現しそうな気がした。
 こちらは10キロも先から出発しているんだから、絶対にそんなことはありえない
 だが、私にとってY君の存在がことのほか大きいのだな〜と思う。
 
                    \¤\᡼\¸ 2

自由を満喫しながら歩き続けた。
 メモには、こんなことが書き綴られていた。

 太陽に向かって歩いてゆく。
 開放感いっぱいだ。心が自由だ。
 せせらぎがきらきら光りながら流れている。

 
  \¤\᡼\¸ 7

 
 山側には、満開の桜の花々。
 川向こうの畑にはには、菜の花がいっぱい咲いている。
 きれいに、きれいに咲いている。
 ところどころに、川に渡されたこいのぼり。気持ちよさそうになびいている。    
 まるで、鯉の川上り。
 
 \¤\᡼\¸ 8

  \¤\᡼\¸ 3
 
イメージ 2

  
 
  \¤\᡼\¸ 5


 見るものすべてが自分に優しい。
 花も草も、脇を流れる川も、みんな私を歓迎してくれるようだ。
 やっぱり歩きの旅はいい。
 
 道端の小さな仁王像や無縁仏に、心を込めて手を合わす。
               
                     \¤\᡼\¸ 6  

 通行の人や車の人が、みな深々と頭を下げてくれる。
 ありがたい、ありがたい。    
 ほんとうは、こちらから頭を下げさせてもらわなければならないのに…。

 見るもの、出会う人、すべてがありがたい。いとおしい。
 すれ違う車が大きくよけてくれる。自然に頭が下がってしまう。
 道端の交通標語「狭い道 大きく拡げる ゆずり合い」が心に沁みる。
 
 こんな至福の時間を与えてくれる四国の人に、自然に…、心から感謝がわいてくる。
 今まで頑張ってきた自分へのご褒美に、神様が与えてくれた時間かもしれない。   
 よくこれまで我慢しながら化学の道をがんばってきたと思う。
 今までの苦労のご褒美をやるから、これからは十分楽しむがいい
 もうこれからは誰からも自分からも束縛されない。
 「自由にやるがいい」
 神様と自分が、自分にそう叫んでいる。
 神様に感謝しよう。自分にもちょっぴり感謝しよう。

 おごらず、謙虚な気持ちをますます持ち続けていこう。
 こんなにいい気分で歩けるなら、大日寺へ着かなくてもいい。            
 このままずっと歩いていたい。やっぱり歩きは最高だ。
 
 今までの人生でこんな気持ちを味わったことがない。
 その後のお遍路でもずっと、見るもの思うことがすべて新鮮だった。
 
          \¤\᡼\¸ 9


 これこそ自由と言わずして何と言おうか。
 いままでは、物事を理詰めで考えていたが、
 このことから開放されて感性を働かせることのできる喜び…。
 理系から解き放たれた感動を味わいながら歩き続けていた。
 ずうっと抑えられていた感性が、ふつふつと湧き上がってくるのを何度も感じた。

 いろいろなことが次から次へと浮かんできて、〈まるで支離滅裂な人間だ〉とにさえ思う時もあった。
 こうあらねばならないといったような、堅苦しい教師の立場からも解き放され、意気揚々と歩いた。 〈ほんとうに遍路に来てよかった〉と、つくづく感じた。
 気持ちが体を後押ししてくれた。
 
 生まれて以来、今度のお遍路ほど自由感、開放感を味わったことはない。
 私にとって、三回目の歩き遍路陵は「自由と開放の旅」だった。

\¤\᡼\¸ 10
      
  振り返ると、前日苦労して超えた焼山寺の山並がはるかに見えた。 
  第一ハードルを越えた安堵感と開放感を強く感じた。

  これからが楽しみだ!
 それにしてもY君はどうしているのかな?
 気になるあいつと言うところか……
 
該当しそうなジャンルにクリックお願いします
       ↓       ↓       ↓
    Ê¡ßϩ¡¦½äÎé\֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡àÂ禵²£Ãǡ¦Â禵½ÄÃǥ֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡à ÅìÆüËÜÂç¿̺ҡ¦¿̺ÒÉü¢ù½\֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡à
[ひきこもり青年の人生を変えた歩き遍路 前回までの記事]

開く トラックバック(1)

4日目の宿植村旅館で夕食を取った後、今日の私自身の焼山寺越えの様子と、昨夜のY君との出会いを急いで書き出した。
 
三日目の朝、いよいよ3度目の最難関への挑戦だ。
 不安よりも〈自分ならば必ず乗り切れる〉という自信(過信?)と意欲のほうが先に立っていた。
 幸いに昨夜激しく降っていた雨もすっかり上がった。
 5時55分宿を出発して、十一番藤井寺から標高九百三十八メートルの山腹に建つ焼山寺へ向かう。
  藤井寺から焼山寺へ向かう道の上り口付近には八十八ヶ所のお社とご本尊の像が並んで居る。
  これをすべて礼拝すると八十八ヶ所を巡ったと同じご利益があると言われている。
イメージ 1

 
イメージ 2
 
 
 本格的上り口に差し掛かると、ところどころに「空海の道」や「空海ウォーク」と書いた三角の布が木の枝に掛けられている。

 
イメージ 3
    弘法大師を意識させてくれる道でもある「空海ウォーク」の三角の布

 今までの道が足慣らしだとすれば、いよいよ修業の道だ。
 山道は、高い杉の木立に覆われ、いかにも修業の地という雰囲気をかもし出してくれる。
 
イメージ 4

 厳しくて音を上げたくなる所にさしかかると、「がんばって、さあ前進」、「一歩一歩を大切に」などという、励ましの言葉が書かれた札や布が掛けてある。
 「南無大師遍照金剛」、「お大師様の通られた道」「遍路して彼岸を目指す有難き」などの宗教的な言葉や訓えも多い 立ち止まって、これをすべてノートにメモした。
 ペースに乗ってきたところで立ち止まるので、よけいにつらい。
 だが、これらのことばに励まされ、導かれるようにして、あえぎながら歩いていく。
 焼山寺の遍路ころがしも半分以上過ぎたところに、急な石の階段が突然現れた。
 そこを上りきったところにみごとな杉の巨木があり、その前に大きな大師像がでんと立っている。
 
 
イメージ 5

 

 そこは、「一本杉庵」と呼ばれている。
 大師像は、下から見ると我々の前に立ちはだかって、怖い顔で 私を見据えているように感じた。
 まるで、心の中まで見透かされているようだった。
 そういえば、少し気力が薄れて中だるみ気味だった。
 ところが、近づいていてみると、「お前が来るのを待っていたぞ」と話しかけてくれそうな、
 静かな雰囲気に変わった。
 そしてゆるぎない信頼感を与えてくれた。
 思わず、「これからの道中をお守りください」と、つぶやきながら合掌した。
 
 
                      \¤\᡼\¸ 6
           巨杉の前に立ち遍路を大きな心で迎えてくれる大師像

 最もつらいところに差し掛かった時、ふと、
 箱根駅伝の5区山登りの伝説の区間記録を持つ、立教大学OBの浜崎真造さんの言葉を思い出した。
 彼は、途中ブレーキを起こしたが、そのときはペースを落として回復を待った。
 そして、区間記録を2分30秒も塗り替えた。
 彼はその時の心境を、――
  苦しいときは神に祈るような気持ちでしたね。
  そのときもがかなかったのがよかったんでしょうね。
  走っている時は、こんなところを二度と走りたくないと思ったが、
  終わってみれば、よくこういういいコースを走らせていただいたと、
  感謝以外のなにものでもないその点は感慨深いですね――と、後にテレビで話していた。
  これをよく覚えていた

 〈この気持ちを味わいたかったら、がんばれ!〉と自分を鼓舞した。
 ――私はこれまでの人生で、何かつらいことがあるたび、
 高校時代の陸上競技での苦しい練習を思い起こして、心の支えにしてきた。
 
 この焼山寺越えは、苦しくなったり、楽になったりを何度も繰り返す。
 〈やっぱり遍路は、人生と同じだなあ!〉なんて感じながら歩き続ける。
 一方では、〈たかが三日目なのに、いかにも悟ったようなことを、考えたりもするものだ〉と、
 覚めた目で見ているもう一人の自分もいる。
 Y君もこんな心境になるのだろうか。ぜひ味わってほしい。
 
 歩きながらいろいろと自分に励ましの言葉をかけた。
 それを五七五調でつぶやくと、気がまぎれて、歩みが少し快調になった。
 「出る荒い息 出ぬ元気」
 「荒息と汗が吹き出る焼山寺」
 「もう少しと、自分に言い聞かせてがんばった」
 「急な坂、もう少ないぞ、がんばろう」
 「同行二人 上りきったら下り待つ」
 「なんだ坂こんな坂 みんな通ったへんろ道」
 「同行二人 お大師様も上ったこの急な坂」
 などなど…。

 そうこうするうちにいつしか焼山寺にたどり着いた。
 
 

 


 境内からの眺めは雄大で、疲れをいっぺんに忘れさせてくれる。
 
\¤\᡼\¸ 8

 
 ここまで到着した自分が少したくましくなったと感じた。
 そして、〈これからの長い旅も必ず乗り切っていける〉という強い確信を持った。

 遍路ころがしは、遍路の覚悟を試される道なのだ――。
 
杖杉庵から玉ヶ峠へ向かう山道で、迷ってしまったため植村旅館へは5時半ころ到着した。
Y君のことが気になったが、あえて彼から携帯電話の番号を聞かなかったのはよかったと思った。
 
該当しそうなジャンルにクリックお願いします
       ↓       ↓       ↓
    Ê¡ßϩ¡¦½äÎé\֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡àÂ禵²£Ãǡ¦Â禵½ÄÃǥ֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡à ÅìÆüËÜÂç¿̺ҡ¦¿̺ÒÉü¢ù½\֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡à
 
[ひきこもり青年の人生を変えた歩き遍路 前回までの記事]
Y君は遍路ころがしを越えたのだろうか?
11番藤井寺の本堂に立ち寄って、もう一度灯明と線香をあげ、合掌してから山道へ入った。
 
イメージ 2
 
イメージ 1
 
3度目の焼山寺遍路ころがしである。
幸いに昨夜の雨はすっかり土の奥に吸い込まれたらしく、山道はぬかるみにならずにすんだ。
私は焼山寺の山中で苦しくなるたびに、気にすまいと思いながらも、Y君のことがやはり気になった。 
はたして彼は、この山にチャレンジしているのだろうか?
 
今回の焼山寺越えでは、木の枝に下げられれている教訓や励ましの言葉をすべて書き写すことにした。作家へのスタートの旅、取材の旅という意味合いがある。
カメラでパチパチでは、心が入らない。少し時間はかかるが休憩にもなるだろうという思いもあった。
今、Y君がもしも私の後ろを登っているとしたら、この教えや励ましの札を見てどのように感じているのだろうか?
 
イメージ 4
 
根をあげたくなる場所に差し掛かると、
 タイミングよくがんばりましょうと、赤文字で書かれたプレート'が目に飛び込んで来る。
 彼もぐっと気が引き締っているかもしれない。
 
イメージ 3
 
      
イメージ 5
 
 「一歩一歩を大切に」     「元気を出して前進」     
「最後まで頑張って下さい」  「よくお詣りできました」 
   「ありのままに」      「自分の敵は自分自身」       「生かされている今 がんばって!」   

こんな励ましや教えをY君に置き換えながら読んでいるうちに、思わず涙があふれてきた。ぜひ読んでほしいと心から思った。
  
神仏おがむ前に親おがめ 親に優る神仏なし
これなんかは彼に全くあてはまるなあ。 
しかし彼は登っていないかもしれないな〜と思うと、無理にでも誘わなかったことを少し後悔した。せめて携帯電話の番号を聞いておけばよかったかな、とも思った。
しかし、決断は自分自身でさせると決めたのだからと、きっぱりと打ち消した。
しかも、遍路での出会いは、たいてい一期一会なのだから…。
遍路は自分自身のためにやるのであって、他人のためにやるのではない――
私は、きっぱりと割り切ることにした。 (続 く)
 
¤ˤۤó\֥���¼\֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡à Â禵²£Ãǡ¦Â禵½ÄÃǥ֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡à Ê¡ßϩ¡¦½äÎé\֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡à (クリックお願いします
いつも応援のクリックありがとうございます。
  

開く トラックバック(1)

すがすがしい明け方の目覚め
午前4時前再び目を覚ました。
だが、雨のこともY君のこともまったく気にならなかった。
〈明日のことも他人のことも気にしても仕方ないから、もう寝よう。まあ、「果報は寝て待て」というではないか〉などと、わけもわからない事を呟いて、いとも達観している。自分でも不思議なほど、すがすがしい気分だった。完全に自分モードに切り替わっていた。
 
退職前には、夜に目が覚めると、翌日の通勤時刻や仕事の事が気になった。何せ、バス、地下鉄、JRを利用して片道通勤時間が2時間半だった。寝過ごしが気になって、急に肩がこったりして、その後は寝付かれないこともあった。
もうそんなことを考える必要がない。それに比べたら、「雨の中の遍路ころがしも、Y君のことも」気にするほどのことはない。
仕事から解放されることは、こんなによいことなのか。自分に区切りをつけるのには、お遍路はやっぱり良かった〉と、つくづく思った。
〈たった三日目で、こんな大きな開放感を味わうことが出きるなんて……〉。
その喜びで興奮していた。今まで持っていたこだわりはすっかり消えている。〈これから四十日余りで、自分はどのように変わっていくのだろうか。楽しみだ……〉そんなことを考えているうちに、いつのまにかまた眠りに入っていた。 の朝出会い一応今
翌日、目覚ましで目が覚めると、薄い雲間から太陽がわずかに顔を出していた。Y君のためにもよかったと安堵した。
 
イメージ 1
 
 
その日Y君の方は、父親が焼山寺の宿坊を予約してあるとのことだが、私はさらに十キロ以上先の植村旅館に宿を取ったので、朝食代わりにおにぎりを作ってもらい、6時前に出発した。
早発ちの理由はもう一つあった。
私と顔を合わせると、ついつい甘えや依頼心が出るからだ。
歩くにしろ、このまま帰宅するにしろ、とにかく自分一人で決断させて、自分の決定に責任を持たせたかった。
  
 
しかも、遍路での出会いは、たいてい一期一会なのだし、
遍路は自分自身のためにやるのであって、他人のためにやるのではない――
すぱっと割り切ることにした。 (続 く) 
 
イメージ 2
6時前ふじや旅館出発 (現在はやっていません)
 
¤ˤۤó\֥���¼\֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡à Â禵²£Ãǡ¦Â禵½ÄÃǥ֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡à Ê¡ßϩ¡¦½äÎé\֥���\é\󥭥󥰻²²ÃÍѥê\󥯰ìÍ¡à (クリックお願いします
いつも応援のクリックありがとうございます。
  
 

.
moriizumi arao
moriizumi arao
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
友だち(76)
  • t*h**o*o
  • mut*nch*ku*0*0
  • 幼児小学生絵画教室 三原色の会
  • kur*kur*bo*bo*2000
  • kam*n*an*007
  • SOYLATTE
友だち一覧
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

知人

おなじみ

おなじみ2

おなじみ3

四国遍路

東日本大震災

登録されていません

絵画

仙台関係

仏教

意見

癒し系

旅と趣味

旅 シルクロード関係

旅 中国旅行と情報

イスラム諸国

登録されていません

旅 世界一周・世界各地

旅 (アジア・アフリカ)

歴史

文学・研究

趣味

標準グループ

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!
話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事