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名歌鑑賞

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杜鵑・池上秀畝画


ほとどぎす われは待たでぞ こころみる 思ふことのみ
たがふ身なれば       
                    慶範法師

(ほとどぎす われはまたでぞ こころみる おもうこと
 のみ たがうみなれば)

意味・・思うことが万事反する私だから、(待つ時は
    さだめし鳴くまい)ほとどぎすよ。私は期待
    しないで鳴くかどうかためしてみよう。(待
    たないでいたら、ひよっとして鳴くかもしれ
    ないから)

    自分がなす事は思い通りにならないので、
    思うことの反対の事をしたら、自分の思い
    通りになるだろう、という気持ちです。
    (例えば株を買ったら下がり売ったら上がる)

 注・・待たでぞこころみる=鳴くのを期待しないで
      鳴くかどうか試(ため)してみよう。


作者・・慶範法師=けいはんほうし。生没年未詳。

出典・・後拾遺和歌集・179。
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窓ちかく 吾友とみる くれ竹に 色そへてなく
鶯のこえ
                後西天皇
           
(まどちかく わがともとみる くれたけに いろそえて
 なく うぐいすのこえ)

意味・・窓近くに生えて、我が友として見ている呉竹の
    その色に、音色という色を添えて鶯が鳴いてい
    る。

    清々しく思っている竹園、しかも鶯が来て鳴い
    ている心地よさを詠んでいます。

 注・・くれ竹=呉竹。はちくの異名。直径3〜10cm、
     高さ10〜15m。

作者・・後西天皇=ごさいてんのう。1637〜1685。

出典・・万治御点・まんじおてん(小学館「近世和歌集」)
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1 さそはれぬ 心のほどは つらけれど ひとり見るべき
  花のいろかは              
                    小侍従

2 風をいとふ 花のあたりは いかがとて よそながらこそ
  思ひやりつれ             
                    建礼門院右京大夫

1 詞書・・公卿、殿上人達が連れ立って花見をする時に
      身体の具合が悪いと同行しなかったので、桜
      の枝に、書いて結んでお届けしました。
2 詞書・・風邪気味で行かれなかったので、お返事を次
      のように書きました。

1 意味・・私たちの誘いに乗らない、あなたのお気持ち
       は残念でしたけれども、私たちだけで見るに
       は惜しいほどの花の美しさなので、このよう
       にお目にかけます。

2 意味・・満開の桜には花を散らす風は禁物ですから、
      風邪気味の私が花のあたりに近寄るのもいか
      がと思いまして、よそながら美しい花を思い
      やっていました。

  注・・さそはれぬ=誘うはれぬ。誘えない、誘えに
      のらない。
     心のほど=気持ち。「ほど」はようす、あり
      さまの意。
     かは=反語の意味を表す。・・であろうか、
       いや・・ではない。
     公卿=関白・大臣・大、中納言・参議をいう。
      位は三位以上。
     殿上人=昇殿を許された人。四位・五位の人。

 作者・・小侍従=生没年未詳。1121年頃の生まれ。高倉
             天皇に仕える。
     建礼門院右京大夫=けんれいもんいんのうきょ
       のだいぶ。1157頃〜1227頃。高倉天皇の中宮
       平徳子(建礼門院)に仕える。

 出典・・風雅和歌集。
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ひととせに ふたたびもこぬ 春なれば いとなくけふは
花をこそ見れ       
                   平兼盛

(ひととせに ふたたびもこぬ はるなれば いとなく
 けふは はなをこそみれ)

意味・・一年に二度とは来ない春なので、他に何かを
    するということもせず、今日はひたすら花見
    をすることだ。

    一期一会の気持ちです。一年に二度とは春が
    来ないので、なにはさておき、花見に専念し
    たいという気持ちです。

 注・・いとなく=暇なく。暇がなく、いそがしく、
      ほかに何をする暇もなく。
    一期一会=茶道の心得を説いた言葉で、今日
     という日、そして今いる時というものは、
     二度と再び訪れるものではない。その事を
     肝に銘じて茶会を行うべきである。

作者・・平兼盛=〜990。駿河守。三十六歌仙の一
    人。

出典・・後拾遺和歌集・110。
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見るままに 花も霞みも なかりけり 春をおくるは
峰の松風
                  藤原良経

(みるままに はなもかすみも なかりけり はるを
 おくるは みねのまつかぜ)

意味・・みるみるうちに桜の花も霞もなくなってしまっ
    た。峰を吹く松風のみが行く春を送っている。

    霞が消え、桜も散ってしまい、いよいよ夏が来
    ることになるのだが、まだ春を思わせるのは松
    を吹き抜けるそよ風だけである。

 注・・見るままに=見るにつれて、見るに従って、見
     るやいなや。

作者・・藤原良経=ふじわらのよしつね。1169〜1206。
    37歳。摂政太政大臣。新古今集仮名序の作者。

出典・・海漁父北山樵客百番(岩波書店「中世和歌集・鎌
    倉篇)

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