ここから本文です
名歌鑑賞・感想
徒然の思い

書庫全体表示


皆人を 寝よとの鐘は 打つなれど 君をし思へば
寝ねかてぬかも
                 笠女郎

(みなひとを ねよとのかねは うつなれど きみを
 しおもえば いねかてぬかも)

意味・・皆の者寝よという時の鐘は鳴っているが、
    あなたを思うと眠ろうにも眠れません。

    悩みを持たない世の常の人と比べて、
    ひとり、恋にもだえる気持ちを詠んだ
    歌です。
    その後、片思いだと観念して次の歌を
    詠んでいます。

   「相思はぬ人を思ふは大寺の餓鬼の後に
    額づくがごと」(意味は下記参照)

 注・・鐘=時守が亥の刻(午後十時頃)、人の
     寝静まるべきとされ時に打つ鐘。
    かてぬ=・・できない。

作者・・笠女郎=かさのいらつめ。生没年未詳。
    大伴家持と交渉のあった女性歌人。

出典・・万葉集・607。

参考歌です。

相思はぬ 人を思ふは 大寺の 餓鬼の後に 
額づくがごと
               笠女郎

(あいおもわぬ ひとをおもうは おおでらの がきの
 しりえに ぬかずくがごと)

意味・・互いに思わない人を一方的に思うのは、大寺
    の餓鬼を後から額をこすりつけて拝んでいる
    ようなものだ。

    片思いは仏ならぬ餓鬼に、しかも後から拝む
    ように、何のかいもないことだと、我が恋を
    自嘲するものです。

 注・・相思はぬ=片思いのこと。
    後(しりえ)に=後から。

出典・・万葉集・608。

この記事に

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
  • 名前
  • パスワード
  • ブログ

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事