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もちろん、わかってはいたつもり。 この戦いが、夜の王と亡者たちとの戦いが、無傷ですむわけがないことはわかっていて、覚悟はしていたけど。あまりに辛い。
何度か書いたように彼らはけして罪をおかしたことのない綺麗な存在ではないのだけど、紆余曲折をへて、泥水をすするような思いをしながら這い上がってきた彼らには、もう、ネガティブな感情なんてもてなくて、なんとか生き残って欲しいとそればかり願ってみていた。なんせ1シーズンから見てきた彼らの生が、ここで閉じるのかと思うと、辛い。
シオンも、ジョラーも本望だとは思うんです。特にジョラーはエピソード2で身辺整理をするかのように、己の欲を捨て、愛する女王デナーリスのためになるようにと心を尽くしていたのはここが自分の死に場所になることを予感していたからだろうし、シオンも、姉と鉄諸島に戻らずに、ウィンターフェルのちからになりたいと戻ってきたのはどんなに厳しい戦いになろうと、命を落とそうと、スタークのためにブランを守ろうと役目を買って出たわけだから。 シオンは、ネッドを父としてロブを兄としてこの家に産まれたかったと思ってきたのだろうシオンは、ここはあなたの家だとブランに言われ、そして感謝されて、そして冬の王との戦いに敗れる。ジョラーはドラゴンの危機を察知するやいなやデナーリスのもとに駆け出し、獅子奮迅でデナーリスを守り続ける。あのジョラーの働きがなければデナーリスは助からなかっただろう。 本望だとは思うけど、やはり悲しすぎる。シオンもジョラーも、大事な存在だったので。
今回はあのメリサンドルが大活躍で、メリサンドルに始まりメリサンドルに終わるという意外な展開。光の王の祭司として、面目躍如。彼女はこのために生きながらえていたのだから当然と言えば当然か。炎を操ることもそうだが、アリアと遭遇しての一言が、アリアを動かしたようにも思える。 アリアとはS3で一度会っている。兄弟団にいたジェンドリーを王の血のために金で連れ去る時、また会いましょうとアリアに言う。その時、メリサンドルはアリアの頬を掴んで言う 「暗闇がみえる。闇の中から私を見ている。茶色い目、青い目、緑の目、永遠に閉じる目が…」と。 そして、今回相まみえて、再び言う。あの時私は大勢を殺すと言ったというアリアに対してもう一度告げる。茶色い目、緑の目、そして青い目。青い目… そしてアリアは走り出す、自分の役目を悟ったかのように。青い目の夜の王を倒すのは自分の役目なのだと。
今回改めてやはり、サンサとティリオンがこの混乱の世を治めるのに相応しい存在なのではないかと、サンサはティリオンがどれだけ誠実に自分を守ってくれたか、そしてティリオンは、サンサがただ綺麗なだけではないことをお互い痛感し、危機を共有しあったようにみえた。ティリオンは放蕩して娼婦と遊んでいた時期も長かったが、それは誰にも愛されないとあきらめていたからで、本質的には愛を求めているのだと思う。そのティリオンの孤独をサンサなら、今のサンサなら埋めることができるんじゃないか、ウェスタロスを立て直すのはこの夫婦にしかできなような気がする。
デナーリスはミッサンディとグレイ・ワームがいみじくも語ったように、彼らの人生はウェスタロスの外にある気がする。
夜の王との戦いがすんだ。次は、クイーンサーセイ。どうなるか。 ただ、当分この放心状態、喪失状態から立ち直れる気がしないです…
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