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『一服 』 /宮城県柴田郡大河原町・齋藤畳店3代目の記録
宮城県柴田郡大河原町・齋藤畳店・三代目の記録 / HP: http://www.maruharutatami.com/

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板襖の張り方



①襖張り替え  〜板襖編〜


 当地では板襖といって、ベニヤ板芯材の襖が多いので、そちらの施工についてご紹介いたします。

 
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 ↑張り替える前の襖紙。汚れています。



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 ↑写真が糊焼けといいます。使用する糊を選ばないと、糊付けした部分が経年変化で変色してしまいます。

 当店では長年変色しにくく、綺麗に使用いただけるアク止め煮糊を使用しております。


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 ↑古い襖紙をめくると、ベニヤ板が現れます。縁に細く残っている紙が糊代です。

 このように、ベニヤ板に直接襖紙を張るのを「水張り」という施工法になります。

 当店では、建具に反りが出やすく持ちの悪い「水張り」は基本行っておりません。


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 ↑写真上左のように、赤いベニヤもまれにあります。このような状態のものや、汚れがひどいものは「アク止め」を塗ってから施工する場合もございます。


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 糊代の古紙を、水で潤かせて綺麗に剥していきます。


 ベニヤ板が古いと、ベニヤ表面がはがれるものもあるので、見極めた施工を施します。

 ベニヤが過度に劣化したものは新調します。


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 ↑綺麗にはがれました。水が乾くのを待ちます。



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 ↑当店では下張り紙を張ってから上張りをする「袋張り」という技法で仕上げております。

 
 写真上が下張りに使用する「茶チリ上薄紙」という紙です。


 この下張り紙を、シワなく新しい襖紙と貼り合わせるのは熟練の技術が必要です。

 
 袋張りを施すと、下張り紙と本体の間に空気の層ができ、上張り紙が直接ベニヤ板に着きにくい為、ベニヤ板の木のアクによる上張り紙の変色を防ぐ役割があります。


 後、下張り紙が上張り紙と貼り合わさるため、襖紙も丈夫になり、加湿時も襖紙がたるみにくくなり、上張り紙の伸縮を抑える役割もあります。


 襖紙が、湿気や有害物質を吸着するフィルターとして活躍します。


 されど紙一重です。

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 ↑上張り紙が上質なものは、下張り紙も手漉きの「楮紙」など繊維の強い物を使用します。

 下張りの張り方も2重以上に張り重ねたりたりと変えます。

 
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 ↑下張り完了。
 
 当店では、3等分〜6等分した紙を下張りします。丁寧な仕事では12等分して下張りを補強します。


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↑この上に新しい襖紙を張るわけですが、実際ベニヤ板に糊付けする部分は四方数ミリ程度です。

 糊代が細い分、糊足が目立たない為、板襖では綺麗に仕上がりますが、経験と技が必要です。



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 ↑縁を清掃してから新しい襖紙を下張りと張り合わせ、襖のスベリもよくしてから納品です。引手も新しくなりました。



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