エクセルシア Season 12

大震災 原発災害 東北を忘れない

放談「文化・歴史」

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「8.15あの日から私は・・・・」



先の大戦が終わった当時

9歳(小学校3年)だった私も古希を越えた

団塊の世代が大挙して定年を迎えた今日(こんにち)

日本国民の中に先の大戦に対する風化が叫ばれるにも

むべなるかなと思われる昨今である

しかし 何歳になろうと私の心から戦争の恐ろしい記憶が薄れる事は無い

むしろ フラッシュバックのように時折 鮮明に呼び起こされ

いまだに 冷や汗をかくことさえある

私は旧南満州鉄道の技師を父に持ち中国の奉天(現在の瀋陽市)に生まれた

終戦(敗戦)は韓・朝鮮半島の北端の街 羅新で迎えたが

昭和20年夏 日本海を越えて来襲した米軍機の猛爆に加え

終戦直前に参戦したソ連軍により美しいこの街は居住不能となった

これを境に私達家族4人は必死の逃避行を余儀なくされた

見つかれば殺されると息をのみ 夜を待って道なき山中を歩き

河川を渡り 体力の限界を超えて満州国境を目指した

だが 死ぬ思いでたどり着いた図ニンベン門(トモン)という街で一息ついたのもつかの間

再び猛爆を受け 人々が逃げ惑う中 私は両親と姉からはぐれてしまった

9歳の小さな体は恐怖と不安におののき 母や姉の名を叫び

泣き叫びながら走り 母の姿を探した

街には多くの死体が横たわり 重傷を負った人が泣き喚いていた

「もう永久に母や姉に会えないのだろうか」

私は絶望に打ちひしがれながらも 生き残って集団移動する日本人の群に混じり

親切な人の情けにすがって奥地への移動を続けた

その後トモンから約600km離れた撫順で収容所に拘束された

そこで もっとも嬉しい出来事が訪れた

離別から20日も過ぎた頃 父が八方を探して遂に 

その収容所に生存している私を見つけてくれたのだ

そして その日 毎日夢に見た母とも再会でき 母に強く抱きしめてもらった

だが 幼い長男を見失いはぐれさせてしまったとの自責の念に追われ

離別の日から夜も眠れず 食事も摂れなかった母は既に衰弱の極みにあり

間もなくして45歳の若さで私を残して逝ってしまった

私は60年以上経った今も45歳のままの優しかった母の顔や姿を思わない日は一日としてない

「戦争ほど残酷なものはない。戦争ほど悲惨なものはない」

その念を命の奥底に刻み付けての少年時代だった

今も その強き思いは些かも変わらない

今年もまた8月15日が巡ってきた

私は私の子や孫たちが再びこのような悲しい体験をすることのないことを祈り

私一人であっても「平和を守りぬく先兵とならん」との思いを深くするのである

戦後60余年 日本は自国の平和のみならず

世界平和へ貢献し行く国へと発展した

その最前線で行動する人達の姿を見るとき

私は その頼もしさに感謝するとともに

「不戦平和」への誓いを新たにしている

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閉じる コメント(9)

おはようございます。朝からお邪魔します[壁|_-)チラッ
今日は終戦記念日ですね。
別の言い方をすると、敗北記念日とも言えるのではないでしょうか?
もう、戦争はないほうがいいですね。
申し遅れましたK[カー]と申します!!

2009/8/15(土) 午前 10:58 [ K [ カー ] ]

Kさん(ドイツ語?)はじめまして ご訪問 コメントありがとうございます
私も近い思いはあります
上記の手記の転載にも 終戦の後に「敗戦」と入れました
ただ 国民には勝者も敗者もなく
悲惨のみが残ると思います
侵略を受けた国の人々には 解放の日でもあり
いきりだった軍人には雪辱なのかもしれないし
安堵した軍人もいたでしょうし
戦争が終わっても 失った家族や大切な人は戻ってこないし
命に代えても守るものがあると言って戦争を始め
命ほど大切なものはないと言って戦争をやめます
命とはなんなんでしょうか
短絡的な感情で簡単に人の命を奪う事件が後を絶たない
日本
戦争が無いだけが平和とは言えないように思えてなりません
また よろしければ お立ち寄りくださいね^^/

2009/8/15(土) 午前 11:12 春光

私は、つくづく良い時代に生まれて来た事を感謝します。

2009/8/15(土) 午後 2:06 キャシー(ミー)

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靖国神社では無く、無宗教の戦没者慰霊の国家施設を望む。

2009/8/15(土) 午後 9:52 [ 政治監視委員=国民 ]

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靖国神社では無く、無宗教の戦没者慰霊の国家施設を望む。
立正安国のため。

2009/8/15(土) 午後 9:52 [ 政治監視委員=国民 ]

キャシーさん ご無沙汰しております
戦争知らない世代でも 内地と沖縄の方では
また 意識も違うと思いますが
沖縄でも 風化は著しいと聞きます
今 武装や核について 理想と現実 が真っ向から対立していますが
良い時代が続き 世界が良い時代になってゆくように
行動を続けるしかないと思っています
コメントありがとうございました

2009/8/15(土) 午後 11:19 春光

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政治監視委員さん コメントありがとうございます
宗教 信条に関係なく 誰でも追悼できる施設
不戦を誓う施設というのを個人的に望んでいます

2009/8/15(土) 午後 11:22 春光

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冬柴さんの、このお話は何回も伺いました・・・
そのたびに胸掻き毟られる様な思いをするのです…
絶対に戦争を起こしてはいけないのです!!
そのために正しい哲学が必要なんです…
大事な人を!家族を守りたい!!
絶対に平和な世の中にしなくてはいけないのです!!
私たちが先頭を走りましょう!!!

2009/8/16(日) 午前 0:04 ひめ

himeたん
冬柴さんの この平和への情熱 戦争を憎む心 母への想い
こうしたことがあって 我々も支援する時に自信につながりますね
前述のリコメの繰り返しですが 有事 軍備増強 核武装 こうした議論が 理想と現実 合理的な議論として
大きく広がりつつあります
命を宿し育み 慈しむ 母の視点で議論を起こしていけば
もっと違う道が拓けると思います
先頭にたって 戦う平和主義 行動する平和主義を貫きましょう!!^^/

2009/8/16(日) 午前 0:35 春光


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