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沢国江山入戦図 (たっこくのこうざん せんとにいる)
生民何計楽樵蘇 (せいみん なんのはからいあってか しょうそをたのしまん)
憑君莫話封侯事 (きみによって はなすことなかれ ほうこうのこと)
一将功成万骨枯 (いっしょう こうなりて ばんこつかる
ここ水郷の国々も戦乱のために荒されてしまった
人々は木を切って草を刈って生活することさえできない
どうかあなたにお願いします
戦争で手柄をたてて出世することなどと口にしないでください
一人の将軍が手柄をたてるかげには
何万もの兵卒の骨が朽ち果てるのですから
「己亥歳」は唐代 879年 曹松の代表作
国は政治が乱れ 民衆の不満は募り 各地で反乱が頻発する
最も規模が大きい反乱が「黄巣の乱」こうそうのらん
洛陽 長安を陥落させ 反乱は鎮圧されるが 一気に王朝の滅亡をまねいた
乱世の時代 野心にかられた男たちは混乱に乗じて のしあがろうとしました
一方で生活を破壊された民衆は途端の苦しみをなめ 戦に刈り出された兵士は無益な死を強いられた
戦乱と荒廃した国を目のあたりにした曹松は
あえて 女性の立場から女性の語り口で 妻の夫への語り口で諌めます
「どうか あなた 戦争で手柄をたてるなどと言わないで
一人の将軍が名をあげる陰で 数え切れぬ人の命が 犠牲になるのですよ」
「一将功成万骨枯」
「一将功成りて万骨枯る」は今でも格言のように口にされる名句
武器をもった戦争ではないけども
今の政局をみるにつけ 庶民にしてみれば
「一将功成万骨枯」の心境
パンが無いと泣いてる市民を見て 一緒に泣いてパフォーマンスをしただけの 能無し政治屋
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