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「行路難」抜粋
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行路難 ( こうろ かたし )
行路難 ( こうろ かたし )
多岐路 ( きろ おおし )
今安在 ( いま いずくにか ある )
長風破浪会有時 ( ちょうふう なみを やぶる かならずとき あり )
直挂雲帆済滄海 ( ただちに うんぱん を かけて そうかい を わたらむ )
行路 難し
行路 難し
岐路 多し
今 いずくにか 在る
長風 浪を破る 必ず時 有り
直ちに 雲帆を掛けて 滄海をわたらむ
ああ 我が人生行路は 辛い
本当に辛く 苦しい
行くては まるで迷路のようだ
今 私は いったい何所にいるのか…
だが 彼方より吹き寄せる風に乗り 荒波を蹴立てて突進する時は必ずおとずれる
その時こそ 私は帆を高く掲げ 敢然と大海原を渡って行こう
まならぬ人生行路 李白は失意のうちに都を去り 中国をさすらい渡りました
李白は42歳の時に玄宗皇帝に召され 宮廷詩人になりましたが
しかし 豪放な振舞が宦官たちの反感を買い わずか2年で長安の都を追われる身に
志を遂げられず うっ屈する心を詠ったのがこの詩
前段は
金樽(きんそん)の清酒(せいしゅ)斗(と)十千(じゅっせん)
玉盤(ぎょくばん)の珍羞(ちんしゅう)直(あたい)万銭(ばんせん)
盃(さかずき)を停(とど)め筋(はし)を投じて 食らう能(あた)わず
剣(けん)を抜き四顧(しこ)して 心 茫然(ぼうぜん)
黄河(こうが)を渡らんと欲すれば 冰(こおり)川を塞(ふさ)ぎ
将(まさ)に太行(たいこう)に登らんとすれば 雪 天を暗くす
閑来(かんらい)釣(ちょう)を垂(た)れて渓上(けいじょう)に坐(ざ)し
忽(たちま)ち復(ま)た舟に乗って日辺(にっぺん)を夢む
行路(こうろ)難(がた)し・・・・・
高い酒やら贅沢な料理を前にしても 飲む気も食べる気もせえへん
剣をぬいて周りを見て ぼーーーーっとしてる
河を渡ろうとしたら凍ってるし
山を越えようとしたら雪が降って暗くなるしで
踏んだり蹴ったりな現実を見限って
のんびり釣りをしていても いつのまにやら船を漕いで長安に行くことを夢みてしまう・・
行路難・・・と続く
李白には二つの望みがありました
一つは皇帝に仕え 政治の舞台で活躍すること
もう一つは詩で後世に名を残すること
しかし 李白の性格はあまりにも奔放でその志には様々な障害が立ちはだかりました
それでも 李白は逆境に立ち向かおうと 強い意志を掲げます
長風 浪を破る 必ず時 有り
直ちに 雲帆を掛けて 滄海をわたらむ
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