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昨日のデータでは、震災廃棄物、いわゆるガレキを受け入れると検討している自治体で、
大阪府は検討中、兵庫県は検討中にすら入っていないかった。※3月14日現在、兵庫は前向きに検討中
誤解を恐れず、阪神淡路大震災で被害の大きかった神戸市をはじめ兵庫県南部は、
痛みを一番分かる県民ではないのかと思う。
現にガレキの一部を関東で焼却してもらっている。
大阪府では、食べられるほどの線量数値の岩手県のガレキを受け入れると表明しても
大阪市以外の市町村は、住民の理解が得られないという理由で受け入れを表明できないという
アンケート調査もある。(MBS調査)
しかし賛成・反対どちらも感情論ではだめです。
海浜公園などに積まれていた神戸のガレキが
片づけられてやっと復興に向かうことができる、と感じた人も多かったと思う。
同情心で受け入れるのではなく、日常の線量と変わらない瓦礫を当然の事として受け入れるべきで
反対する気持ち、子供を守りたい気持ちは分かりますが、正確な数値、経緯など事実関係をおさえた上で
判断すべきと思います。
2月28日に書いた記事から、大阪が受け入れようとしている震災廃棄物の
セシウムの数値がどれほど安全か書きます。
▼震災廃棄物=がれきの現状
がれき推計量 仮置場搬入 処理・処分済
岩手県 475万㌧ 87% 8%
宮城県 1569万㌧ 69% 5%
福島県 208万㌧ 59% 4%
全体 2253万㌧ 72% 5%
2253万㌧という数字は、発災前の家庭ゴミ処理量に換算すると
3県で11年分に相当します。(市町村別だと100年分以上に相当する所もあります)
それがほぼそのまま、今も残ってます。
●震災がれきは
仮置き場に集められ ⇒ 分別され ⇒ リサイクル・埋め立て・焼却されます。
上の⇒から先が進んでいません。
地形からも焼却に関して被災県だけでは処理できないので、広域処理が必要となります。
が
多くの人が「自分とこには受け入れんといて」と言っているのが
放射性物質への懸念
そこで国が基準を作りました。
1kgあたり8000ベクレル以下の焼却灰になるなら埋め立て可能。
8000という数字を見ると、大きいイメージに繋がりますが
実はそんなに大変な数値ではありません。
我々が食べてもいい一般食品の数値は400ベクレル。
(4月からは100ベクレルにhttp://blogs.yahoo.co.jp/sakuratribune/36057452.html)
焼却灰は土で埋めますから、9割は出てきません。
焼却前に1kgあたり240ベクレル〜480ベクレル以下にして
焼却すれば、かさが小さくなるというか、濃縮されるので、そういう目安にしておきます。
この基準の根拠となるのが、埋め立ての作業をする人の被曝量が
一般人の年間限度1ミリSvを超えないレベル。
1kgあたり8000ベクレルであれば、
埋め立て作業をする人が1ミリSvで抑えられるという数値。
我々が普通に暮らしているだけで1.48ミリSvは放射線を受けていますから
目くじら立てて反対と叫ぶことは無い数値です。
●受け入れる自治体も住民の不安を考えて、独自の厳しい基準を設けている所もあります。
焼却前のがれき1kgあたり240〜480ベクレルを目安としている国の基準に対して
大阪府の基準は100ベクレル
焼却灰は国の8000ベクレルに対して2000ベクレルとしています。
100ベクレルは食品の厳しくなる新しい基準と同じ。これはかなり厳しい基準を設けています。
※原子炉規制法では100ベクレル以下は放射性物質として扱わなくていい数値になります。
大阪府の基準だと一般人が受ける線量は
がれき運搬・焼却 0.000043〜0.0013ミリSv/年
焼却灰の運搬・埋めたて 0.000076〜0.0014ミリSv/年 (大阪府HP参照)
自然界から受ける1000分の1の線量
ここまでしても、まだ反対というのが大半とは・・・
大阪府が受け入れを表明しているのは岩手県のがれきで
東電福島第一原発との距離は、東京とほぼ同じ。
現地のがれき仮置き場では、畳、布、魚網など水分があるとメタンガスが発生し自然発火して
火災が頻繁に起き、危険な状態が続いています。
細野大臣は焼却と廃棄を分けて、焼却だけでも受け入れてほしいとしていますが
なかなかOKとどこも言いません。
自治体が難色を示す一番多い理由は「住民の理解が得られない」です。
国が違う数字を発表したりなど、国の方針がぶれてばかりで情報の混乱もあるとは思いますが。
大阪は阪神淡路大震災を一番近くで見てきたはず。
●阪神淡路大震災 がれき総数2000万㌧ 内14%県外処理
神戸市は800万㌧ 市内に15基の焼却炉を建設し、処理に3年もかかっている。
東北の被災地との違いは、東北は農業漁業が産業の中心の地域であることと、
東京から京都と同じ距離の広域であること。
リアス式海岸で山があり町があり、また山があり町があるという地形と地層。
さらに人口の大半は農業に従事という市町村も多く、海を埋め立てるなど論外です。
神戸の都市型の震災とは異なります。
先日津波の被災地で、バスが建物上に乗った状態のものを「震災モニュメント」として
残そうとうすると、思い出すからと反対する人々もいました。
それほど被災した人たちには、がれきは精神的に大きな負担となります。
神戸の友達もがれきをニュースで見ると、吐き気がすることがある
ガラスが割れる音やヘリコプターの音でも震災を思い出すと言います。
がれきの処理なくして復興などありえず、「がんばろう日本」とか「絆」という言葉が空しく聞えます。
社会心理学の目から
・沖縄の基地問題と同じ構図で
何とかしてあげたいけど、自分が害を被るのはイヤという発想。(NIMBY症候群)
・府の基準が厳しかろうが、放射線量がごく微量であろうが
あるか無いかの問題になってしまっています。
・周囲の自治体が受け入れ出すと
心理的に受け入れないといけなかなあと、と変化する可能性もある。
との見解もあります。 (MBSから)
他者の不幸の上に自分達の幸福を築いて平気なのか
どの立場にしろ、冷静に考えて分かち合うべきです。
それでも不安を抱くのは、あれだけの被害を見て一度は同苦したからだと思います。
原発は安全だと言われて騙された、という感情も理解できます。
受け入れて埋め立てても、また同じ議論が復活するかもしれません。
ただ被災者の犠牲の上に、自分達の幸福を築こうとするのは人の道からはずれており
差別、人権侵害は絶対にあってはならないことのはずです。
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政談 「大阪」
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こんにちは
この瓦礫の問題、神奈川県知事さんが受け入れ方向で説明会を開いても県民理解が得られないと言っていましたね・・いくら数字で安全を説明しても「原発事故でも国は大丈夫だと言っていたのに全然大丈夫ではなかった、国の出すデータなんて信じられない」とまで言われてしまうとどうしようもないと・・。もうそこまでいくと屁理屈ですよね(><)娘がこの瓦礫受入のニュースを見て、「その上で生活しろと言ってるわけでもないのに皆東北の人たちを助けたいって思っているのかね・・」と嘆いていました。石原都知事のように豪腕をふるわないとだめなんでしょうかね・・・(^^;)
2012/3/14(水) 午後 0:30
minママ、こんにちは。
石原知事は「そんな奴らには黙れっ,て言っていりゃあいいんだよ」
でしたね(^^
根本は政府に対する不信感のようですが、本当に屁理屈だと思います。
反対する人はじゃあどうすればいいのか、
復興できないままいつまでも苦しんでくださいと、
東北の人たちに面と向かって言うくらいの意志があるならいいですが
自分の庭には困るというNIMBY症候群の表れだと思います。
沖縄の基地問題と同じです。
世界唯一の被爆国が放射線に対してこれほど無知ということが
問題ですね。
2012/3/14(水) 午後 2:11