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「らい予防法」反対する闘争は、入所者の敗北として終わり、 世界が隔離しない、また特効薬で治るという時代になっても、 「らい予防法」が成立し、日本は、逆に隔離を強めていった。 皮肉なもんですよね、療養所内の人のほうが、無菌だ。 療養所の外の世界のほうが菌がいるかもしれないのにね。 でも、その予防法闘争はすべて敗北ということではなかった。 長島愛生園に、全国の療養所の高校生が通う、高校ができたわけ。 岡山県立邑久高校の教室が一つ、長島にあるという体裁で、 新良田教室というのができた。 そこに入学して楽しいけど、 同世代の人たちといろんな話ができても、結局、未来はないわな。 治っても出れない。家族とは一緒にくらせないわけやから。 新良田教室の前の新良田浜に、高校のボートが4艘つないでた。 そのボートに乗って、死のうと思って小豆島のほうを目指して、漕いでいった。 こいでこいで、長くこいでいくと、なんや、死ぬ気が失せたわとなって、ボートで寝て帰った。 入所した人の9割は死のうと思ったことあるんとちゃうか。 同じ寮のとなりの棟の、愛知県の富農の息子が自死した。 プロミンは3グラムを、日曜日以外毎日打ったなぁ。今は、薬ようなって、飲み薬で数回飲むと、無菌になる。 「悪いこと」が「いいことになる」という逆説を何度も経験した。 教室を抜け出して、映画を観に行った。例えば木下恵介監督の「野菊の如き君なりき」 もちろん、高校をさぼったことでもあるし、らい予防法違反で犯罪でもあるんやけど、 結局、職員も、先生も、うつらないということは知ってるわけなので、 その犯罪行為が、結局、正式な社会見学授業(映画鑑賞会などで、島外施設を見学する)となっていったわけ。 「いいこと」は、最初、「悪いこと」「常識はずれ」という形をとって表れる。
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