エクセルシア Season 12

大震災 原発災害 東北を忘れない

要談「陸前高田市」

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▼絶望から立ちあがった力―それは「友達になる」こと
 
私は昨年の2月6日投票の選挙で当選し、2月13日から私の任期が始まりました。
そして一か月足らずで被災をし、生まれて初めて絶望というものを感じました。
絶望という言葉は知っており、昔に彼女にふられた時に絶望を感じたことはあったが
そのレベルではない、まさに望みが断たれたというか、どうしていいか分からない
そういう状況でした。
 
 そんな時に三重県松坂市の山中君という若い市長から電話をいただいた。
5月5日に東京で被災地を支援する会議を開くので、陸前高田市から誰か来てほしいという連絡でしたので、私が行きました。
そこには佐賀県武雄市長、大阪箕面の倉田市長、京丹後市市長、
またワタミの方々も来ていましたが
その時に陸前高田市に職員を派遣します、私の市からは20人・・・30人・・・
と言われました。
 しかし陸前高田市はすべてが無くなりましたから、来ていただいても泊る所も
食事をする所も、水一本買えないんですよ、
ですから一回現地に来ていただいて皆さんが何ができるか考えてください。
と申し上げて、5月の末に60人ほどの方に来ていただいた。
 
 5月5日の会議の時にオブザーバーの方々も来ていて、何か聞きたいことや言いたいことがあるか?と尋ねると
花柄のブラウスを着た、ちょっと変わった感じの人が手を挙げました。
その人は「戸羽市長には何でも話ができる友達はいますか?」と聞かれて
なんだ気持ち悪いな・・と思いつつ「まあいないでもないですよ」と言うと
「僕と友達になってくれませんか?」と言うんですね。
その方はヒミ・オカジマというNYでレストランを経営されている方で、
福岡の出身で九州サムライの会というのを主宰していて、今は私もお世話になっています。
非常にユニークな考えの持ち主で、その方に友達になってくれと言われたわけですが
私は被災をして色んな方々にお世話になってますが、
まさにこれだという風に今思っているのが、友達になる、これくらい素晴らしいことは無いなあと思っています。
というのは、私の所に企業の方やNPOの方が来て、なにか応援したい、
何をやったらいいですか?と言われます。
その中で友達になるということは、相手の気持ちというのを考えるんですね。
相手の立場というのを考える、あるいは相手は何で悩んでいるんだろう、なにに困ってるんだろう
と自然と考えるんですね。
そうすると、被災地にいる私たちに対して、彼はどうしてほしいんだろう?ということを考えてくれる。
それが本当の支援に繋がる、あるいは、国会議員はなぜ私たちは波長が合わないのかというと
彼らは被災者の立場にたってものを考えることが無いからなんです。
自分の親が被災地にいる、また自分が被災者だとしたら、おのずとなにが優先順位として必要か
なにからやればいいか、なにが必要か、どういうことをすれば被災者は安心するんだろうと
思い付くんだと思うのです。
ですから私は今、企業の方と会ったり、いろんな所で話をする時に「友達になってください」と言っています。
私とというよりも、陸前高田市と友達になるということで、少なくとも私たちの気持ちの一部でも分かっていただけたかなと思っております。
 
 
そのヒミオカジマさんは、NYで活躍されておられていて色んな方を紹介してくれます。
USパナソニックの会長、サグラダファミリアの主任建築士の外尾先生など。
陸前高田市にある企業ではマスカットサイダーを作っています。無果汁ですが。
そのマスカットサイダーをNYのレストランショーで紹介していただいて
そのことで、今NYでは陸前高田のマスカットサイダーがよく売れております。
彼はマスカットサイダーを売るということよりも、陸前高田市の名前、また日本の被災地というものを
アメリカの人たちに忘れられたくないという気持ちと、被災地には雇用の問題がありますから
雇用を確保するという意味でも被災地のものを売る、ということをやってくれていて
社長さんが戸惑うくらいによく売れています。
 
私は、これだけの被災をして、私の能力、人脈や政治手腕など含めて、とても私の力ではとても陸前高田は蘇らないと思っています。
また重要な陸前高田市民の英知を結集しても復興はできない・・それくらいの大打撃を受けたんです。
今、生き残って陸前高田市内に住んでいる方々の中で、親戚のつきあい程度の方を一人も亡くしていない
という人はいないと思っています。それくらいの犠牲者の数なんです。
なので、私は手段を選ばないと区役所の中でも話をさせています。
 
ご存知のように役所と言うのは非常に硬く、前例の無いものはやらない、慣例に合わないものはやらないなどタブーは沢山ある。
一方では地方分権と言って、特徴あるまちづくり人づくりなどと言ってます
ですから私は自分にできないことは、今から勉強などをしても間に合いませんから
できる人にお願いをする。人脈がほしいと思えば、人脈のある人にお願いする。
 
 そういう意味で陸前高田市の参与にワタミグループの渡邉美樹さんに就任していただいています。
渡邉社長は居酒屋チェーンの他に介護、食事宅配、学校経営もしており、
もともと海外の恵まれない子供たちへのボランティアをやってこられた方で、
参与に就任してもらう時に、一部の市民から非常に怒られました。
いくらなんでも飛び道具、反則だと。
しかし自分達の知らないことや、できないことはお願いをする、そのおかげで昨年に復興イベントを行うことができました。
復興イベントをやる前は、お店を無くし商売をやっていた方々は「もうだめだ」と言っていた
しかし渡邉美樹さんは、そんなこと無いよ、もう一回やろうよ、もう一度お客さんに、ご馳走さま、ありがとうと言わせようよ、ということで復興イベントを開催した。
内外から14000人が集まって、それ以来居酒屋や商売をしていた人たちが仮設店舗で商売を始めていきました。
その後に陸前高田市に食宅事業のコールセンターを作っていただき、100人ほどの雇用も生んでいただいた。
地元の方々とバッティングすることをやるのは、よろしくないのですが
しかし雇用を作っていただく、我々が知らないことを教えていただくことは大変すばらしいことです。
 
▼名古屋市・市民の支援
 
 陸前高田市が一番お世話になっている自治体の一つに名古屋市があります。
昨年度は名古屋市から常時30数名陸前高田市に職員を派遣してくださいました。
また名古屋市民の方々が募金をしていただいて、陸前高田市の子どもがきっと修学旅行にいけないだろうと
名古屋市にご招待いただいて、昨年も沢山行かせていただき、今年度も4回に渡って行かせていただきます。
 
▼いわゆる「がれき」の処理について、新たな壁
 
 瓦礫の広域処理の問題について、
発災当初、陸前高田市内の不燃可燃のがれきを合わせて推計92万6千トンでした。
先日に推計をし直しましたら、148万トンと1.5倍に増えました。
なぜ増えたかと言いますと、農地に入り込んだガラス片やプラスチック片などが混ざった土
自体が廃棄物扱いとなりました。
それが大量になってしまった、それらは堆積物と言われるもの。
広域でお願いしてきたものは可燃物。
今被災地にとって新たな問題になってきているのは、堆積物・不燃物の問題です。
私どもも土地の嵩上げなどに使っていって、自分たちで処理が可能なものはできるだけ処理をしていきたい。
しかしこれには環境省が新たなルールを作らねばならないですが、なかなか進まない。
それは環境省は不法投棄と戦ってきた省庁だからです。どこまでフルイにかけて可能にできるか・・・
 
陸前高田市はたまたま市内にセメント工場があるので、できるだけ地元で処理をしていこうと打ち出せますが
他の自治体では、同じ県内の他の自治体のお願いをせざるえない場合もありますし、
それでもどうしても無理な量や、埋め立て場所の無い地域については
広域処理をお願いするということもあるかと思います。
放射能に対する懸念というのは、どうしても消えません、これは当然だと思います。
 
続きます
 

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