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ちょっと日が経ってしまいましたが、先日ここで紹介させていただいた、大阪釜ヶ崎の紙芝居劇むすびと宮城・ほなみ劇団の合同公演に参加させていただきました。
朝から雨模様で、ちょっと肌寒さを感じる天候でしたが、会場は超満員で熱気で上着を脱ぐほどで
涙あり笑ありのあっというまの2時間でした。
紙芝居のセリフを、植物や動物に扮した役者が台詞を読み上げるこの公演の主役は、みな80歳以上、時々間違ったり、読み飛ばしたり、分からなくなったり・・その独特の雰囲気が客の心をつかみ、また見たくなる魅力にあふれています。私もこれで4回目。
「紙芝居劇むすび」は大阪の西成・釜ヶ崎に拠点を置き、元日雇い労働者のおっちゃんたちが参加して2005年に結成され、これまで300回以上も公演を行い、イギリス・ロンドンでも公演を行った国際的な劇団です。
そして今回、宮城県から飛行機で来阪した「劇団ほなみ」は在宅緩和ケアから生まれた幸齢者の劇団で、主演女優は90歳。終末期の患者さんや介護する家族らで構成。(大崎市・穂波の郷クリニック)
公演の冒頭、紙芝居劇むすびの名物役者だった佐野さん(享年93歳)への追悼からはじまり
宮城から来られた、ほなみの中心メンバーで82歳の新田さんが、佐野さんの遺影に献花して、再会できなかった無念さを述べ、全員で黙とうを捧げました。
その新田さんも、数年前に奥さまを病気で亡くされ、奥さまの闘病中の心温まる家族と医師とのエピソードを披露、そして自らも肺がんの宣告を受け、自身で余命幾ばくも無いと淡々と語るその表情と声は、決して悲嘆にくれている様子はなく、生きる、生き続ける意味を教えてくださったようでした。
この二つの劇団は、昨年の2月に交流が開始、むすびのメンバーは石巻市を訪問
93歳の佐野さんも飛行機で石巻に渡航され、ほなみのメンバーとの遠距離恋愛を育み
今年の5月には、石巻市門脇の「がんばろう石巻」の看板前で合同公演。
佐野さんも楽しみにされていましたが、公演を前に亡くなられました。
そして今回、ほなみの方々が大阪へ。この二つを繋いだ立役者の方は席上、化学反応を起こさせようとしたが、もはや核融合を起こした、と感極まっておられました。
そして、ほなみの新田さんの主治医が、都合をつけて公演中に宮城から飛行機で大阪まで足を運ばれました。
こうした現場こそ社会の変革をもたらすフロンティアであって、決して永田町ではないということを、目の当たりにしました。
世界一の速度で高齢化が進む日本、介護・医療の現場だけのことでなく、日常として誰もが向き合わなければならない状況が進んでいますが、少子高齢を笑子幸齢社会へとしていく先駆、模範として、この二つの劇団と人々の交流の核融合に触れさせていただいた気持ちです。
最後は、ほなみの90歳の高橋さんが民謡「斎太郎節」を歌い、それに合わせてむすびの82歳中井さんが舞います。
二つの劇団の遠距離恋愛の詳しい模様は、下記リンクから
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要談「大阪府・ 関西」
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