エクセルシア Season 12

大震災 原発災害 東北を忘れない

放談 「貧困・差別・ホームレス」

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釜ヶ崎(かまがさき)を、ほんの一旦でもビジュアル化して、遠くに住む方にも少しイメージしていただいたかと思います。非常に渇いた社会の眼差しを感じられたかと思います。
わたしたちは、ガラが悪い、怖い、汚い、臭い、住む場所を奪って、自分たちの生活から見えなくして、やれ景気が、やれ政治家が、やれメディアが、と叫んでしまいます。
それはそれとしまして
釜ヶ崎に暮らして支援を続けるある神父。
三陸沿岸地域や福島県での支援のあり方にも示唆を与えてくれる方の言葉を紹介させていただきます。
(私はクリスチャンではないですが、私たちが見聞きするキリスト教や聖書の解釈が、人間を離れて神のものになっていることに憂いてます。本田神父は聖書を人間に取り戻そうとしていることに共感します)

【弱さの中ではたらく力 神父・本田哲郎さん】(2008年4月4日 朝日新聞)

ほんだ・てつろう 42年生まれ。上智大を経て、ローマ法王庁立聖書研究所を卒業。83〜89年、フランシスコ会日本管区の管区長。釜ケ崎の2畳一間のアパートで暮らす
 家のない野宿者が集まる町、大阪・釜ケ崎で、本田哲郎神父(65)は19年間、彼らを支援している。元祖「ワーキングプア」とも言える人たちは、しかし、施されるだけの存在ではなく、「力は弱さの中にあってはたらく」ことを教えてくれたという。本田神父は何を見たのか。

■釜ヶ崎で己の考えを打ち砕かれた

 ――子どものころからクリスチャンですか。

 私は台湾で生まれ、敗戦で両親の故郷・奄美大島に引き揚げ、そこで育ちました。当時、島民の2割はクリスチャン。私はクリスチャンの4代目。その中で、いつもクリスチャンらしく、良い人にならなければと考えていました。人の顔色ばかり見る「よい子症候群」です。

 聖書研究所で働くことになった時も、フランシスコ会日本管区の管区長に選ばれた時も、誇りでいっぱいでした。その一方、自分を偽り、他人を偽り、神を偽る、私自身の姿に気づいてもいた。これではいけないと必死に祈ってみたものです。

――釜ケ崎との出会いは。

 管区長になってすぐ、釜ケ崎を視察で訪れました。当時の釜ケ崎は今よりずっと、しんどい所でした。町は悪臭を放ち、髪がぼうぼうに伸びた野宿者たち。内心びくびくしながら夜回りに参加し、毛布を配ると、一人の野宿者が「兄ちゃん、すまんな、おおきに」と笑ってくれました。

 いつもの自分と違う。何か身が軽い。どうしても忘れられず、次に東京の山谷で3日間、日雇い労働をしてみたのです。

 東北出身の労働者と一緒に、どろどろの土をスコップで放り上げる作業をしました。私はろくに作業ができなかったのに、彼は、監督がくれた封筒の一つを「おまえの分」と渡してくれた。帰りの電車で、他の乗客に泥がつかないよう気をつかう彼を見て、痛みを知る、貧しく小さくされた人が、どれほど思いやりを持っているかを知りました。

 ――89年から釜ケ崎で暮らし始めたのですね。

 管区長を退いた後、志願して釜ケ崎の福祉施設「ふるさとの家」で働くようになり、自分の考えを打ち砕かれるような体験を何度もしました。

 夜回りをすると、いつもつっけんどんな野宿者がいました。善意でしているのに、なぜだろう。他の野宿者に聞くと、当たり前だ、ただで物をもらってうれしい人などいない、というのです。「そうだったな。私は野宿したことないし」と言うと、「本田さんが野宿しても、私らが楽になるわけじゃないよ」。

 相手の立場に立って、ということをよく言われます。しかし人はしょせん、他人の立場に立つことはできないのだというのが、私が19年間、釜ケ崎で暮らしてわかったことです。

 ――それでは、どんな支援をしたらいいんでしょう。

 相手の立場に立っているつもりの善意の押しつけが、実は相手の尊厳を傷つけ、差別や偏見の元になることがあるのです。でも、かかわりをあきらめるのではなく、相手より下に立つ心構えが必要です。

 野宿者は自活できる仕事を求めているのにそれがない。炊き出しをし、毛布を配る時は「こんなことしかしてあげられなくて、ごめんね。望んでいるのは、こんなことじゃないんだよね」と思いながらします。

■人の痛み 放っとけない心が大切

 ――ほかに、どんな会話をしましたか。

 ある労働者が、死んだ友人にお供えをしたいが、自分の朝食代だけはとっておきたいと、500円玉の両替を頼んできたこともありました。その500円が彼の全財産であるにもかかわらず、です。弱き人々の中にあってこそ、力は十分に発揮される。これもまた、私が釜ケ崎で学んだことの一つです。

 人間にとって大切なのは、良い人になることでも、立派な大人になることでもなく、人の痛みを放っておけない心を持つこと。これもまた、私がこの年齢になってわかったことです。

 ――独自の解釈で聖書の翻訳をされていますね。

 ブッシュ米大統領をはじめ、先進国の指導者の多くはクリスチャンです。世界中で経済格差が拡大し、イラクでの戦乱が泥沼化するなどの問題は、キリスト教文化に一定の責任があると思う。だからこそ、弱者の視点で書かれた聖書を、釜ケ崎の視点で翻訳し直しているのです。

 例えば「ルカによる福音書」に「貧しい人は幸いである」とありますが、貧しくて家がない人は幸せなんでしょうか。「貧しい人は、神からの力がある」というのが私の訳です。

http://www.asahi.com/kansai/kokoro/kataruhito/OSK200804040072.html

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私もクリスチャンではありませんが、高校で教わったキリスト教の精神に感動しました。
普通に暮らす私達がいくら誰かを助けたいと思っても、相手によってはそれが辛かったり、余計なお世話だと感じたりする事もあるのだと震災を経験して痛感しました。
手を差し延べるとは本当に難しい事で、相手が自立する為の最低限の手助けなんだと思います。
日雇い労働者問題は、今では東北にまで広がっていますが、世間の関心は全く別の所にあるようですね。
せめてきちんと世の中を見つめて自分が持つ選挙権を無駄にしてはいけないと思います。私達が世の中を監視しなければ、弱者が犠牲になるのですから。
政治家の方々は、こういう所は全く視界に入っていないのでしょうね。アベノミクスで景気が回復なんて、よく言えるものだな〜と関心してしまいます。(今日はちょっと毒づきました。すみません)

2014/2/2(日) 午後 1:50 [ つばき ]

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特に日本人は。。。欧米の変な思想に犯されたのか。。
経済的困窮者や社会的弱者に対してなまけものだから、こうなったとか、だらしないからこうなるとか、勝ち組、負け組と色分けしますね。。支援、援助もまた上から見下げた形で、してやってるんだと云う風に。。
ちょっと話はずれますが、自ら好んで引きこもる人に、外へ出ないと身体に悪い、精神衛生も良くないと。。無理に引っ張り出そうとしますね。。これは価値観を押し付けている事に気がついていない。。
引きこもっているからこそ、精神の安定と健康状態を保っている人もいる訳です。それがなかなか分からない。。

単一民族論や均一化、全国どこでも均等化された町並みや、考え方。。ちょっとでもそこから外れれば排除。虐めにあう。。
異質なものに対する排他的、尊皇攘夷の思想。。
民族、国籍、人種、宗教、思想等多様性を認めない社会です。。
互いに理解し合えなくても、認め合い尊重しあう社会根本的なところを変革していかないと、社会的弱者、正直者がバカを見てしまう社会は変わらないと思います。春光さんたちの活動に期待します。

2014/2/2(日) 午後 3:08 桃香☆彡

つばきさん

逆に、どこが毒?って思いましたよ
理路整然と正論を書かれていて
その通りと思いました。
むしろ大震災を体験された、つばきさんの一言一言がとても貴重です。

>相手が自立するための最小限の手助け

同感です。復興の主役は誰か、誰のための復興か・・・
でも、私が知る東北圏外から支援を続けている人の中には、自分の表現の場にしている人もいます。

色々な意味で徹底して関わるのは大切ですが、何のため、という基本を忘れてはいけないと感じてます。

大震災の体験は、一人一人個別の体験ですから、がんばろう、の一言も受け止め方も個別ですね。

2014/2/2(日) 午後 3:47 春光


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