エクセルシア Season 12

大震災 原発災害 東北を忘れない

要談「福島県 全般」

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http://sp.mainichi.jp/select/news/20140301k0000e040233000c.html

【毎日新聞デジタルから】

 福島県立高校(96校)の大半で卒業式が1日あり、1万5050人が巣立つ。県立双葉高(双葉町)の卒業式は午前10時から、いわき明星大(いわき市)内のサテライト校の講堂であり、前生徒会長の山本未来(みき)さん(18)が卒業生34人を代表し「別れのことば」を述べた。

◇「別れのことば」 福島県立双葉高校第66回卒業生代表

 山本未来

 今こうして顧みますと、高校での3年間の生活は短く、一瞬の出来事のようでした。
千年に一度と言われた東日本大震災と、それに伴う東京電力福島第1原発の事故により私たちの生活は一変してしまいました。今まで耳にしたこともないサテライト校という特殊な教育環境で高校生としての第一歩を踏み出したのは5月9日のことでした。
双葉高校での生活を楽しみにしていた多くの仲間たちが県内外の高校に転学していき、制服もなく、入学式も経験していない中の40人のスタートでした。
中学生の時に思い描いていた高校生活とは、あまりにもかけ離れた日々が続きました。
慣れない土地での生活。少人数のクラス。行事の少ない学校生活。精神的に追い詰められた日々。
当然、私たちも迷いました。悩みました。
でも双葉高校に残ることで何かが見えてくるのではないかと思い、残ることを決意しました。県内4カ所に分かれていた私たちが初めて顔を合わせたのは、本宮総合体育館でした。その時、先輩たちは離ればなれになっていた先生たちや友人との再会を喜び合っていましたが、初対面の私たちは戸惑いを隠せずにいたことを覚えています。

 2年生に進級し、双葉高校はいわき明星大学に集約され、初めて私たちは同じ教室で学ぶことができるようになりました。1年間離れていた日々を埋めるように打ち解け合い、同じく集約された双葉翔陽高校、富岡高校との3校合同球技大会などで、その絆はさらに深くなりました。また、遠足や3校合同ステージ発表会などの行事が増え、やっと高校生らしい生活を送れるようになったという喜びはとても大きいものでした。愛媛県の方々の温かいご支援により実現した修学旅行は、みかん狩りやぞうきんがけレース、そして八幡浜高校との学校交流は忘れられないものとなり、ひと味違った心に残る修学旅行となりました。4日間寝食をともにし、仲間との友情を再確認したことは言うまでもありません。

 声を限りに応援した夏の高校野球大会。最後まであきらめない野球部のみなさんの姿に感動しました。ボランティア部と生徒会で、お世話になっているいわき市への恩返しとして始めた清掃活動では、先輩方にも活動の輪が広がり、とても充実した活動となりました。そして創立90周年の記念事業の一環としてクラスごとに挑戦した自主映画製作。シナリオから編集まですべて行うのは、受験を控えている立場から考えるととても心配でした。最初のシナリオから壁にぶつかり、その不安は大きくなるばかりでした。しかしその壁を乗り越えると意外にも作業が進み、撮影が終わるまで短く感じました。上映会でも各クラスの完成度の高さに驚くばかりでした。すべての生徒が協力し合って完成させた作品を見て、双葉高校が一つになったと感じた瞬間でした。

 この3年間、辛(つら)かったことも、楽しかったことも、悲しかったことも、私たちにとっては何物にも代えがたい大切な思い出という宝物になりました。そして、その思い出の中には、いつも、いつも、仲間たちがいました。ともに笑い、ともに涙を流した友がいました。一生に一度しかない高校生活を、この双葉高校で、人数は少ないですが最高の仲間たちとともに過ごすことができたこと、私たちはずっと忘れません。お互いに支え合い、競い合ってきた仲間がいたからこそ、今日、そろって晴れの日を迎えることができたのだと思っています。

 在校生のみなさん、困難な状況の中で、私たちとともに双葉高校に通うことを決意してくれたことを誇りに思います。平成27年度より生徒募集は停止する、と県教育委員会よりの発表がありました。今後、双葉高校は単独校としての存続は難しくなりました。でも周りにはかけがえのない仲間がいます。支えてくださる先生方がいらっしゃいます。仲間たちとの絆を深め、毎日を大切に過ごしてください。応援しています。

 私たちはこれから自分たちが選んだ道を進んでいきます。この双葉高校で培った質実剛健、終始一貫の精神を胸に、堂々と社会の荒波に立ち向かっていく覚悟です。人として、また双葉高校の卒業生として恥ずかしくない人生を一歩一歩確実に歩んでいく覚悟です。

 最後になりましたが、本日、私たちの卒業式にご臨席くださいました来賓のみなさま、3年間、時には厳しく、時には温かく、情熱的にご指導くださいました校長先生はじめ諸先生方、本当にありがとうございました。私たちの進路希望実現のため、校長先生自ら面接指導をしてくださいました。本当にありがとうございます。私たちのわがままを温かく見守り支えてくれた両親と家族。そして私たちを受け入れてくださったいわき明星大学と地域のみなさまに感謝申し上げ、別れのことばといたします。ありがとうございました。さようなら。

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震災以来、一度も、自分たちの高校(中学校)の校舎で授業できず、
仮設校舎で、授業を受けることができなかった
高校生・中学生が今春、卒業します。

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閉じる コメント(2)

充実した環境で学んだウチの三男の卒業式は、実につまらない、多分この先記憶に全く残らない祝辞や答辞だった事、ブログに書きました。

福島県初め、東北の卒業式が、苦難続きの高校生活が、
生徒さんたちの強い心を育んでいく事が、羨ましく感じます。

2014/3/2(日) 午前 9:13 Eigolika

Likaさん

今、記事を拝見しました。
なんか目に浮かびました、自分の高校の卒業式とよく似てます。
校長や来賓の話しはおろか、式次第すら覚えてません。
唯一覚えているのは、代表の言葉
それは、感動したとか、胸に残る言葉があったからではなく、忘れられないほどの頭の悪い答辞だったからです、(^^;;

そんなことより
双葉高校の卒業式をはじめ、東北各地の卒業式の様子を見ると
彼らが社会の中核になる時の希望であってほしいです。
原発事故によって普通の学校生活を奪った大人の責任も感じます。

2014/3/2(日) 午前 9:49 春光


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