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「がんばろう日本」 「絆」という言葉がもてはやされていたころ
復旧復興の枷になっていたいわゆるガレキ=震災廃棄物(津波残存物)の広域処理は、日本のほとんどの自治体で反対あるいは能力的な問題で受け入れらませんでした。
反対した自治体の多くは、地域住民の放射性物質への懸念。
京都の送り火に使う木材を陸前高田のものということで反対が起きました。
未だに放射能0か100かの議論が続いていますが、沖縄の基地問題と似て非なるを感じます。
▼大熊町から岩手と東京の距離はほぼ同じ
事故が起きている東京電力の原発から北へ岩手県までの距離と、南へ東京までの距離は直線距離で約100kmとほぼ同じ。
大阪が焼却した「ガレキ」は岩手県宮古市と近隣町村。事故をおこした原発からの距離は100km以上あります。
大阪での焼却灰による健康被害があるなら、大阪の何倍も受け入れて焼却し「住めないほど汚染された」東京はどうでしょうか、1500万トン以上を処理してきた宮城県での健康被害の報告はあるのでしょうか。
別に屁理屈をこねる意図ではなく、あるなしに関わらず、宮城県などの子どもたちを心配する人はいないのかと思います。
「ガレキ」の危険性を放射性物質にあるという論調ですが
アスベストを含んだスレート瓦、鋳物の仕分けでも放射能含有率に負けない位にあります。
アスベスト規制以前に建てられた家屋には、貼り天井板や漆喰、壁紙にも含まれます。これらには当然地域性もありますが、それらを見ずに原発 放射能 福島県
となるのには違和感があります。
▼数値 国の基準
「ガレキ」の処分は 仮置き場に集められ⇒分別⇒リサイクル 埋め立て 焼却
という手順
この焼却に関して被災県では処理できないということで、広域処理をという声があがりました。しかし多くの人が放射能がこわいということで国は1kgあたり8000ベクレル以下の焼却灰になるなら埋め立て可能とした。
我々が食べている一般食品の規制数値は100ベクレル(世界的に厳しい基準値のヨーロッパの10倍以上 飲料水は1000倍以上の厳しい基準)。
原子炉規制法では100ベクレル以下は放射性物質として扱わないとされていた数値でした。
『食品から受ける年間被曝量の上限(許容線量)を1ミリSv(シーベルト)とする。
内閣府 食品安全委員会が、広島・長崎の被爆者データなどから
「食品経由の被曝で健康に影響が出るのは、生涯の累積でおよそ100ミリSv以上」
としているため。
年間1ミリSvでも100年かかる。
汚染割合は
「一般食品の50%が汚染されている」と仮定するなど、高い想定で設定。
食品を並べてその半分が、原発事故で汚染されているとして設定されたので
西日本はおろか、東日本でも今は汚染されたものが半分もあるとは言えないので
かなり厳しい想定であることがわかります。
なので
この規制値の上限の食品ばかりを食べ続けても
年間被曝量は最大でも0.8ミリSvとなります。』 焼却すれば嵩が小さくなり濃縮されるので、焼却前に1kg240ベクレル〜480ベクレル以下にして、目安にしました。
この基準の根拠となるのは、埋め立て作業をする人の被曝量が一般人の年間限度1ミリSvを超えないレベル。
1kgあたり8000ベクレルであれば、埋め立て作業する人が1ミリSvで抑えられるという数値。
私たちが普通に暮らしているだけで1.48ミリSvの放射線を受けていますから
目くじらをたてて反対する数値ではないと思っておりました。
▼国より厳しい独自の数値を設けた大阪
大阪はそれでも住民の不安感を考慮して、国よりも厳しい独自の基準を設けました。
焼却前
国 240〜480ベクレル
大阪府 100ベクレル
焼却灰
国 8000ベクレル
大阪府 2000ベクレル
この大阪府の数値だと一般人が受ける線量は
ガレキを運搬・焼却 0.000043〜0.0013ミリSv毎年
焼却灰の運搬・埋立て 0.000076〜0.0014ミリSv毎年
自然界から受ける1000分の1の線量となります。
1000倍の線量が出ても自然界と同じ
1950年代以降 旧ソ連やアメリカなどで核爆弾の実験が起る度に日本の空間線量は非常に高くなり、この数値どころではない状態でした。
ここまで示されていても、納得いかないなら放射能0じゃないと生きられないのか、子どもを産めないのかな思いますが、そんなこと地球上ではありえないですね。
自治体も批判を受けるような悪いことを、わざわざしようとしないでしょう。
阪神タイガースの歌「六甲おろし」の六甲山は花崗岩が隆起してできた山で
言わば線量の高い岩の塊。
大阪の地盤にも花崗岩が多く、もともと線量は高いと言われています。
放射線にはα β γ 中性子 など様々な種類があることは承知していますし
空間線量よりも内部被曝に問題があることも承知していますが
2011年 大槌町や陸前高田へボランティア作業させていただいた時に計った時は
0.03〜0.05マイクロSv毎時 帰郷後に大阪駅前で計ったら0.1マイクロSv毎時でした。
北海道や東北各県などでも、好意的に受け入れて処理してきた経緯もあり
大阪でどうこう・・・というのには、色々な意図が見えて仕方ありませんし
何よりも、福島県や岩手、宮城の方々がどう感じるか、どんな思いになるか
が問題ですよね。
近隣諸国との歴史認識と同じです。相手がどう感じるかです。
本当に大阪の子どもに健康被害があるのなら大変なことで、もっと違う深刻で大人の対処があると思うのですが、センセーショナルで いたずらに被災県の方々の心情を傷つけても平気な発信には、心が痛むばかりです。
3年前は「ガレキ」という表現さえ気を使っていました。
ガレキは被災地の人々の生活そのもの、大切な人の形見や一生の宝物
思い出のもの、人生の記録、様々なものが含まれていますが、3年過ぎた今はなんだろうか・・・
企業や行政、政治家を批判するのは簡単ですが、やっぱり私たちの眼差しがどこに向いているかが根本的な問題ですよね。
我々は匿名でこうして書き放つことができ、社会的責任はないですから、一番こわい。
岩手県ウェブサイト
陸前高田市高田地区
石巻市雲雀野地区
気仙沼市鹿折地区
▼岩手県宮古市 山本正徳市長 2012年3月
(宮古市は)自然豊かな町です。海もよし、川、森もいい、本当に自然と人間が調和したような町でした。
海の幸もふんだんにあり、私たちは日本一と思っています。
被災後このガレキを見る度に、被災者の皆さんがなかなか前を向けないというような
状況です。
ガレキがあることによって、この場所も有効活用できませんし、何よりも被災者の心がですね
晴れてきませんので、そういう面から言ってガレキを早く処理することは大事なことだと思っています。
我々としても精いっぱい処理をしようと思ってこの地域でやってるんですが、なかなか進みません。
広域で処理していただきたいのは10万㌧(全体は70万㌧・一般ゴミの35年分)くらいございます。
東京都は1万1000㌧くらい(単年度)の量を引きうけてくれていますが、まだまだ足りません。
大阪府の松井知事もここへ来てくださいまして、実際に職員の方々が放射能の数値をしっかり測って
そして状況を確認していきましたので、安全性は確認していただいたと思っています。
(受け入れを表明している大阪市について)本当に嬉しいことですね
そういう支援がですね、この地にとっては本当に嬉しいことです。
やはりこのガレキを処理することが、復興に進む道だと思っています。 |
要談「大阪府・ 関西」
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春光さん、取り上げて下さってありがとうございます。
大阪が岩手のガレキを受け入れて下さったことは、本当に感謝しています。
お陰さまで予想よりも早く処理することが出来ました。
「岩手のガレキ焼却で体調不良」と騒いでいるのは、ごくごく一部の極端な考え方の人たちなようで、
実際には焼却施設周辺には住宅はないとのこと。安心しました。
だって、宮古のガレキなら、旦那の実家から出た物も含まれていたかもしれないし、
私にも責任がありますもんね。
ただ、「美味しんぼ」の作者に腹が立っているのではなく、そんな話が出たとたん、鬼の首でも獲ったかのごとく、ドヤ顔で転載拡散しまくる節操のない輩がガマン出来ません。
その人たちは「福島の子どもたちのために」と言いますが、実際には自分たちの主張を正当化したいだけで思いやりの気持ちなどこれっぽっちもないのがわかるからです。
春光さんのように実際的な証拠と被災地の現状と温かい思いやりの気持ちで判断してもらえたらどんなにいいかと思います。
ありがとうございました。
2014/5/15(木) 午後 1:37 [ 麻巣 ]
ますピーどん
あの巨大地震、巨大津波 そして原発事故はいったいなんなのかという気持ちでいっぱいです。
3年以上苦しみ続け、これから先のことも不安でいっぱいの人々に対して
首根っこをつかまえて つま先立ちさせた「被災者」にビンタをはるような所業に胸が痛くして仕方ないんです。
なぜ、これでもかと苦しめられなければならないやろか。
「鼻血論争?」なるものに参戦する意図もないし、どこの都道府県の人であれ
健康を害することがあれば、対処すべきとも思っていますが
なにかしら違和感を感じて仕方ないんです。
医師や学者は自分の名前を出して意見を述べています。
それぞれの立場で論拠を示していますが、それを匿名のネットユーザーが拡散して
責任はそれら専門家や政治家に転嫁するのはね。
2014/5/15(木) 午後 2:45
思うところはますピーさんが代弁してくれましたが、放射能汚染を声高に叫ぶものの中で実際に被災地を訪れ、そこに住む人たちに向き合ってきちんと声を聞いた者がどれだけいるのでしょうか。したり顔で正義感を振りかざしながら被災者を置き去りにした論理に自分は共感できません。
ヒステリー状態の者にはどのような検査結果を提示しても受け入れようとしないでしょう。もし出血や倦怠感といった症状が出るとしたら原爆投下直後の広島市内に何日も滞在した汚染レベルになるはずです。また、宮城や岩手では自治体が瓦礫焼却プラントで処理を行いましたがこうした類いの話を地元で聞いたことは未だにありませんね。
2014/5/15(木) 午後 3:53 [ スタリオン ]
スタさん
自分のそこだと思っています。
被災者を置き去りの議論が、これでもかと繰り返され続けていますね。
そこが一番の問題だと痛感しています。
それがあったか無かったではなく、スタさんの仰るように向き合い、声を聴けるかどうか
そして、なにをしているか、だと思います。
必要なのは、何を知っているかという知識ではなく、見識ですね。
2014/5/15(木) 午後 7:25