エクセルシア Season 12

大震災 原発災害 東北を忘れない

要談「福島県 全般」

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自分が思っていたことは、この方の意見に一番近いかもしれないと思いました。


福島に行ったら鼻血が出た――。原発事故以降の福島県を描いた漫画『美味しんぼ』の表現が、大きな論争を巻き起こしている。漫画そのものは「福島の真実編」と題した一連のエピソードが終わったところで休載に入ったが、その後も論争は続いている。福島生まれの弁護士は『美味しんぼ』の表現をどう受け止めたのだろうか。福島県出身で、現在は広島市で開業する石森雄一郎弁護士に話を聞いた。

●多様な意見や可能性を慎重に検討すべき

「私は東日本大震災発生時、福島県郡山市に住んでいました。そして震災から2年の間、同地に居住し、福島県内で家族、友人、職場関係者、被災者と話してきましたが、この期間に震災前と比べて鼻血が出やすくなったという声を聞いたことはありませんでした。私自身、原発事故後に鼻血が出たことはありません。

ただ、もしかしたら、『美味しんぼ』で書いてあるような症状に悩んでいる人がいるかもしれません。仮に作中の『放射性物質の影響で鼻血が出る』という意見が、現在の医学的通説と大きくかけ離れたものであっても、これを『真実と異なる』と簡単に断じることはすべきではないでしょう。

今後の福島の状況を慎重に判断するためには、『美味しんぼ』に出てくる意見を簡単に否定することはむしろマイナスで、多様な意見、可能性を慎重に検証する姿勢は絶対に必要です」

●簡単に結論を出せないから、苦しんでいる

「一方で、『放射性物質の汚染が健康に及ぼす影響』については、福島第一原子力発電所の事故直後から、さまざまな意見が福島県民を取り巻いています。

安全なのか、危険なのか。福島県民の中には、どの意見を信じていいのか判断できず、それゆえに、解消できない不安を抱えている人が大勢います。

そうした観点から、子育てのあり方や生活のあり方について、家庭内で大きな意見の対立が起き、それがきっかけで離婚に至る夫婦も現実にいるのです。

福島県民にとって、この問題はそれぐらい繊細なことがらで、現在も多くの人が翻弄され続けています。『安全か否か』について、簡単に結論を出せないからこそ、福島県内に残った人も、県外に避難した人も、避難先から帰還した人も、それぞれの決断が正しいのかどうかを考え、悩み、苦しみ続けているのです」

●いとも簡単に「断定」した姿勢が問題

「しかし、『美味しんぼ』の作者は、『福島は危険』『福島に滞在することで鼻血が出る』という意見をもつ双葉町前町長や岐阜環境医学研究所所長ら、極めて限定された人の意見を聞いただけで、いとも簡単に、そして安易に、その意見が客観的に正しいと『断定』し、それが『福島の真実』であるとしました。

騒動後に発表された言葉をみると、作者は『福島を危険視する意見内容が批判されている』と感じたようです。たしかに、そうした観点から批判した人も少なからずいたでしょう。しかし、もし作者の表現に、結論に至るまでの悩みや慎重さが感じとれたならば、今回のような大騒動までには至らなかったはずです。

問題となった『美味しんぼ』の回を読んで、私が率直に思ったのは、『こんなに簡単に結論が出せるはずがない』ということです。作中の『意見内容』が問題なのではなく、一つの意見にすぎないものを、ほとんど悩みを見せずに、いとも簡単に客観的事実として『断定』する表現姿勢が問題なのです。

福島県民ですら、いまだに悩み続け、判断できないことがらについて、いとも簡単に『福島は危険』と『断定』した作者の姿勢が、騒動の大きな原因です。作者はそのことに気付くべきです」

●「福島だけの問題」なのか?

「作者が意識しているかどうかは分かりませんが、『放射性物質の拡散と人体への影響という問題』を、『福島県だけの問題』のように描くことについても強い異議があります。

原発事故による放射性物質の拡散は、福島県のみならず東北、関東も含む非常に広範囲に及ぶものです。場所が離れていても高い値の放射線量が検出される場所は、福島県外にも広範囲で存在しています。

放射線の健康への影響について描くのであれば、『福島の真実』という表題は明らかに読者を誤導するものですし、福島県外にも取材範囲を広げるべきだったと思います。そうした表題をつけてしまった作者自身も、『原発事故の問題は福島だけの問題』と、誤解しているように思えてなりません」


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石森弁護士のご意見に同感です。

フクイチまで35kmに住むブロ友さんも、健康被害がハッキリ現れるには時間がかかる、
今は何が正しいとか医師でも断定は出来ないと言っていました。

美味しんぼ作者の主張も含めて、いろいろな意見があるのは仕方ないけど、
あたかも「これが真実だ!」という態度が不快なんですよね。

これとか→http://blogs.yahoo.co.jp/kotyannomama/16549374.html
…家庭内暴力や交通事故まで放射脳?

被災地の状況を見れば、心の問題だって分かるはずでしょ。
みんな、どれほどのストレスを抱えて生活しているか、どれほどの喪失感と闘っているか…

そういう真実(現実)から目を背けて、放射能に結びつけたがる態度が気に食わないんですよ。
o(`^´*)

2014/6/11(水) 午後 9:23 [ 麻巣 ]

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こんばんは。ご無沙汰しております。
実は大阪から埼玉に引越しました…^_^;

自分も同意見ですね…
一連の報道などによる騒動は過剰に反応し過ぎだし何らかの意図が有る様にしか見えてこないです。
放射線に対して毛嫌いされるのはやはり原爆を経験した広島市民としてはあまり嬉しくないですね…
今後のエネルギーを考える上で原発反対の意見には賛同しかねる私としてはやっぱり嫌悪感を感じます。

2014/6/11(水) 午後 9:33 [ eijitypeR(^^♪ ]

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ますピーどん

発災から1年2年目は福島県内に住む方も県産の農産物を買わない方が多かったので
JAなどでは県外から取り寄せ、一応数値を計ったところ、福島県産よりも数値が高かったことがあったようです。
このマンガの作者は二本松市の米生産施設にも足を運んでいるようですが
弁護士さんが言うように、簡単に結論付けることにとても違和感がありました。

>被災地の状況を見れば、心の問題だって分かるはずでしょ。
みんな、どれほどのストレスを抱えて生活しているか、どれほどの喪失感と闘っているか…

もう、ここですよね。ここにどう取り組むか。たった一人にも寄り添えないのに、これほど大きな問題の解決などはかれるのかなと、素朴な疑問があります。

一つ言えることは、どんなに汚染されても、かならず地球はその力で自浄することです。
人間もまた同じ、必ず回復する力を備えていることを信じていくことが肝要だと痛感しています。

2014/6/11(水) 午後 10:31 春光

eijiさん
お久しぶりです、そうだったんですか、いつかお会いできるかなと思ってましたが(^^;

自分は「鼻血騒動」なるものに違和感がありましたが
ただ、東北の方々が怒るのは、差別されることに対する正しい反応だと思っていました。

放射線を浴びて、身体に起こるのは活性酸素が増えることですが、致死量や長時間多量でなければ身体が自浄していきますよね。
放射線の0か100かの議論には辟易しました。

被曝と被爆の違いはあっても、同じように差別が生じました。
戦後の広島県人、被爆者にむけられた差別の眼差しと、現在福島県人に対して向けらる眼差しと似ているものを感じます。

岩手、宮城、福島、茨木、千葉の方々が抱える心の負担や不安に対して目を向けていかねばと痛感しています。

2014/6/11(水) 午後 10:42 春光

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こんばんは。
原発関連の話には私は非常に憤って居ます。
東電が責任取らないだとか即時停止だとか言って居る連中。
責任取って誰かが辞任でも切腹でもして責任取ったとかしたら放射能が消えて無く成る訳でも無いし原発停止したとしても現状から回避できるものでは有りません。
今必要なのはどうやってあの惨事を修復すべきかを智慧を出し合って議論し行動に移す事が肝要だと思います。
廃棄処分場云々言って居ますがどっかに持って行っても解決しません。
だから私は地球圏外に射出するか今こそNUMOを事故起こした原発の足下に5000m位掘り下げてそこへ原子炉も廃棄物も放り込んで埋設すれば責任のなすくり合いの盥回しから回避できると私は思いますけどね。
日本は青函トンネル作るだけの技術持って居るんだから縦坑を掘るのは簡単だと思いますけどね…
広島出身だからと言って原爆と放射能を揶揄されて結構差別された経験有りますからね…
だから福島の方々を始め東北等の被害に遭われた方々の気持ち凄く解ります。

2014/6/12(木) 午後 9:12 [ eijitypeR(^^♪ ]

eijiさん

仰ること、とてもわかります、2011年から一貫しておられますね。
被害を受けられた方々には、誰も責任をとらないことに、やり場の無い怒り、疲労、人生を否定されるかのような現状など、想像以上の精神的負担が重くのしかかっているのも現実です。

原発も止まっていれば良いものではないですが、被害に遭い、言いようの無い苦痛にさいなまれておられる方々の感情も受け入れていくことも重要だと思ってます。

今、克服すべきは、差別の問題も大きいです。
一番の問題は、差別している人たちが、自分は差別していない、と思っていることです。
まず、「聴く」こと、同苦、共感もここが最初の一歩ですね。

2014/6/13(金) 午前 7:41 春光


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