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すでに岩手県の無形文化財に指定されていた、「鵜鳥神楽/うのとり(うねどり)かぐら」が、国が指定する「重要無形民族文化財」になります。
引用記事にあるように、鵜鳥神楽は巡行する神楽として有名で、東北には「山伏神楽」「法印神楽」のような、とても迫力ある神楽もありますが
神楽は普通、神社に奉納され一箇所に固定されています。
しかし鵜鳥神楽は神社は放っておいて、岩手県の普代村から野田、久慈への北廻りと
釜石、大槌、宮古への南廻りを1年置きに繰り返す。
お気づきのように、これらの地名から三陸鉄道、45号線が浮かびます、つまり津波の被災地になったところを、昔から門打ちしてきた神楽でした。
繰り返し発生する津波で村々が壊滅、そのつど、手間取り仕事人が流入し、「よそもんばかりの村」となっていく三陸の村々の、「ご近所つきあい」を作っていくための藝能であったということですね。
それが三陸の藝能ということでしょうか、以前にも記事にさせていただきましたが
この村に住むから祭り 神楽 芸能があるのではなく
鼓舞をやっているから釜石に住んでいる
早池峰神楽をやっているから花巻に住んでいる
というように、祭り 藝能があって地域社会があるというのが、東北と藝能の関係のようです。
祭りや藝能というのは、経済が復興して余裕ができてから行うものではなく、再建に不可欠な「最後の砦」ということが、巡行神楽からも感じ取れる気がします。
地域のコミュニティ(ご近所付き合い・支え合い)の再生の力が、ここにあるんですね。
東北からまた一つ学ぶ。
巡行神楽で知られる普代村の「鵜鳥(うのとり)神楽」が新たに国重要無形民俗文化財に指定される事になった。これは、国の文化審議会で答申された。国の重要無形民俗文化財に指定される「鵜鳥神楽」は、普代村の鵜鳥神社の権現様をご神体として演じる神楽。鵜鳥神社は山岳信仰の拠点のひとつ、卯子酉山(うねとりさん)にあり、特に漁業関係者に厚く信仰されて来た。鵜鳥神楽の発祥の時代は確かではないが、幕末以前から山伏集団によって組織され、毎年1月から3月にかけて鵜鳥神社を起点に野田村や久慈市に向かう北廻(まわ)りと宮古市や釜石市に向かう南廻りがあり、その巡行を1年おきに繰り返し、家内安全などを祈とうする。国の文化財指定は、この全国でも珍しい廻り神楽の形態が評価され た。これで県内の国指定の重要無形民俗文化財は9件となった |
要談「岩手県 全般」
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