エクセルシア Season 12

大震災 原発災害 東北を忘れない

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人間は人間ゆえに「逃げられない」

大震災を経験されたブロ友さんから、貴重なお話を伺い続けてきて、最近もいざという時のことについて
自分の身は、まず自分で守る、という覚悟(主意)についても学びました。
以前、ある方から自宅は津波の被害は免れたため避難所に入れず、物資も届かない中
同じ震災を被災しながら、避難所に炊き出しに動員され
そしてライフラインが復旧していない自宅に戻り、凍える思いをしたというご体験も伺いました。
本当に厳しい体験だと心に刻ませていただき、関西で仮設住宅ばかりの「支援」をしている人にも話すことがあります。

今の時期になると、「被災地」の現状を伝える報道に加え、未来への備えを説こうとする報道もあります。
ただその多くは「不安を煽る」だけに終始しているようなものも。
さらには「釜石の奇跡」の言葉に代表されるように、まったく違う方向にむけてしまうことも。

「津波てんでんこ」というのは、避難を強く呼びかける防災の意味合いだけでなく
励ましの言葉であると感じています。
また愛する人を見放して逃げなければならない、津波常襲地の悲劇性を心に刻む必要を感じる言葉でもあります。
我が子を見殺しにした、おばあちゃんの手をはなしてしまった、親を救えなかった
と自分を責め続ける人に対して
「昔から津波が来たらてんでんこというじゃないか・・・」 
自分を責めることを少しても減らしてほしい
何も言葉をかけらない時、心を削るように、絞り出すように出てくる言葉ではと。

インド洋大津波(スマトラ島沖大地震)が発生した2004年から、釜石の防災・危機管理のアドバイザーとして、小中学校の防災教育に尽力してきた、群馬大学の片田教授は
備える、逃げるを結びつけるには、共感が大事だと訴えます。そこには人間は言葉だけでは動かないということを知るということも。

ある小学校の防災教育での一コマ
生徒たちに「家の外で大地震が遭った時、津波が来る前に逃げますか?」と問うと
「逃げます」と元気な返事。

次いで
「じゃあ、みんなが逃げた後、君たちのお父さん、お母さんはどうするだろう?」と問うと
その途端、生徒たちの表情は暗くなります。
「僕たちのことを迎えに来ちゃう・・・」
「来る」ではなく、「来ちゃう」と。

さらに
「お父さん・お母さんは自分の命よりも君たちの命の方が大事なんだ。
だから君たちが、ちゃんと「逃げる子」になることが大切だよ。
それをご両親が信じていれば、迎えには来ない」

そこまで言うと教授は生徒たちに宿題を出します。
「君たちが「逃げられる子」だということを、ご両親にわかってもらわなければいけないね」

自分の命は自分で守ることが、お父さん、お母さんを守ることに繋がっていく。
そのことを実感する親子の語らいも大切です。

見当たらない我が子を思い、目の前の高台の階段を登れなかった、津波が来ることが分かっていたからこそ、登れなかった。
この近くに我が子がいると思ったら・・・
我が子を懸命に探した末に、また一旦高台のあがりながら、年老いた母が心配で家に戻って亡くなった方など、そういうケースが本当に多かった。

家族の絆があるからこそ、お互いを思いやるからこそ、「逃げられない」
そのことによって、被害が大きくなってしまった事実を、直視することも
重要な「備え」であると実感します。
突き詰めると、「生き方を問う」作業になっていくのでしょう。
防災はHOW TO の 「逃げろ 逃げろ」教育でもだめです。
「自分の命を守ることの意味を突き詰める」教育が大切なのかもしれません。

原発事件の被害地域の方々へも同じです。
昨夜のNHKスペシャルでもありました「それでも、そこで生きる」ことを望む方がいる
危険 住めない と叫ぶことが、どれほど追い詰め、人の命を傷つけているか
放射能よりも深刻なことを、気づかない人があまりにも多すぎます。

世の中が、年に一度、大震災に傾く時にくらい、自分で考えたいです。

閉じる コメント(4)

そうですね。自然災害を人間の力で防ぐことは不可能です。ならばそうしたリスクを受け入れて「いなす(受け流す)」方向にシフトするべきだと心ある有識者は指摘していますがこれは国や一部自治体などとは真逆な方向性と取られるでしょうね。
こうした防災意識は文化レベルにまで定着させなくてはいけない、と片田教授は話していましたが、「釜石の奇跡」だけが独り歩きしないよう注意が必要です。また、防災システム研究所の山村武彦氏は「脅しによる防災教育は諦め感や拒絶反応を示すだけ」と警告しており、メディアや教育に携わる人はよく考えて欲しいものです。

2015/3/8(日) 午後 5:30 [ スタリオン ]

小学校でも、担任の先生が子供達に自分の身を守ることを訴えかけていました。
私も震災の時に家族で避難所について話し合っていなかったので、父親一人だけ合流が遅れてお互い気を揉む結果になりました。
現地の話を聞くと、せっかく一旦は津波から身を守れる場所に行ったのにその後家族を迎えに行き犠牲になったという事がたくさんありました。

津波てんでんこ は津波だけの教訓ではないと思っています。災害の種類にもよるでしょうが、出来るだけ近い範囲でより安全な場所を確認して、災害が起きたら自分の身を最優先に守る意識が大切だと思います。
子供達にそれを意識してもらうことで大人の意識も変わると思います。

2015/3/8(日) 午後 7:58 [ つばき ]

> スタさん

いなし は涌井さんですね。発災直後に涌井さんがテレビで語っているのを聞いて本を読みました。
スタさんも以前記事に書いておられてましたね。
廃藩置県以前までは、自然と共生しいなす力があったとのこと。
都会で育ったからか、頭で理解できても、なかなか実感ができないでおり、この感覚が今の復興計画に現れているのかも、と思っています。

「釜石の奇跡」を一人歩きさせない
脅しであってはならない

まったく同感です。

池上さんの番組や、近大のK教授、京大のK教授 など不安ばかり煽るやり方は、心ある人なら違和感を感じると思います。

2015/3/9(月) 午前 7:38 春光

> つばきさん

体験がそれぞれ異なるように、その後の防災意識にも違いを感じることもありますが
必ず共通しているのは、すぐに避難ということです。

津波てんでんこ は津波だけではない
大事な視点ですね。

住んでいる地域、年齢、障がい、傷病
環境や状況に応じて、周りの人たちと考えていくことも必要かもしれないですね。

2015/3/9(月) 午前 7:57 春光


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