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大阪市を廃止して分割し特別区を設置することに対する住民投票が昨日行われ
開票の結果、「反対」の票が「賛成」を10741票上回り、廃案になることになりました。
橋下さんが打ち出してきた「大阪都」の構想への政治運動は一旦終止符が打たれました。
私も正午ごろに投票所に行きましたが、時間帯からか受付に行列ができていて
1分ほど並びました。こんなことは初めてですね。
行き帰りも続々と投票所に向かう人がいましたが、最終的な投票率は戦後最も高い約67%。
さて、今回の住民投票の結果は良かったのですが
これでハッピーとはいかず、大阪には他府県と比べて、突出した独特の問題が山積しています。
大阪では老衰で亡くなる方の率がとても低く19%。人口構成が若い沖縄を除くと突出していて、一番高い県が70%なので、いかに低いかよくわかると思います。
また結核の罹患率もとても高く、10万人あたりの罹患率が47人。
大阪市西成区の釜ヶ崎では516人とモザンビークと同じくらいで、日本の全国平均の28倍。
大阪府もワースト1の記録を更新し続けています。
15歳から64歳の生産年齢人口も、これまた大阪府市ともに全国一減り続けており
65歳以上の独居人口も、政令都市の中でも全国一。
行旅死亡人、いわゆる「いきだおれ」は年々増加で10年前より10倍に。
生活保護費も大阪市の一般歳出の17%ですが、生活保護も受けられずに、ホームレスになる人も多いのはご存知の通りです。
これらの背景に目を向けずに、パラダイスみたいな政策ばかり打ち出して
ことごとく失敗してきて、借金ばかり増やしてきました。
今回の住民投票への経緯も、結局役人が作った借金のためが、そもそもです。
また今回の住民投票は橋下さんの人気投票では無いし、そうしてはならないのに
橋下憎しだけでネット上で薄っぺらい批判中傷合戦がされたことは残念ですし
市民としては迷惑でした。
メディアも、橋下市長個人 対 他党の連帯 という構図で報道してきましたから
これだけ賛成票が多いことは、この構図を見て、賛成に流れたことはあると思います。
橋下さんが次の市長選挙で引退しても、これで大阪が良くなるということではなく
早急に手を打つべき問題、目に見えない問題、そして目に見えなくしている問題は山積です。
226万人の人口で有権者が211万人、ということは20歳未満の人口は1割にも満たないんです。
おおいなる田舎の大阪は、このままでは良いということではないんです。
政治や行政やしくみを変えたら良くなるという問題ではないということを
今回の住民投票で学ばねばと思います。
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政談 「大阪」
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