エクセルシア Season 12

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放談「文化・歴史」

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『日本 韓国 国交正常化50周年 「韓日食博」 』
現在、大阪の万博記念公園内、国立民族博物館にて開催中です。

先日、その食博と、記念のトークイベントに参加してきました。
そこでのお話しをちょっと紹介させていただきます。
トークイベント パネラーは モデルのアン・ミカさん、同博物館(大学院)教授 朝倉敏夫さん
地元大阪 毎日放送アナウンサー でした。


▼韓国人にとって「食」は文化のキーワード

「食べる」ということへの関心や思いがとても旺盛。
日本人は「目」で食べる
韓国人は「身体」で食べる
さらに、あいさつを交わす言葉にも食が
それは、親しい人同士では「アンニョンハセヨ」という言葉もありますが
かなり親しい人同士では「パン(ム)モゴッソヨ?」=「ご飯食べた?」と
これが一番親しい人たちの間のあいさつなんです。
日本では「良いお天気ですね」

ご飯をちゃんと食べた?ということを、とても気にしてくれます。
もっと言うと、一緒にご飯を食べて、会った という認識になるほど。

●タイトルを日韓ではなく「韓日」にしたのは?

単純に韓国と日本の食文化の博覧会で、ます韓国の食文化を紹介しながら、日本の人たちに
自分たちの文化と比較をしながら、相手のことを思いやって、韓国のことをまず知っていただきたいから。

「食」を博物館で紹介することは難しいことではあったが、食文化ということで展示し、しかも五感で体験してもらえる展示になっている。

●世界でも圧倒的に種類が豊富な韓国や日本料理

韓国料理にはほぼ「にんにく」と「ごま油」が入っている。
そして、韓国では外食もほとんどが韓国料理。
日本人は1964年の東京オリンピック以降、海外に行く人が増え、醤油やうめぼしを持参する人がいるが
韓国でもソウルオリンピック以降、海外に行く人が増え、キムチを持参してホテルの冷蔵庫に入れてひんしゅくをかうこともあった。
それほど、韓国では食の保守性、愛し方は、とても強いと言える。
外食産業においても、自国料理店が多く、また専門性も多い。
日本の料理屋には、色々な種類をメニューに据えるが、韓国ではサムゲタンならサムゲタン屋さん
プルコギはプルコギ屋さん、というように専門店が多く、さらにその専門店が同じ通りに並ぶ。

日本と韓国(韓・朝鮮半島)の歴史を、5000年、また500年で見ると
地理的に近く、以前はずうっと同じようなものを食べていたと思われる。

500年前、日本では室町から戦国の時代、ポルトガルや西洋の料理が入って来た
唐辛子もその頃。
そのことによって、そこからその国特得の料理、自国の食文化というものができていった。
江戸時代に寿司がファストフードとしてできてきたのも一つ。

そして、50年で考えると
100年前から日本は韓国を植民地化したが、そのこともあって、そのあたりから日本と韓国は食も同じ道を歩み始めた。
白いご飯をお腹いっぱい食べたい、ということを願って、日本人も韓国人も生きてきた。
それが50年前あたりから、お米のご飯から離れて、ピザやハンバーガーが入ってきて
と、色々なものが、同じように入ってきた。
ただ、同じような変化があったようでも、何かが違う、それが文化だと思う。

日本と韓国の文化の、何が同じで、何が違うのか、それを感じていただきたい、というのが今回の博覧会の目的でもある。

●唐辛子は日本から韓・朝鮮半島に伝わったというのが定説ですが
ただ、同じ種でも、畑が違うと変わって来るように、土壌が違うので、唐辛子の品種自体も変わっていった。
日本では鷹の爪のような、小さくて非常に刺激のあるものが定着したが
韓・朝鮮半島では大きくて、甘みさえ感じるような唐辛子が根付いていった。


▼薬食同源

日本では医食同源という言葉が一般的だが
中国でも、韓国でも薬食同源という言葉が元々あった。
日本ではおそらく70年代に「今日の料理」に出演したある医師が
薬食、薬と言うと、日本人には化学的なイメージに繋がるので
身体に良いということからすると、「医」という言葉に置き換えて紹介した。

韓国では「薬飯」ヤクシク・ヤクパ と、薬の文字が入る料理があり
醤油やはちみつで炊いたもち米に、栗やナツメ、松の実などが入っているものや
「薬水」ヤクスン 「薬酒」ヤクチュ 「薬念」ヤンニョム など、食に薬の文字が普通に使われていて
薬がつくと、むしろ美味しいものになる。

また日本では「知らぬが仏」だが、韓国では「知らぬが薬」と言われ
仏様と同じところに薬が入っている。
つまり、仏様ほど大切でありがたいものが薬である、というイメージ。
それが「薬食同源」、食べ物が美味しくて、身体に良いものであって、同じ源であるという思想ではないかと思われる。

日本でも今「食育」と言われるようになったが
韓国では、子どもに対して、キュウリが嫌いな子には「これは夏に食べると こうこうなるから 身体に良いから食べるのよ」「冬は大根を食べると身体が温まるから」と
身体に良いものだ 良いものだ と家庭内で薬食同源が自然にできているので
韓国人同士の会話にも、健康や身体に良いもの、ということが一般的にされている。
そして、野菜をよく食べる。
生だけでなく、干したものも食べるので、量も沢山食べられる。

韓国では、一品頼んでもパンチャンといって、何種類かの料理、ナムルやキムチなどが必ずでてくる。
全部食べると、おかわりが出てくる。
もちろん無料。
でも、日本の韓国料理屋では日本に合わせているので、パンチャンはなく
全部代金が発生するので、韓国人が日本で韓国料理を頼むと、高く感じてしまう。

つづく

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