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『日本 韓国 国交正常化50周年 「韓日食博」 』
現在、大阪の万博記念公園内、国立民族博物館にて開催中です。
トークイベントから
パネラーは モデルのアン・ミカさん、同博物館(大学院)教授 朝倉敏夫さん
地元大阪 毎日放送アナウンサー 1からの続き
●韓国の「ごちそうさま」は「沢山食べました=チャルモゴッスムニダ」
中国でもそうですが、韓国でも食べ残しは失礼にあたらず、ふるまった側は
食べらないくらいに食べてもらった、と満足されます。
日本人は、食べ残しちゃいけない、という感覚が強く全部食べようとする。
韓国では、とにかく沢山食べてもらいたい、という感覚が強いので、沢山盛りつける。
だからと言って、全部食べてしまうと失礼なのかといえば、決してそうでもない。
食べきれるくらいの量で物足りない・・・ということを心配しなくても、本当に美味しい時は
心ゆくまで食べることは良いと思う。
とにかく、韓国料理を自然に食べるだけで、とても身体によく、代謝がよい。
韓国人の多くが、よく食べるのにあまり太っていないのと、肌がきれいな人が多いのは、そこにも秘密がある。
そして、汁ものを食べないと食事をした気にならない、というほど汁ものを食す。
汁もにはコラーゲンとビタミンCが豊富な唐辛子も沢山入っており、野菜を沢山食べるのに、お通じもよいなど、理に叶っている。
まさに五味五食としてバランスが良い。
▼現代韓国の若者食事事情
外食ばかりの人、テイクアウトばかりの人、ダイエットだけ気にしている人、自分で料理する人
というふうに、大きく分類されてきており、コンビニ、スーパーなど食をめぐる環境の変化は日本と変わらない状況にある。
ただ、日本と違うのは、一つの製品に対して、日本のように沢山の種類があるというわけではない。
日本でシャンプーを買おうとしても、選べないほど種類が沢山ある。
しかし、韓国ではある程度の規格的なものを作って、大量生産をして安く売る。
ファンションでは、最近まで、一つ一つ消費は素敵だが、コーディネイトのバランスをとるのは、苦手なようだ。
その意味で、日本人のファッションのバランス感覚に憧れをもつ人が多く
女性の雰囲気が日本的になってきている印象がある。
ただメイクに関しては、日本人はわりとナチュラルにきれいに仕上げるが
韓国は素材の美、髪や肌を美しくみせるという技術は、とても素晴らしい。
国をあげて化粧品の開発や素材の調達を支援しているので安く、またそこにも食が関わる。
食材を使った化粧品が沢山ある。
韓国では昔からバナナを重宝し、髪に艶がでるということで、バナナが入ったトリートメントや
頭皮によいので、ニンジンが入ったシャンプーもあり、フードコスメもあり、食べ残した食材を化粧品にすることもある。
韓国の銭湯(あかすり)にいくと、女性はキュウリやレモンを持参して、みなさん顔にはりまくっている。
最近は蛇毒パック、マッコリパック、発酵コスメも流行っていると。
●キムチ離れか?
昔の家庭には、50〜100ものカメがあり、そこでキムチなどを漬けていた。
最近はキムチ離れと言われてはいるが、それでも「母の味は何?」と調査すると
「キムチ」という答えが圧倒的だ。
アパートに暮らすようになって、キムチ冷蔵庫が各家庭に入ってきた。
以前は、越冬のためにキムチをみんなで作る習慣があったが、キムチ冷蔵庫で個人個人でできるようになった。
それでも、その習慣があったころになると高速道路が混みだす。
理由は、やはりキムチを漬けるために、娘、息子が帰省したり、逆に母親がキムチを届けに来たり
など、そこにはまだ伝統的なところが残っている。
韓国では天気予報で、いつになるとキムチを漬けるのが良いか、桜前線のように教えてくれる。
●マナーは相手への思いやり
西洋マナーで、ナイフ、フォークとスプーンとお皿の上の3時〜6時の間に重ねて置くと、食べ終わったという合図としているが、実は、お皿をさげるサービスの方が、親指で押さえて持って出られるように
というサービスの方への思いやりからきている。
マナーは文化として必要なマナーもあるが、結局おもいやりなのでかたぐるしいものではない。
お金を払っているんだから、サービスの人はもっときちんとしろ、ではなく
サービスの方々への思いやり、気遣いであり、マナーはみんなが気持ちよく過ごすためのルール。
・韓国の食事のマナー
日本では、ご飯も汁ものも、基本的にお箸で食べますが
韓国ではスプーン=スッカラが主 箸=チョッカラは従の関係で
基本的にスプーンで食べます。
そして、金属器が多いこともあり、食器は手で持ち上げない。
むしろ、食器を手に持って食べる文化の国は、世界でも日本くらいで珍しい。
箸とスプーンがおいてあれば、箸で食材ととって、スプーンで(混ぜて)食べる。
ご飯も汁ものもすべて、スプーンで食べる。
そのために、テーブルも日本のものより高めになっている。
それで姿勢が悪くなったり、「犬食い」のようにはならない。
ちなみに、テーブルからお腹まで、拳一個半のすきまをあけると、こぼしにくく、姿勢もよく保たれる。
ご飯もののピピンパッは、直訳すると混ぜご飯なので、よく混ぜてスプーンで食べる。
マナーというのは、思いやり、がまず大事であるが、同時に合理性も大切である。
韓国では、ご飯を残してもよい文化。
そうなると、ご飯を汁に入れて食べれば、ご飯はご飯として残せる。
汁をご飯に入れてしまうと、汁飯になり、ご飯として残せない。
韓国では、儒教の影響で、男性が先に食べてから女性が食べる
また朝食べたものを昼にとっておいて食べるなど、そういう文化の中では
貴重なご飯を、自分が食べる量だけ汁の中に入れて食べるというのは、とても合理的であった。
また韓国では素材そのもの味を楽しむというより、混ぜた味を楽しむ文化である。
日本は、素材一つ一つを楽しむので、箸が便利になってきた。
しかし、日本も室町時代までは、貴族もサジを使っていたという記録が残っている。
そのころから日本の食文化ができはじめてきた頃で
お刺身ように、料理をしない料理、包丁の切れ味だけを大事にして料理を食べるということから
その料理人が作ったものを壊さないで食べる、という美的な感覚から、サジは要らなくなっていった。
日本がお箸の国になったのは、もっと後の時代のことだろう。
・前述のように、韓国では汁ものを食べないと、ご飯を食べた気がしないほど、汁ものをよく食べます。
だから、日本の味噌汁のお椀が小さいのには、ちょっと残念なようだ。
韓国は日本と違って、気候が乾燥しているので、そういうことも関係しているのであろう。
そうした風土や合理性からマナーというものが、あとになってできてきたのではないか。
韓国では汁ものご飯を入れても、行儀悪く見られず、むしろ辛いものは中和されるので、これも合理的である。
・トンイやチャングムなど、韓国の歴史ドラマを観ていると
高貴な身分の女性が、立て膝をして座るシーンをよくみます。
チマ・チョゴリという胸から下がふわっと大きくなるスカートのようなものを着て
女性がプロポーション良く座る姿は、立て膝になります。これが韓国の正座。
逆に、足を揃えて曲げて座る、日本の正座は、罪人が強制される座り方。
日本ではお行儀が悪いと思わる行為も、お隣の国では、とても合理的なこととなる。
大勢で食べる時は、箸やスプーンを右側の縦に置くことを覚えておいてもよい。
また、日本のように、家族でも一人一人別のお茶碗があるのも、世界でも珍しく
取り皿、取り箸、などがあり、いわば唾液が交換されるような食べ方を嫌うのも、日本独特。
世界では、一つの器のものを回し飲みしたり、一つのお皿の食べ物を「直箸」で食べるのは
普通であり、それを嫌うのは逆に、その人を拒絶しているように感じる。
韓国に限らず、アジアや世界の各地でもそうで、日本の食のコミュニケーションは絶縁しているように感じられることがある。
韓国と日本は近いけど、これだけ違いもある、近くて遠いと言われてきたが
この近くて、遠くて、分からないところをクロスできたら
他の国のことも、もっと理解できると思う。
この展示会では、なにか目玉のものを一つ見てほしい、そういう展示ではなく
食という身近にある文化から、韓国の文化のなにかを気づいてほしいと思っている。
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放談「文化・歴史」
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勉強になりました。
私は韓国料理が大好きです。
東京にいた時には、新大久保や西新宿の韓国定食屋さんによくいきましたよ。
2015/9/21(月) 午前 7:10 [ tetsumama ]
> tetsumamaさん
自分も大好きで、一度だけソウルに行きました。
大阪にもコリアンタウンがありますし
韓国文化は隣にあるような感覚です。
新大久保には行ってみたいな。
記事を書いていると、口が韓国料理の口になってきました(^^;;
2015/9/21(月) 午前 8:10
需要がありますね
2015/9/21(月) 午後 11:00 [ イクゾー ]
今の世の中、マナーで思いやる人間は少ないでしょうな
2015/10/11(日) 午後 9:13 [ 闘争の兆し ]