エクセルシア Season 12

大震災 原発災害 東北を忘れない

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東北の先進性について、たびたび紹介させていただきましたが
例えば岩手県
有名な旧沢内村(現西和賀町)の無医村で、日本初の乳幼児死亡率ゼロにしたことや
皆保険制度も岩手が全国に先駆けたこと
また自由民権運動も福島などと同じく盛り上がり、明治に近代的な自由憲法の草案が、久慈で作られました。
他にもありますが、近代の岩手も沿岸部の津波被害、また飢饉などで娘身売りなど悲劇性が今も伝えられてきています。

▼そんな大変な中で、人々は手をこまねいて見ていたわけでも無く、そこで頑張ってきた。
そして知性が先進的な智慧を育み、英知が結集されてきています。
防災という点で代表的なのが田老の防浪堤。戦前に作られた防浪堤は、今回はほとんど破壊されませんでした。
また飢饉などの教訓から、組合、保険組合、企業組合、漁業組合、生活組合が作られ
さらに、無政府主義者(アナーキスト)の病院も岩手に作られました。

●私たちが今東北に対して、支援者も含めて、心のどこかにある差別の心、上からの視点というものが
可哀そうな東北、貧しく、自然災害などが絶えない東北、で終わっていることに、気が付いていかなければと痛感するようになりました。

想像を絶する大変な状況の中を、必死でがんばってきた東北
それを忘れていないか
岩手に作られた組合が壊されていったのは、小泉・竹中改革でした。
旧沢内村の取り組みもそう、平成の大合併も。
つまり、飢饉や津波、そして戦争にも潰されなかった、そうした組合などが、小泉改革の後にどんどん
潰されていきましたが、そういうことを私は知りませんでした。


必死で作り上げてきたものを、次々と壊されていっているのを知らずに、無関心なまま。
東日本大震災が発生した後も、阪神淡路大震災を経験した関西をはじめ、さまざまな取り組みが持ち込まれていきましたが、なかなか長続きしません。
災害を乗り越えてきた先進性を知らずに、自分たちが優れていると思っていたかは知りませんが
残念ながら、県外から持ち込まれたものは、長続きしていないのが明白になってきました。
パワーポイントでプレゼンするコンサル会社の案などを排除した所は成功しています。

最近、阪神淡路大震災よりも、新潟中越地震の教訓の方が参考になるとよく聞きます。
そして、今も、各地で先進的な取り組みが生まれていっている東北各県。


▼私が知らなかった先進性の一つが「ウィルミントン」
アメリカのオハイオ州にウィルミントンという市があります。
人口は1万人規模の小さい町に、2005年世界最大の航空貨物会社DHLがハブ空港を作りました。
ウィルミントンは経済、雇用の多くをDHLに依存していきます。

しかし、2007年リーマンショックによりDHLは撤退することになり、ウィルミントン市の3分の1の雇用に経済活動が失われ、経済危機に陥って行きました。
市は別の同じような流通大手の会社を誘致しようとしましたが、またダメになると、さらに打撃を受け
右往左往することになることを危惧し、そこで地元出身の若者たちが中心となって、再生へ向けた活動が続けられています。
彼らは、依存構造がもたらすリスクと向き合って、地域が本来持つ力を回復させていこうと、取り組んでいますが、そこで五つのキーワードを柱として立てました。

●キーワードは五つのL(ローカル)

・Local Business
・Local Food
・Local Energy
・Local Visioning
・Local People

ローカルビジネス  地元密着型 

ローカルフード   地産地消 それによって輸送に伴う経費もCo2も軽減できるメリットがある

ローカルエネルギー   地元でエネルギーも地産地消していこう 

ローカルヴィジョニング  自分たちの町の将来を、どうあるべきか、今はどうなのか、向き合い考える

ローカルピープル  県外などの人に何かをやってもらうのではなく、地元の人たちで自分たちの町のことをしっかりやっていこうという取り組み

以前にも書いたことがありますが、とにかく、グローバルとか世界とか、広く広くではなく
小さく、小さく、というのがこれからの流れになっていくと思うんですが
このウィルミントン市の五つのローカルの取り組みも、小さく 小さくで
小さい企業のプログラムを作り、4〜5人で運営するカフェを沢山作ったり、エネルギーも地産地消にして、ローカルを中心に取り組み、V字回復していきました。
この流れがサードウェーブ(第三の波)、最先端の流れになっています。

これ、あまり日本では言われていませんが、聴くところによると日本の大学ではほとんど、扱われていないと。
しかし、3年前から着目して、実際に取り組みを始めているのが、岩手県の田野畑村や釜石市など。
岩手県の沿岸部の青年を中心にウィルミントンに出向き、実際に取り組みが始まっています。
大学の講義で取り上げられていないウィルミントンの復興を、岩手県の沿岸部の人たちが先取りしています。

その理由は、釜石の例では、自然災害と不況という違いがあるのもの、危機から再生を目指している点や
大企業が町の経済において重要な役割を果たしてること、地元出身の若者たちが再生にむけて立ちあがっている点など、共通点を見出していること。

今、アナログのレコードがV字回復で売れているのをご存知でしょうか。
それは、昔の復刻ばかりではなく、パフュームやキャリーパミュパミュなど、若いアーティストも
レコードをリリースしています。
大規模店舗ではなく、町のレコード屋さんから第三の波を起こしています。
またカフェも、喫茶店からシアトル系カフェに、そして今、第三の波、サードウェーブに入っています。

東北は復興が遅れている・・・だけではなく、実は、日本で最も先進的な取り組みが
これまでの歴史の積み重ねの上に、進んでいます。
日本社会の将来の鍵は、東北にあります。
また続きを書きます。

閉じる コメント(2)

東北は過去の様々な厄災から「自活」や「自助・共助」という考え方が自然発生したのでしょう。それまで築きあげてきた地方のシステムを政府や様々な法律が瓦解させた様はかつての大和朝廷が蝦夷に対して行ってきたことを彷彿とさせます。

某政党などは「地方が主役」などと掲げていますが、中味は地方の切り捨てにしか見えないのですが…。

2015/11/8(日) 午前 11:57 [ スタリオン ]

> スタさん

東北の歴史に振れると、「征伐」に触れざるえません。長い歴史を紐解いても
同じです。
だからこそ、先進性に富んできたと感じています。
近代の互助組合などを瓦解させた一端を、私たちも担っていたと思い、なんとかせなあかんという気持ちが湧いてきます。

自公政権の地方創生なんちゃらなど、単に監視を厳しくしているだけで
仰るように切り捨てだけで、中央のためにならないものにはお金は出さないよ
と言ってるだけです。

一億総なんちゃら と矛盾し、その時点で 地方切り捨て、弱者切り捨てが見え見えです。

しかし、三陸沿岸をはじめ、東北は、エネルギーにおいても、これからの世界の新しい潮流を先取りしています。
自分の地域のためにも、多くを学びに通いたいです。

2015/11/8(日) 午後 2:07 春光


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