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福島県の飯舘村(いいたてむら)
その魅力、先進性も過去に少し書かせていただきましたが
例えば、「若妻の翼」、女性の自立をいち早く目を付け、村が費用を出してヨーロッパに「農家の嫁」を研修に出しました。
そして、男性の育児休暇を日本で初めて認めた自治体であり
なにより今でこそ全国に広がってきた「エンジェルプラン」、男女共同参画と子育て支援を一つにしたこのプランも飯舘村が日本で最初に行いました。
飯舘はブランド牛肉や農業も盛んでしたが、私たちが使うスマートフォンなどの精密機械の技術や、ドローンなど、
工業においても、高い技術を誇っています。
▼飯舘村は、人口の3割が旧満州からの引き上げ者で、日本の敗戦で傀儡の満洲から引き揚げてきて
ヘロヘロの中、日本で居場所がなかなか無く、行きついたのが飯舘村でした。
会津や中通りに比べて平均気温が5度低い寒冷地、阿武隈山系の飯舘しか土地が無かったというのが正解。
入植した引揚者は、掘立小屋を作り、霜が下り、凍りつくような土地を必死で開墾して50年。
日本で最もも美しい村に相互認定されていきます。
もともと大変な土地、地域なので、人口流出もあり、もともと子どもも少なかった
だからこそ、エンジェルプランや男性の育児休暇などをいち早く認めていくようになります。
若妻の翼は村が40万円の補助金を出し、10万円の負担でヨーロッパに研修旅行に行くのですが
添乗員もつけず、渡航した若妻たちが、自分たちで判断しながら、周って歩き、自主性や積極性を養おうというもので、一番最初の時は、説得するだけで大変だったようですが
女性は子どもを産めばそれでいい、とされていた時代から自立へ、自己責任の自立ではなく
一人の自立した人間として生きていくためで、実際に、若妻のあと、父と子、母と子、祖父母と孫というように続き、一家で1回ではないことから、一人一人自立した人間と考えているからです。
また文化会館など施設を作って、誰も来ないで赤字になるのを待つのではなく
あえて施設は作らずに、村民一人あたり。2回のコンサート補助をします。
県内や東京などにコンサートに行く、1万円で半額の補助。
巨額の建設費の負担より、こちらの方が村民の文化レベルもあがるという視点。
さらに、エンジェルプランも「なぜ女性は子どもを産みたくないのか」というところから出発しているので、机上のマニュアルとは違います。
村内を20の区域に分けて、それぞれに同じ金額の予算をつけて、使い道はそれぞれに自由。
つまり、バラマキ、丸投げで、その反対が「選択と集中」というやり方。
そのバラマキ・丸投げが成功した。
飯樋(いいとい)小学校。職員室もないこの学校の二階にあがるには、校舎の中にある
もともと自生していた木を登って二階にあがるというユニークさ。
今は、もう入ることはできませんが http://allabout.co.jp/gm/gc/185247/
そして村民による村政の通信簿。
交付税が削減され、合併に流れる自治体が多い中、自治体の自立のために、次々に制作を打ち出しています。
その一つ一つが目からうろこ。
▼その飯舘村も原発の事件によって、全村避難となり、その村を追われていきました。
過酷の環境の中、自然の恵みを受け、本当に暮らしやすい村となっていった
その努力と労苦、そして村を追われるということを考えれば
パワーポイントによるプレゼンのような、役に立たないプランや情報をもとに上から見て
危険だなんだと差別するのではなく、その現地の視線にたつことが、求められるのでしょう。
過酷でギリギリな状況の中で、生きる為に必死になってやってきた
東北各地の智慧を得て、それを応用していくことが
これからの日本の将来のためになることは、間違いないと言ってもよいでしょう。
福島を切り捨てようとしたり、東北をただ憐れむのではなく、むしろ今 東北に日本の希望を見出せます。
永田町ではないですね。
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要談「福島県 全般」
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