エクセルシア Season 12

大震災 原発災害 東北を忘れない

放談 「貧困・差別・ホームレス」

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大人になって、人なり、制度なりに、つながれる人に、共通しすることがあります。
それは、子どものころ、温かい大人との具体的な記憶を持っていること。
だから、今、子どもたちの背中に、温かい手をそえることが大切なのです。
将来のためにも。

※転載元  朝日新聞デジタル
朝日新聞デジタルアンケートに、2回合わせて3千近い回答が寄せられました。メールや手紙でも100を超える意見や提案が届きました。自らもシングルマザーで、ひとり親家庭を支援する民間団体の代表、徳丸ゆき子さんに話を聞きました。子どもの貧困を減らすため、私たちはどう次の一歩を踏み出せばいいのでしょうか。

 ■教育・食・居場所の確保を

 子どもの貧困を減らすのに最も必要なものは? 2回目のアンケートでは「国や自治体が対策に力をいれる」が1092回答の6割余を占めました=グラフ。

 個々の対策では「教育」と「食」の支援強化や子どもの「居場所」の確保を求める声が目につきました。塾に行けない子に勉強する機会をつくること、学校給食の無料化などで食の保障をすることが「貧困の連鎖」を断ち切るうえで欠かせないという意見です。仕事で親が家を空ける間、子どもが孤独にならないことが重要だという声も多く寄せられました。では、どうしたらいいのか。

     *

 ●「学習支援のあと、夜ごはんを出すなど、夕方から夜の過ごし方をワンストップでサポートできる場所をつくる」(埼玉県・40代女性)

 ●「空き家などを利用し、地域に寺子屋を」(神奈川県・40代男性)

 ●「朝夕食も提供できるカフェテリアを地域の図書館に併設し、そこで勉強の指導も行う。スタッフは地域のボランティア学生」(神奈川県・40代女性)

     *

 高校無償化や大学での奨学金・給付金拡充の提案も多数ありました。

 子どもの貧困は親の貧困にほかならないとして、多くの意見が寄せられました。非正規雇用が働く人の4割を占めるなか、ひとり親世帯の貧困率は5割超、とくに母子世帯へのしわ寄せが大きい。こうした点を念頭に多くの人があげたのは「最低賃金の引き上げ」や「正規・非正規の所得格差の解消」など。ひとり親世帯でも十分な収入が得られるようにするには、雇用環境の改善が欠かせないという意見が目立ちました。

 仕事を掛け持ちするシングルマザーへの支援策も寄せられました。

     *

 ●「週末里親制度」(高知県・30代女性)は、学校が休みの週末に子どもを預かる仕組みづくりの提案です。

 ●「母子所帯の母親雇用促進法を制定し、一定率の母子所帯の母親を正規職員として雇用」(岩手県・60代女性)するという、踏み込んだ提案もありました。

 一方、子どもの貧困は親や身内で対処すべきだという指摘もあります。これに対し、子どもは親だけでなく、社会全体で見守るべきだとの声も多数ありました。

 ●「まずは家族、親族一丸となって貧困にならない、貧困から脱出する自助努力が先決」(京都府・40代男性)

 ●「親がもっと責任をもつべき。安易に子どもをつくるべきではない」(宮城県・30代女性)

 ●「国の将来をになう子どもへお金をかけることは、将来への貯金である」(千葉県・40代女性)

 

 ■人のあたたかさに触れる体験が大切 大阪子どもの貧困アクショングループ(CPAO)代表・徳丸ゆき子さん

 おととし設立したCPAO(シーパオ)では昨年にかけ、大阪のシングルマザー100人に聞き取り調査をしました。様々な事情でしんどい状況におかれている母親を見つけ、支援につなげる。親子まるごとサポートしないと子どもは救えません。

 生い立ちを聞くと、困窮している多くの母親は、自分が子どものころから暴力や貧困と隣り合わせにいました。家にいられず、寂しくて結婚して、パートナーから暴力を受けるケースも多い。働きづめで子どもと向き合う時間が限られてしまう。子どもはストレスを抱え、いじめや非行といった問題を抱えていく。そんなケースが少なからずあります。

 調査でこんな声を聞きました。ある女性は子どものころ、寒い日にせっかんされて外で震えていたら、近所のおばちゃんが「おいで」といってお風呂にいれて、ご飯を食べさせてくれたことが忘れられない。ある人は、おばあちゃんの家で寝たとき、布団の中で足をそっと挟んでくれたのがあったかかった。そのぬくもりを忘れないから、切羽詰まっても踏みとどまることができたと。

 子ども時代はとても大切です。人のあたたかさに触れた体験が、人を信じさせるのだと調査からわかりました。人や社会を信じているから、SOSが出せる。

 「助けて」って言ってもええねんで――。しんどい状況におかれている人たちに、このメッセージを届けたい。多くの親は、子どもを自分だけで育てるしかないと孤立しています。助けを求めてほしい。「世の中捨てたもんじゃない」と伝えたい。

 そういった人とつながるツールの一つが、一緒にご飯を食べること。大阪市生野区の助産院を改装した場所で、ご飯会を週3回開いています。ご飯を食べながら話すとぐっと近づくし、元気が出ますよね。多いときは親子40人が集まります。ひとと出会い、つながっていける場であってほしい。

 そこで子どもたちに「何がしたい?」って聞くんです。釣りという子がいたら、釣り好きな大人が連れていきます。写真が撮りたいという子がいたので、カメラクラブを作りました。1人ではできなくても仲間がいればかなう。それが、生きる希望につながればと考えています。

 私も10歳の息子を育てるシングルマザーです。「男の子のことってわからない」とぼやいたら、知人の男性が「月一父さん」をやってあげるよと。連れ出して思い切り遊んでくれるんです。顔の見える支え合いですね。月2時間でもいい。月一おばさんでも、月一お兄さんでも、始められるのではないでしょうか。

 「子どものために何かしたいのですが」とよく聞かれます。子どもの貧困は待ったなしです。様々な枠を超え、何とかするしかありません。国が責任を果たすことを長期的視野に入れながら、親と支え合い、子どもを共に育てるコミュニティーをつくっていきたいと考えています。(聞き手・河合真美江)

     *

 とくまる・ゆきこ 70年、大阪市生まれ。NPO法人などで不登校や引きこもり、貧困などの子どもの支援に携わってきた。

 

 ■学習ボランティア、子どもとの接点

 学習支援のボランティアをしているとメールをくれた東京の大学2年生(19)に話を聞きました。

     ◇

 高校のとき虐待の本を読み、子どもは生まれる環境が選べなくて理不尽だと思ったのがきっかけです。児童福祉、ボランティア。そんな言葉で検索して出会ったNPO法人で昨年から週1回、ほぼ1対1で小学生と宿題をしています。多くがひとり親家庭の子。最初は打ちとけないんですが、だんだん話してくれるように。ある男の子に夢を聞くと「ゲームを作る人になってお金持ちになりたい。奥さんを幸せにして、子どもにプレゼントを買いたい」って。

 この子はお母さんがしんどいとき睡眠時間を削って弟の面倒をみています。貧困の中にいると希望が持てなくなると聞いていたけど、みんな夢を持っている。ただ、中学高校にいって塾に通えない、大学に行くお金がないといった現実にぶちあたって将来が狭まってしまう。

 習い事や部活ができないと、接するのは親と学校の先生だけで、いろんな人に出会える機会が奪われ、孤立しがちです。だから社会人にも子どもとかかわるボランティアをしてほしい。自分はこんな仕事をしている、こんな勉強をしようと示してほしい。子どもがいろんな人に出会える場所を作ること。それが将来を見すえた支援だと思います。

 (聞き手・河合真美江)

 

 ◇アンケートから、子どもの貧困は思った以上に広がっていると感じました。寄せられた提案には「何とかしたい」という思いが詰まっていました。これから社会に出る子どもの権利や機会の平等は、親の資力と関係なく保障すべきだということに大きな論争はないと思います。では予防や対策を誰が担うのか。個々の状況は異なり、一律には対応できません。直面している人の意見を聞き、課題を見つけ、すでに始まっている支援の方法などを学び、多くの人と共有して理解を深める。そうすることで次の一手を打てるのではないでしょうか。私たちは今後も、解決の糸口を求めて様々な方向から取材していきます。

 (中塚久美子)

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