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谷川秋夫さん死去を伝える朝日新聞デジタル
「なえし手に 手を添へもらひわがならす 鐘はあしたの空にひびかふ」
歌題「空」を歌人 谷川秋夫さんが詠んだお歌です。
1993年の1月に行われた新年恒例の宮中歌会始の儀で、入選されながらも歌会欠席を理由に朗詠されませんでした。
このことを知った方の尽力で、後年 欠席者の歌も朗詠されるようになります。
谷川さんは元ハンセン病患者、80年前の1938年(昭和13年) 14歳の時に岡山県の長島愛生園に入所。隔離された島に亡くなるまで暮らすことに。
特効薬で病は完治するも、後遺症で視力を失い、手足の自由が利かなくなります。
短歌に生きがいを見出した谷川さんは、「空」の題で、島の高台にある「恵の鐘」をつくとき
不自由な手に仲間が大きな手を添えてくれ、澄んだ朝の空に響く鐘の音の感動を描きます。
20720首の応募の中から十首に入選しました。
谷川さんは晴れの舞台に出席を望みましたが、介助が必要で迷惑をかけてしまう、また持病もあることから、出席を泣く泣く断念。
それでも、歌は宮中で朗詠されると思っていましたが、宮内庁から欠席者の歌は朗詠されないとの電話が。
わずか二十数年前のこの時、らい予防法という世界的にも稀な強制隔離政策が続いていた頃で、外出許可を得て、助けがあれば出席できたと思われますが
らい予防法廃止以前で、らい予防法の違憲性を訴え裁判で勝訴し、名誉回復がいわれるようになる今とは状況が全く違うので、行きたくても行けなかった、とよく知る方が仰ってます。
その後のこと、入所以前のことなど、谷川さんのことをまとめた記事が以下のリンクのブログにあります。
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