「津波と原発のシビアアクシデント(重大事故)を関連付けるのはタブー」
1991年10月30日福島第一原発一号機で、配管から漏水。非常用ディーゼル発電機が水に浸かる。
その被害をみてある技術者が、もし津波が来たら、もっとひどいことになると訴えたところ、上司が語った言葉。
東電原発事故発生9ヶ月後に、この事件を発表。
2011年12月29日配信 朝日新聞デジタル様より
※ 冒頭の「29日」=2011年12月29日
東京電力は29日、福島第1原発1号機のタービン建屋地下で、
1991年10月30日に冷却用海水が配管から大量に漏れ、非常用ディーゼル発電機2台のうち1台の基礎部が冠水した事故があったことを明らかにした。
同日中に原子炉を停止し、事故を国に報告。
外部電源は正常で、非常用発電機も起動可能な状態を維持していたという。
建屋地下の床下に埋設していた海水配管が腐食して穴が開いたのが原因だったため、東電は配管を建屋内部に移設して点検しやすくする措置を取った。
当時、非常用発電機は耐震性を重視して岩盤上の地下階に設置する考え方だったため、津波などの浸水を想定して高い場所に移す方法は検討されなかったという。
上記記事に関連して、2005年に元東電社員であった方が 福島の季刊紙に「もし原発に津波が来たら」というタイトルで、以下のような寄稿文を寄せていた
と2011年10月高知新聞が報じていました。
今年4月、福島第1原発そばの自宅から知人のいる土佐清水市に移住した木村さんによると、
1991年10月30日、1号機のタービン建屋の配管から冷却用の海水が漏れ、地下にある非常用ディーゼル発電機が動作不能となった。
原子炉は手動停止。
海水を掃きだす下請け作業員が総動員され、現場は大混乱になった。
「こんな海水漏洩で電源が喪失するなら、津波が来たら運転中の原子炉はメルトダウンに至る可能性がかなり高いのでは?」
木村さんが疑問をぶつけた上司は、「津波と原発のシビアアクシデントを関連づけるのはタブーだ」と答えたという。
木村さんは福島第1原発の炉心設計技術者として長年勤務し、2001年に離職。
スマトラ島に大津波が襲った後の2005年、福島の季刊紙に「もし原発に津波が来たら」と題して投稿し、「冷却用海水ポンプや非常用電源の機能の喪失により、福島県内の原子炉が一斉に炉心溶融を起こす」と警告、注目を集めた。
木村さんは、「91年の事故は、電源喪失こそ重大なのに配管漏れを問題にし、津波と切り離す。
マスコミには『海水が漏れ、放射能漏れはなし』と短く発表。
そうしたトリックを続けてきた中に起きた今回の事故であり、いわば人災」と東電と国を批判している。
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