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ニュースにだまされるな10/1(土)「放射能と食品、除染の対応は」
ゲスト: 児玉龍彦(東京大学先端科学技術研究センター教授)
安田節子(食政策センターVision21 代表)
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2011年10月12日
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電気の地産地消のあらたなキーワード「ハイブリッド」
▼神奈川県川崎市の臨海部には様々な企業の自家発電システムが密集しています。
その川崎の新しい発電システムに注目した人がいます。東京都副知事の猪瀬直樹氏。
氏は今年の5月に川崎の最新型天然ガス発電所を視察、8月には東京に天然ガス発電所の
親切を目指すプロジェクトチームを発足。
東京湾岸、荒川付近など下水処理場や清掃工場跡地など5か所の発電所建設候補地を発表しました。
東京都を動かした最新式の天然ガス発電所とはどういうものなのか・・・
▼火力発電は化石燃料や天然ガスを燃やして水を沸騰させ、蒸気タービンを回して発電しますが
最新型の天然ガス発電では、天然ガスを燃やしてガスタービンを回して発電
次にガスタービンの排熱を蒸気に変えて蒸気タービンを回してWで発電します。
ハイブリッドと呼ばれる所以はここからです。
従来の天然ガス発電の発電効率は42%、それに対してハイブリッドは58%と非常に高く
2基で84万kWの発電出力、ほぼ原発1基分。
しかも
敷地は6ヘクタールと狭くて済みます。ちなみに東電福島第一原発は350ヘクタール。
しかも
建設費は原発と同等の出力で比べると、原発の3分の1。原発1基は約3000〜4000億円。
今まで記事にしてきた発電方法などは
これまでのように、巨大な発電所から広範囲に電気を送るシステムから
エネルギーの地産地消へと方向転換を図る上で注目されているものですが
この天然ガスハイブリッド発電もその一つとして猪瀬副知事は捉えたようです。
ただし天然ガスは日本では輸入しかできませんので、いかに安定的に確保するかが課題に。
また既存の電力会社から民間の発電会社を誘致するのが目的ですが
送電網は電力会社が独占している為に、発電をしても送電網を利用するために託送料が発生し
電気代のアップに跳ね返ることになり、これらを乗り越えるには発送電の分離を進めることが
重要課題です。
▼天然ガス以外にもハイブリッド発電のエネルギー源として、石炭も再注目されてきています。
天然ガスハイブリッドと同じ方式ですが、違いは石炭を高温で燃やすことで出る石炭ガスを使用する所。石炭火力発電所は発電効率は42%ほど、ガス化してハイブリッド発電にすると48〜50%と
約2割効率がアップし、同時にCO2排出も2割削減できインドや中国も注目しています。
最大のメリットは石炭は世界中にあるので、石油のように中東に偏らないので
燃料として当面安定性があると言われており
福島県いわき市クリーンコールパワー研究所で試験運転がすでに進められています。
▼このハイブリッド式発電は再生可能エネルギーでも試みがすでに始まっています。
九州大学応用力学研究所では、大型洋上ハイブリッド発電の研究が進められており
6角形の大型フロートに太陽光パネルを敷き詰め風車を数基設置、そのフロートを繋ぎ合わせることで、規模を自由で変えられます。
一つの面積の中で太陽光、風力、波力、潮流からエネルギーを得て、数万kW規模の発電が可能に。
▼また風力発電にも「風レンズ」という最新技術が芽生えてきています。
従来の風車は風車の後ろから風が通って羽を回してそのまま風が前に流れていきます。
風レンズをつけると、風に渦が生じて羽の後ろに気圧の低い部分ができ、気圧の高い方から低い方へ流れるという風の性質を利用して風速が増し、ハネの回転速度が加速し3倍の発電量になるというもの。
風レンズの風車もすでに中国が砂漠の緑化に日本と合同で実用化しています。
こうした新しい技術を総合した大型洋上発電は予算がつき、もうすぐ博多湾に小型の海上実験施設ができるそうで、5年以内の洋上発電の実用化を目指しています。
▼発電方法は様々な分野で研究開発が進んでいますが
一番の課題は送電なのかもしれません。
欧米では発送電分離で電力のマネーゲーム化が問題
また北米ではシェールガスの開発が加速しており
色々な面で固定観念から脱して、日本のエネルギー戦略を進めていくことが急務だろうと考えます。
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