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戸羽太(とば ふとし)岩手県 陸前高田市々長 ご講演から。 6月29日(金) 同志社大学・寒梅館。
(録音や撮影が禁止でしたので、途中までですが、メモに書き留めたものを紹介させていただきます。聞き間違いなどもあるかもしれません)
昨年の3月11日以来、全国の皆様に大変お世話になって、ご心配、ご支援をいただいて
今日まで被災地の皆さんも頑張ってこれたと思っております。
重ねて感謝申し上げたいと思います。
本当にありがとうございます。
▼陸前高田市の現状
陸前高田市は、宮城県の気仙沼市と隣接する岩手県の一番南の小さな市。
人口はもともとは2万4000人くらいで、主に一次産業、漁業が盛んで牡蠣・ほたて・わかめ・ほや
を養殖し水産加工の会社があり、一方ではこれといった産業もなく、高齢者率も非常に高い田舎の町ですが
その陸前高田市が東日本大震災に見舞われ、岩手県で一番大きな被害を受けました。
今日現在で市内で発見されたご遺体は2555体、そしてまだ230名近くの方が行方不明のままで、警察を中心に捜索を続けていますが、今年に入ってどなたも発見されていません。
1年3カ月が過ぎ、復興省も復興交付金もできて、いくらか復興が進んでいるだろうと思われているかも知れませんが、残念ながら現状は、まだ復興という言葉が使える状態ではありません。
瓦礫の山があって、被災をした大きな建物だけが残っています。
民家はすべて破壊をされてしまい、当初8000世帯だったのが、全壊が3200ほど、半壊などを入れると
半分ほどの家屋が無くなりました。
市役所、学校、市民会館などの建物が外観だけが残った状態ですが、7月から解体をさせていただきます。
その解体が終わると、まさにまさに何も無い、平らな土地ができるということになるのだなと思っているところです。
▼なぜ復興が進まないか
復興が進まない一番大きな原因は、国のルールであります。
まずは国がルールを変えようとしない。
どの政治家も官僚も千年に一回の災害、未曾有の災害と言いますが、ルールは平時のままです。
千年に一回の災害であれば、千年に一回のルールにしてもらわないと、復興はなかなか進まないと思います。
陸前高田市はお店が一軒もなくなりました、水一本、パン一個も買えない。
そこで被災したスーパーが仮設店舗を建てようとして、津波が来た場所には建てられないので、
高台にある農地を候補にしたら
国から「ここは農地ですからダメですよ」と言われ許可がおりません。
みんなが被災をして、水一本買えない状態の中でスーパーを建てようとしたら、
ここは農地だからダメだっていうバカな国がどこにあるでしょうか。
しかし、これが現実なわけです。
それをメディアを通じて訴え続けて、そのルールは4カ月経ってから変えられました。
現在プレハブの市庁舎がありまして、その向いの山に災害公営住宅を建てる計画があります。
(現在仮設住宅で生活している人が、今後家を建てられない状況の方々に提供するため)
その山を削って消防署などと一緒に建てます。
まずそこは林地ですので、国の許可がいりますが、それに時間がかかります。
それがクリアされても、今度は面積が広いと言われ開発行為にあたるとされる。(乱開発を防ぐためのルールに引っかかる)
次にこの事業を復興交付金でやりたいと言うと、都市計画設計をしてくださいという新しいルールができた。
どんどんどんどん先延ばしにされていき、
昨年の10月に立てた計画ですが現在でも何も手がついていません。
そして市民のみなさんからは、計画が何も目に見えないじゃないかとお叱りを受けます。
それを市民の皆様方に一つ一つ説明もできませんので、
せめて先に木を切ろうとした時に
今度は林野庁が何十年前に40万円の投資をしているから勝手なことをするな、とクレームがきました。
40万円なら叩き返してやれと言ったが、林野庁の立場もあると言われる。
じゃあその40万円を免除しましょうということになったが、その手続きに6カ月かかると言われました。
なにを考えているんだと文句を言ったら、では2〜3カ月待って下さいと言われる。
それからなんだかんだ喧嘩をして、2週間でしますと言ってきた。だったら最初から言えよ・・・
こういうことが現実に沢山あるわけです。
ですから私たちは前に進みたくても、進めない。
3.11から1年目は沢山の報道があったが、現在メディアに取り上げられる機会はどんどん減ってきている。
東日本大震災があったということさえ、忘れてしまっている方もおられますが、これは仕方のないことだと私は思っています。
しかし、少なくとも国会議員の皆さんには忘れないでください、と申し上げたくて仕方がないわけであります。
▼迷惑な政治家の言動
3月11日に被災をした時の総理大臣は管直人さんだった。
最近、管さんをなにかで見たことがありますか?
あの人は原発事故の調査の時だけちょっと呼び出されて、公のところで話をしたいたのを見たのが私は最後です。
時の総理がこれだけ大きな災害が起こった時に何をしたか
なにもしないで辞めていきました。そのあと何をしたか・・・お遍路さんですよ・・・
一度総理大臣になった人間は必ずSPが付きますが、彼はSPを4人連れてお遍路さんに行ったのです。
菅さんがお遍路するために公務員が4人付歩いた、1か月の給料を安く見積もっても120万円(?)でしょう
それらが管さんのお遍路につきあっていた。
ああいう無責任な方が現実に総理大臣であったことは、私達被災地の人間にとってはまったく迷惑なことだった。
私は当初、管さんをいじめたってしょうがない、復興が進むわけではないと、一所懸命やっているとかばっていた。
しかし辞めると言ってから何カ月もずるずると続けて最後にお辞めになった。そのことによって政局が起ります。
今も政局ですね。
消費税問題についてどうのとは言いませんが
やはり(国会議員は)国民のために働くのか、あるいは自分の保身のために名誉のために働くのか、
良くも悪くも昔の政治家は、自分の思いを国民にお話をして、夢を語っていたのではなかったか。
今の政治家はどうでしょうか?
皆さんの声を聞く気があるでしょうか、他人のために汗をかいているでしょうか
一所懸命の議員さんも知っていますが、被災をして沢山の政治家の方々に来ていただいたが
中にはふざけるなこの野郎と言いたい議員がいっぱいいましたよ。
陸前高田市では市の職員が295名中、68名が亡くなられた。臨時・嘱託の方も入れると110名以上が犠牲になりました。その市役所の前で国会議員が「ハイチーズ」と写真を撮るんですよ。
こういうバカ野郎が現実にいる。
一番頭にきたのが(野党の女性参院議員)です。彼女は帽子を斜にかぶってハイヒールを履いて選挙運動のついでに来ましたと言った奴ですからね。そういう人が国会議員なんです。
テレビに出ると格好いいことを言うんです。
ですから私は被災地の本当の話をこうして言いますが、これが現実ですから相手から文句は言われません。
現実ですし、私だけが知っている話ではない。市の職員も同席しています。
▼国の危機管理の問題
私は日本という国はこんなではなかったと思うんです。
今、日本の危機管理ということを考えた時に、みなさんどう考えますか?
私は原子力発電所が良いか悪いかは言わないが、今再稼働することの根拠を示すべきだと思います。
たとえば今、福島県の方々はどんな生活をされていると思いますか?
自分の家に住めないんです。5年10年経ったら帰れますってまやかしを言ってる人がいますが
故郷に帰れないんですよ。
そういう人たちのことについて、ケリもついてない時点でまた原発を再稼働させる・・・
たしかに経済のことを考えれば大事だと思いますが、だったらこの1年間なにをしてきたんですか?
という話です。
原発の安全性を保つということについて何もやってこなかったではないですか!
なにもやってないのに、ほとぼりが冷めたから、という気持ちでそういうことをやって、万が一の事が起った時に、責任を取る人がいないということは、非常に問題だと思います。
日本には近隣にいろんな国があり、国民レベルでは仲がいい面もありますが
国対国では色んな課題が現実にあります。
北朝鮮が何かを飛ばした、アメリカも韓国も飛翔体が発射されたと発表しているのに
まさに我が国は、「我が国としてはまだ確認ができていません」と平気で言うんです。
こんな国がありますか?
私はそういうところが本当に信じられない。
これだけの大惨事が起って、日本がまさに弱っている、そういう時に他国から攻撃されないという保証が無いわけですが、そのために防衛省があり防衛大臣がいる。
この間まで防衛大臣だった方は本当のどうしようもなかったではないですか。私もその時は笑うしかなかった・・・
しかし万が一ということはあるんです。
海外からすれば日本の防衛大臣ってこんなものかと映りますし、
国民一人一人がもう少し危機感というものを持つべきと思います。
(続きます)
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特に自宅で人工呼吸器や医療機器などをご使用の方は医療機関とご相談を
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