発災直後にはよく言われていたことでした。
現 京都の大学教授で物理学博士M氏 FB より
【1998年に出た本で明言されていて、被爆者のLSS(Life Span Study、生涯調査)の結果、被曝影響は遺伝しないことが、40年にわたる調査で分かってきた、それは人類の科学研究の勝利であり叡智であるとまで書かれていた。】
福島にもう何十回と行っているが、出身地を理由とする婚約破棄は、何回も聞いた。
広島・長崎でも、それはあったことは知られている。
私は被爆者の方(ある町の被爆者連絡会の代表の方)から「実はうちの娘は結婚できなかった。
先生に今回、聞いた話を50年前に聞いていれば、違っていたと思う」、との感想を言われて、言葉が出なかったことを思い出す。
もちろんこのことは、もう1998年に出た本で明言されていて、
被爆者のLSS(Life Span Study、生涯調査)の結果、被曝影響は遺伝しないことが、40年にわたる調査で分かってきた、
それは人類の科学研究の勝利であり叡智であるとまで書かれていたことを踏まえて、言っている。
つまり被爆者もそうでない人も、被曝線量と関係なく、同じ割合で遺伝病は起こっている(被曝の影響は見えていない)という結果が、40年の研究を経て得られたのである。
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(家族の絆) 精神科医・野田 正彰さん 2002年4月
・・・八十年代の富裕な消費社会を経験し、独身貴族、家庭内離婚、ホテル家族と浮かれ、それまで家族のなかで営まれていた衣食住のほとんどを家族外のビジネスに代行させてしまった。その後に、「家族はいいものだ」「家族の絆を大切にしなければならない」という、家族回帰の主張がよく聞かれるようになった。そうかもしれないが、そこには過去の家族について美化や偽りがないだろうか。
個人においても、過去の家族は美化される。やさしいお母さん、黙々と働き後ろ姿で生き方を伝えていたお父さん、かわいい弟、勝気なお姉さん、お母さんが入院したとき、あんなにも支えあった家族、といったように。しかし、皆が皆、こんなふうに美化できるわけではない。偽りの美化をしている傍らに、美化できずに黙っている多くの人がいることを忘れるわけにはいかない。
こんな家族像は、日本の三、四十年前に限っても虚偽でしかない。実際には生計を維持するのに疲れ、子どもを放任していた夫婦は少なくない。結婚を妨害された男女から生まれた子どもは、養子に出されたりした。貧困からの児童虐待もけっして少なくなかった。昔の新聞を開くと、継母による「まま子いじめ」の記事がよく出ている。そのため、今は死語になった「まま母根性」「まま子根性」といった不快な言葉もあった。挫折感から酒に溺れ、妻子に暴力をふるい続ける男も多かったが、妻子は行くところがなくそれに耐えていた。昔は現在よりはるかに殺人事件が多く、それも家族間の争いによる事件が多数を占めていた。家出、行方不明も少なくなかった。
・・・それゆえに、家族とはこうあるべきだと声高く主張する人には注意した方がよい。「女性は家庭に帰れ」「父は権威をもて」「父母は睦まじく、日本の伝統を子に教えよ」、こんな家族像を説く人の家族関係が、しばしばすさんだものであったりする。・・・
・・・どんなに努力しても仲良くやっていけない事情のある夫婦、子どもの非行や引きこもりに困惑し疲れ果てている親、父や母の横暴に苦しんでいる子どもなど、不幸な家族が少なくないことを忘れず、そんな人を援助するにはどうしたらいいか、考え続けるべきである。
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