妻が願った最期の七日間 投書に込められた 夫婦の物語
朝日新聞 声 欄 投書から
妻が亡くなって2カ月半。単身赴任時代も含めて、こんなに長い間会えないのは初めてという英司さん。
陶芸もドールハウスも、まだ手に着きません。新聞の投稿欄に、生まれて初めて投稿してみました。
「せっかく生きてきて、本人もまだやりたかったことがあるだろうから、その思いだけでも世の中に残ればいいな、と思ったんです」
先日、英司さんはサクラの写真を撮りに出かけてみました。
「頑張って、生きたいよ」――容子さんが交換日記の最後に書いた一行をかみしめる日々です。
「七日間」
神様お願い この病室から抜け出して
七日間の元気な時間をください
一日目には台所に立って 料理をいっぱい作りたい
あなたが好きな餃子や肉味噌 カレーもシチューも冷凍しておくわ
二日目には趣味の手作り 作りかけの手織りのマフラー
ミシンも踏んでバッグやポーチ 心残りがないほどいっぱい作る
三日目にはお片付け 私の好きな古布や紅絹
どれも思いが詰まったものだけど どなたか貰ってくださいね
四日目には愛犬連れて あなたとドライブに行こう
少し寒いけど箱根がいいかな 思い出の公園手つなぎ歩く
五日目には子供や孫の 一年分の誕生会
ケーキもちゃんと11個買って プレゼントも用意しておくわ
六日目には友達集まって 憧れの女子会しましょ
お酒も少し飲みましょか そしてカラオケで十八番を歌うの
七日目にはあなたと二人きり 静かに部屋で過ごしましょ
大塚博堂のCDかけて ふたりの長いお話しましょう
神様お願い七日間が終わったら
私はあなたに手を執られながら
静かに静かに時の来るのを待つわ
静かに静かに時の来るのを待つわ
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